暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

にらめっこ

2023年08月28日 | 古民家
 てんでバラバラに分かれていても・・・どこかといつかで、また出会い・・・
会う度に・・・人の顔も変われば、見知らぬ人も懐かしく・・・
いつの日か・・・赤の他人が家族になって、またその次の次が繋がって行く・・・。
そんな自分も、雲の下の先で偶然出会い・・・知らないどこかでいつか家族を造るのだろう・・・。

和室の暗い壁の上に・・・見下ろす虚ろな白黒の眼差しが・・・
叱られているのか・・・見守られているのか・・・
子供が気軽に入ってはいけない場所だと気に留めながら・・・
しゃがれた声で、昔ばなしの丸い顔は・・・
やさしく古い言葉を饒舌に・・・何度も同じ口元で笑っている・・・。

世代を越えて家族が集まると・・・見慣れない顔も、聞けない言葉も・・・
落語のような無邪気な会話にガラガラ引かれて・・・。
親兄弟とは違う・・・似たような顔に囲まれ、カラコロはしゃいで・・・
いないはずの見た顔も・・・薄っすら見え隠れする不思議な集まりに・・・
いつもどこかで出会い・・・家族の大切さを覚えてはいるけれど・・・
静まり返る小さな暮らしに・・・たくさんの集まりに意味を求めて・・・
二の足を踏んで消えて行く・・・めでたくも悲しくも無い日々と歌いながら・・・
遠い会話と・・・小さな顔でらめっこしている。




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