暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

地元はじもとで

2017年10月29日 | 古民家

 地産地消と言われても、日本の自給率は改善されてはいません・・・。

交通手段が徒歩か牛か馬の時代は

当然、食生活も、生活道具も何とかしなければならないので

近くにあるものを利用して、工夫して生活していました。

茅葺屋根の建物は萱材だけではなく、その地域で取れる材料を使っていたので

萱葺・稲藁葺・ススキ葺・麦藁葺・・・といろいろありました

自然素材なので葺き替えた後の材料は堆肥になります

葺き替えるときには、今で言えば「ボランティア」・・・地域の皆で行っていました。

伝統工法とも言える茅葺・・・職人さんが少なくはなってい

文化財補修・地域の民家園などの建物の補修(差萱)などは各地から

職人さんに来て頂いて補修・葺き替えをしているのが現状です。

地産地消とは言えないのですが、それは宮大工さんも同じで

出稼ぎのように全国を飛び回っているそうです。

左官屋さんも土壁や竹小舞が出来て、その仕事を主にしている方となると

わずかになります。

材木屋さんに聞いたのですが、「有名な東海道五十三次で背景に山がありますが、何か気が付きませんか?」と・・・

山に木がないのです・・・燃料として伐採してしまったのだそうです・・・。

昭和の時代も、戦前・戦後で燃料が多く必要だったので、近場の山は荒れて来ました。

植林が進められて今では、伐採時期を迎えた森が沢山あります・・・しかし・・・

外材が安く手に入るので、日本の木はどんどん使われなくなりました、木が余っています。

「割り箸や、爪楊枝を使うと無駄遣いになる・・・」と言われて時期もありましたが・・

それは日本では無く、大量に均一で低価格の、東南アジア・南米などの乱開発される森林を守ろう

と言うことなのです。

作り手の見えない、世界各地からのもので日本はあふれています・・・

最近のスーパーでは、作り手の顔が見える食材として、写真付きで野菜が売っています

建築も顔が見える造りをしている会社さんがあります、素材に付いても顔が見えて良いと思います・・・

ぜひ山に森に行きましょう、60年を超えた木材が伐採される姿を見て

自分の住まい造りが、造り手の顔が見える・地産地消で・・・・

日本らしい住まい方が出来ればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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