暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2024年12月02日 | 古民家
 風に染み入る海風のしょっぱさに・・・顔を枯らして鼻をこすり・・・
荒れた手の・・・さわりを優しく包み込む柔らかな小さな手と・・・
真綿の吐息が温かく・・・
雪国を過ごす顔を染め・・・波の飛沫で洗われる・・・。



田園風景が原風景の表に現れて・・・
雪景色は裏の顔で荒れ始め・・・
ピカピカ跳ねる氷柱の先を・・・水滴で延ばし・・・
重くのしかかるねずみ色と雲が頭を打てば・・・
長く縛られた季節の始まりは、北風に包まれて守られている・・・。 



どこまでも変わらない背景に、滲んだ心を描いては・・・
一晩で元に戻る悪戯を受け入れ・・・芽吹きの時は遠く・・・
擦り切れた靴底を滑るように走り抜けては・・・
水墨画に似せた筆さばきを・・・自由に走らせ・・
痩せこけた枝も・・・硬い蕾も、頑固な夢を見て・・・
広がる結晶は凍てつく夜に・・・
命の怖さと強さを知るのかも。

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深まり

2024年12月02日 | 古民家
 飛び跳ねる・・・光の影を掴み合い・・・
繋いだ先に見える景色を焼き付けては・・・見渡すかぎり、野の傍に・・・
霞を遠く頬張りながら・・・黄金色は騒ぎ始め・・・
ユラユラ空に穂をたてて・・・
穂先の艶をなびかせ羽ばたいている・・・。



海の向こうに山があり・・・山の麓に町が暮らし・・・
人と繋がる花が咲き誇り・・・
雑な緑の道の端と・・・石ころ傾け転がし嘆く・・・
人を頼りに人に泣き・・・他人を捨てて、他人を愛している・・・。



謎の深まる田舎の風習と・・・
謎に包まれる暮らしの豊かさと・・・
一方通行に慣れて過ごす・・・和やかな風景と一緒に・・・
恐ろしく暇な忙しさを、贅沢に過ごしながら・・・
秋の深まりと、冬の真ん中をヒタヒタ体に覚えて染みる・・・
深い空は遠くに広がって行く。

















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