新幹線の車窓・・・
車窓と言えるほどの景色が見えるかと言えば・・・
通り過ぎる線路際の古ぼけた1軒屋・・・
よほどの動体視力でも無ければ・・・TVを見ながら、和気あいあいの家族団欒の姿を見る事もかなわなければ・・・
畑や田んぼに並ぶ、案山子の姿を数える事も出来ず・・・。
効率良く移動する・・・時間ばかり気にする暮らしになってしまいます・・・。
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素早く情報を手に入れると、すべてにおいて有利になる・・・
そんな時代もいくらか続いて・・・少しゆっくりしなければいけないと、誰かが言っているのかも・・・。
物々交換では無く・・・目の前に品物が無い、物事のやり取りに違和感を感じる人も少なくなって・・・
未確認生物みたいに目の前を通り過ぎられても・・・
追いつけない暮しは・・・廃れて、忘れられてしまいます・・・。
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伝統文化に伝統技術は・・・ゆっくり時間を掛けて学ぶもの・・・
手に入れた人も・・・じっくり時間を掛けてその良さを手に入れ、次の世代に繋げる役目を負います・・・。
鈍行列車には、駅弁を食べる時間も・・・いつも話さない話題で盛り上がる事も・・・
見知らぬ誰かと、ひと時を過ごす豊かな時間を過ごす事もあります・・・。
何も考えず・・・車窓の先に広がる景色や、人がそこで暮らす姿・・・
何もかも・・・あるがままの時間をいただく贅沢が、これかれは必要だと思います。