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スイム・フィニシュのゲートをくぐり、バイクトラジションまで駆け足。。。。
いや、寒くて身体が思うように動きません。
競技説明会で話のあった石鹸、ちゃんとシャワーのところにありました。
僕も使いました。 丁寧にワセリンを洗い落とすわけでなく、ただなんとなく。
でもシャワーの水が生暖かく、心地よかった。。。あったかい~ああ、生き返る~
数十秒間、シャワーを浴びてました。
今では考えられないことですね。 びわ湖は淡水なので海でのレースのようにシャワーも要らないのでは?
先日のセントレア、シャワーが有ったのか、無かったのかそれすら覚えていません。 全く気にしていませんでした。
低体温で毛布に包まって寒さに震えながら横たわっている人もいました。
僕より重症! その後大丈夫だったでしょうか?
少し身体が戻ったところでトラジション・テントへ駆け込む。 100mくらい走ったかな?
タオルで身体を拭き取り、着替え、この頃のトライアスロンはほとんどの人が3種目しっかりと着替えてました。
頭なんかタオルで乾かす必要なんて無いのに、完全に舞い上がっていましたね。 お風呂上がりのような状態でゆっくりと着替えです。
雨が降ってんだし、またすぐずぶ濡れなんだから。。。
寒さで着替え中も震えが止まらず、歯がガチガチ抑えようもありません。 こんなの初めて!
この時はバイクでも靴下を履きました。 バイクシューズを履き、度付きサングラスをして、ヘルメットを被り、
このヘルメット、今のものと比べるとかなり重いです。
そしてバイク手袋をしっかりと手にはめ、これで準備完了。
テントを出て、自分のバイクを見つけ、さあ出発!
いや、その前に腹ごしらえ! バイク駐輪場内にあるエイドステーションへ立ち寄り、
バイクにまたがったまま、食べたなあ、
も食べたかもしれない。。。
のんびりしてましたね、僕だけじゃないですよ。
バイクのタイムに入っているんだけど全く気にしていない、先は長い、暖かい飲み物をもらい、
身体を中から暖め、かなりまったり。。。
これ以上の長居は良くない、レースだしそろそろスタートしなくては、かなり時間を費やした感じだ。
ようやく走りだし、彦根プリンスホテルの敷地から公道に出て湖岸道路を北上。
暫くはびわ湖を左手に見ながらほぼ平坦な道路を走る。
まだ歯がガチガチ鳴っている。
10kmほど走り身体が少し暖かくなり、やっとこの歯ガチガチ症状が治まった。
時速はどれくらいだったか全く記憶なし、平坦でもずっとインナーにギアを落としたまま、
初心者レベルでの走りです。 絶対時速30kmも出ていない、せいぜい27~28kmだったでしょう。
どんどん後ろから来た選手に抜かれていきます。
それでも初心者ですから、マイペースを堅持、先が長過ぎて、抑えて走ること、それが完走への鍵のような気がしていました。
まあ、こんな感じのサイクリング的走りでした。
この写真、どの辺り、何キロ地点で撮られたものなのか、確かなことは不明ですが、
バイクゴール地点、奥びわスポーツの森へ入る最後の平坦な直線道路、数百m手前あたりのような雰囲気です。
大会の旗が沢山あるので会場近くみたいです。 奥びわスポーツの森はゴール以外でも通過します。
この時、僕は29歳、好きな色、燃える闘魂、赤でした。
バイクも赤、バイクウエアも赤。
肝心の走りはどうだったの?
記憶がほとんどない、多くが曖昧な記憶なので推測を含めて書いてみます。
レース序盤、奥びわスポーツの森あたりだったかな、未舗装の道路も数百m1カ所あり、
そこを含むコースを2周回、パンクが怖く、かなりスピードを抑えて走りました。
そして3、40kmを過ぎたあたりからびわ湖の湖岸から離れ、いよいよ内陸部のコースへ突入。
山岳コース、そう僕にとっては初めての山岳コース。
最初の折返し地点、洞寿院まで上り基調で20kmくらい、だらだらした上りが延々と続きます。
上りも当然そのままインナーギアで足をクルクル、省エネ走法、ランへ足を残す、、、作戦。
いや、そんなことを考える余裕もなく、走れる精一杯の気持ちで懸命にペダルを踏み込む、回す。
洞寿院への上り、沢山の選手とすれちがいます、向こうは下り、物凄いスピードで下っていきます。
僕も早く折返しへ辿りつきた~い、 折返し後は初めての長い下りを体験。 気持ち良かった。
風をビューン、ビューン感じながらぶっ飛ばしました。 大したスピードではなかったでしょうが、それなりににレーサー気分
でした。
気持ちは良かったのは確か、と同時にテクニカルに下るところもあり、油断ならない。
かなり怖いところも、ちょっと大袈裟な表現ですが恐怖心との戦い、、、超初心者の僕はそう感じました。
そして2度目の折返し地点、金居原方面に向けて急コーナーを登りながら鋭角に左折、再び長い上り坂の始まり。
金居原を折返し下ってきた地点で80kmくらいだったでしょうか。 残りあと100km、まだ100kmもあるのか!
