暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

うちとそと

2017年10月23日 | 古民家
 大きな窓で、開放感のある家で、庭を望めるような住まいは・・・

田舎や古民家のような広い庭があって、敷地に余裕がないと現実的では無い・・・と

思う方が多いと思います・・・・実際自分もそう思います。


縁側・広縁・濡れ縁・・・茅葺の大きな屋根で、広いひさしに夏の太陽がさえぎられて

庭の植木や池の上を通り過ぎる風が適度に冷やされ

その風が、家の中を通り過ぎる・・・・・うちとそとが一体に感じられて・・・

風が体感温度を下げてくれます、人が汗をかくのは汗が蒸発して気化熱の関係で

体温を下げる為です。(体温調整をして体の熱を外に排出しています)


昔し懐かしい風景で、夕方に道路に打ち水をしたのは同じ理由ですね。

縁側=ウッドデッキ、今ではそうなりますか? DIYで作られる方も多いと思います。

広縁や濡れ縁より現実的だと思います。

檜や米杉で作ると、3~5年ごとにお手入れの塗装は必要になります

外材のイペやセランガンバツなどは10~20年以上の耐久性があるそうです。

最近は新しい外材も沢山入ってきていますので近くのホームセンターで確認してみて下さい。

最初に戻りまして、狭い敷地では縁側もなにも考えられないと思いますが・・・


建物を「コの字型」プランニングして中庭にしたり、2階リビングでベランダを庭に見立てたり・・・

屋上をプライベート空間にしたりと・・・いろんな工夫が出来ます。


日本の住環境・世界の環境基準が省エネに向かっているのは仕方が無いことです・・・

でも、四季を感じて生活出来る恵まれた環境を、意識出来なくなる住まい方が

生活と言えるとは思いません・・・


江戸時代と同じ生活をしなさいと言っているのでは無く、快適と思える

楽しく・安心して暮らせるそれぞれの住まい方を

考えて、工夫して・・もっと出来ることが沢山あるのではと思います。








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