久保山酒店 BLOG

全国の地酒と焼酎を蔵元直送にてお届けする静岡の地酒屋「久保山酒店」の三代目店主のブログ。超最新、超新鮮な地酒情報を掲載!

事故米の不正規流通について

2008年09月08日 23時37分20秒 | Weblog
一昨日より新聞、ニュース等で取り上げられています事故米の不正規流通についてご報告申し上げます。

当店に関して、問題の三笠フーズ株式会社との取引をしている蔵元は現在のところ、鹿児島県西酒造株式会社となっております。
お米は複雑な流通をしていますので引き続き調査は続けていただいております。

今回の事故は、焼酎蔵様にとってはとんでもない被害であり、彼らは被害者です。
蔵元は被害者であり、意識して事故米を使用したわけではありません。
真摯に焼酎造りに取り組む業界のこれまで築き上げた努力を踏みにじる行為であり、断じて許し難く強い怒りが湧きあげてきます。

以下、西酒造株式会社からのご報告です。

本日は、事故米殻の不正流通米についてご報告致します。
表題の件につきまして農水省・マスコミ報道でも発表がされていますように、三笠フーズ㈱(本社:大阪市北区梅田、工場:福岡県朝倉郡筑前町)が非食用の事故米を食用に転用していた事実が発覚し同社は回収することになりました。

この件に関しましては平成20年8月29日に九州農政局鹿児島農政事務所が弊社に原料米の調査に来られ、原料米に関する受入状況や原料米のサンプリングを行いました。この時点では、事故米の疑いがあるとの事で来られ、三笠フーズ㈱という社名を聞いておりました。その後、9月5日に弊社にある在庫が前述の米に該当する疑いが強いとの事で農政事務所立ち会いのもと23トンの在庫を引き取りに来られました。この時も疑いが強いで留まっており、9月6日に一連の事件の報道があった後、9月7日正午前に農政事務所より、私共で使用していた原材料が三笠フーズ㈱から辰之己㈱を経由して納入されていた庫とが判明したとの連絡を受けました。関係者におかれましては、事実確認作業のため、ご報告が遅れましたことを心よりお詫び申し上げます。
前述の原料米に関して農政事務所は、「健康には害の無いレベルである」としているものの、私共としましては、三笠フーズ㈱が関与していた原料米により製造した焼酎を総て自主回収することに致しましたので、合わせてご報告致します。
次に該当する商品を自主回収致します。
商品名:「薩摩宝山」、2008年6月13日から、2008年8月22日の期間にビン詰めされたものが対象となります。(詰日は裏ラベルに記載してございます)。この度の原料米により製造した焼酎に関して保健所による安全検査が実施されます。それにより、安全か否かの判断があるかと思いますが、判断の有無に係わらず、私共としましては、自主回収により、返ってきた焼酎は監査官庁及び関係当局に相談の上、総て廃棄処分する所存であり、現在、タンクにて貯蔵中の該当原酒につきましても、総て廃棄する所存でございます。
私共としましても、今後、二度とこのような事態に遭遇しないよう業者の選定を厳しく実施していくことと、これまで同様「食の安全」を常に考え、焼酎造りに精進していく所存でございますので、皆様方におかれましては、今後共、ご理解と応援を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

西酒造株式会社


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