その後しばらく気持ちの良い見通しのよい平坦基調のコースが続き、そして、その後にびわ湖の「てっぺん坂」と呼ばれることになる坂にさしかかる。
速い、かなり速い選手とここですれちがう。 トップはすでに通過していてすれちがうこともなく。
僕は上りで時速10km、反対は時速70km以上か、おおおおお、、、、、スゲ~!!!
その後、どういうコースをどう走ったか、よく覚えていません。
とにかく必死でした。 コーナーでは誘導員の方が指し示す方へ右折、左折、、、、、、
もう雨は気になりません。 大した雨でもなく、降ったり止んだり、路面はかなり濡れていたと思いますが、
バイクの時は雨は止んでいたような感覚です。 走りに必死で覚えていないという方が正しいか?
どの辺りだったのか全く見当つかないのですが、地図上の小田あたりかな?
違うかな? とにかく物凄い激坂、当時はそう感じた登りが待ってました。 斜度はおそらく軽く10%以上はあった?
車1台がやっと通れるような狭い道路なので、ジグザグに登ることもできません。
一番軽いギアに落とし、シッティングではなく、もう立ち漕ぎです。
僕の脚力、登りのテクニックでは限界に近い坂でした。
いつ立ちごけしてもおかしくないようなギリギリのスピード、時速4~5kmだったかな、
自転車から降りるとその場では2度と乗れなかったでしょう。
自転車から降りて歩いて押している選手を数人抜きました。 快挙
初めてバイクで人を抜いたような。。。ガッツポーズ、、そんな余裕なんてありません。
長い坂ではありませんでしたが、ゼイゼイ、ハアハア、かなり消耗して上りきりました。
後は下りが待っています。
そして下りが始まる手前にエイドステースヨンが有り、
そこでコーラが飲みたくなり、「コーラください!」
そして走りながらもらったコーラ、びっくり コカコーラ250ccの缶をそのまま渡された。 「ええええ???」
炭酸抜きでもないし、こんなには飲めない。
しかも缶のフタが絞められたまま、開けてないので「このままでは飲めないじゃん!」
車上で両手をハンドルから離す勇気、技術を持ち合わせていなく、すでに下りに入ってスピードが上がりかけている。
選択肢として一度立ち止まり、缶を開け飲むという手もありました。
が、一瞬の迷いはありましたが、缶をそっと道路脇に投げ捨て、心の中で、残念!すいませ~ん!
スピードは遅くても気持ちはレーサーだったんだなあと思います。
気持ちいい~というより怖っ!一気に坂を下る、覚悟を決めて、ブレーキをかけようものなら転倒必死!
路面をしっかりと見つめ、ハンドルをしっかりと握り、自分を信じて突っ込め!そんな感じでした。
物凄い(そう感じました)坂を下っていきました。
そしてこの坂の下りでこの日の最高速度、63kmがでました。 (速い人はきっと70km以上出てたと思いますが)
その後は何度かアップダウンを繰り返し、後半30kmくらいからは平坦なコースとなり、
バイクゴールとなる奥びわスポーツの森を目指して、あいかわらずインナーの軽いギアで
クルクル足を回し、マイペース。 最後までコース下見の栃木県軍団のアドバイスを守り通しました。
ゴ-ルできたのはこのアドバイスのおかげだと思います。 感謝です。
ゴールまであと数キロという地点だったと思います。
風のうわさ、いやエイドステーションかどこかで、DAVE SCOTTがゴールしたよ、優勝したよ。
そういった情報を知りました。 僕はまだバイクゴールもしていないのに。。。。
DAVE SCOTTとSCOTT MOLINAの一騎打ちと誰もが予想、個人的にはDAVE SCOTTの方に
憧れを抱いていたので、DAVEを応援、だからそれを知って嬉しかった!こと覚えています。
ようやくバイクゴールゲートが見え、最後までのんびりペースのままバイク・フィニッシュ!
やればできるじゃん!
フレンド商会の店長に「無理だから辞めとけ!」と言われましたが、180kmを完走しました。
一度もバイクから降りることもありませんでした。
100km以上走ったのはこの日が初めてでした。 レースだったからこそ走りきれたとも言えます。
転倒、パンク、メカトラブルということもなく無事バイク・ゴールできたこは本当にありがたいことだと感じました。
バイクコース下見で完全に自信喪失していたので、ほっとしました。
最後は得意と思っているランだけ、ここですでに完走を確信しました。(初心者の怖いもの知らず、根拠の無い自信です)
バイク : 7:25:11 (平均:23.2km/h)
(奇しくも先月のセントレアとほぼ同じ平均時速。。。初めてにしては立派、立派)
7時間以上バイクの上で過ごすとすぐには腰がピンと真っ直ぐに戻りません。
バイクを係の人に手渡し、数名の係の方が駆け寄り、自分でラックにかけたような記憶なし、ランのトランジションバッグを受け取り
着替えのテントへ、いや建物の中に向かう。 まともに走れない。 ヨチヨチ。。。
足が重い。 自分の足ではないような、何かに固められたように重く、、、、
次はいよいよ最後のラン。
得意なラン、快走なるか?
ラン編(ゴールへ)
SEE YOU NEXT TIME!
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コメントありがとうございます。
今となっては「びわ湖」は伝説の大会らしいです。
この37年前のデビュー戦の一日は忘れられない記憶です。
懐かしいですね。