花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

足尾の備前楯山に登る、その二

2010年02月02日 | 登山
駐車場の方を見ると、先ほどのオレンジ色の防寒着を着た猟師が、山を見上げているのが見えた。
知り合いの猟師が発砲したのであろうか。ちょっと不安になってきた。
「やばいなー」そう言えば、登山道にやたらと犬の足跡が有る。
猟の為に放たれた犬におそわれるシーンが頭をよぎった。


不安になると、余計な想像をしてしまうものだ。二つ目の案内標柱が有った。
その先は尾根のすぐ下をまいて歩く、気になって尾根によじ登ってみたら、やはり舟石峠の
駐車場方面が見えた。


やがて笹原のやや平坦な尾根にさしかかると、ビニール袋をかぶせた標柱が有った。


ビニールを持ちあげて見ると、案内標柱であった。誰かが拾ってかぶせたのだろうか。


日当たりが悪いのか、残雪が残っている道も有ったが、アイゼン無しでも充分歩ける道である。
ただ霜柱で持ち上がった雪を踏むと、ジャリッと踏み抜いて少し滑るが、注意して歩けば転ぶ事は無い。


再び平坦な笹道になり


軽快に歩いていくと、ベンチが有り一休みしたい所であるが、今日は時間の為 パス。


その先に4つめの案内標柱が有った。山頂まで後1キロである。
確か登山口の案内標柱に、1.4キロと出ていたから、まだ400メートルしか歩いてないのか


体調の悪さのせいか、時々オナラが出る。
誰も聞いていないだろうな と思わず辺りを見てしまった。
気分直しに「バッハ、ヘーデル、ハイドン」などと音楽家の名前をもじった馬鹿を言いつつ
階段道を上がる。


ようやく5つめの案内標柱に着いた。
この辺が中間点なのだろうか。ガイドブックには、あのベンチの辺りが中間であると書いて有ったが。


まるでデベソのような木や


こんな尾根道も有り、何ツツジなのか判らないが、ツツジの木も沢山有る。


ようやく6つめの標柱に着いた。


その先の尾根から急峻な山腹を見下ろしたが、猟師も猟犬も見あたらず、静まりかえっている。


またもや残雪がわずかに残る階段を上り


7つめの案内標柱を見ると、後300メートルで山頂の様である。
だがそこから先は、かなりの急登で岩の道をジグザグに登っていく。





この辺は、踏み跡の不明確な場所も有るが、要所に赤いビニールデープがまいてあるから
赤いテープを目印にすれば、迷わず山頂に行ける。


ようやく山頂の見える尾根に出た。


山頂は岩の多い尾根状の上で、かなり狭い場所であるが、展望は抜群である。


これは奥から三角点のある山頂の様子を撮ったもの。
脇は断崖絶壁だと思う。何しろ高所恐怖症なので下を覗かなかった。(苦笑)


日光男体山が相変わらず見えているが、右肩に雲がかかり女峰山は見えないようだ。


半月山から右方向の写真です。

これには写っていませんが、一昨年から明智平から茶の木平を通り、写真右側に写っている
薬師岳、夕日岳、地蔵岳をへて古峰神社に至る「禅頂行者道(ぜんちょうぎょうじゃどう)」
と呼ばれる修験道のコースを歩いて、昨年、細尾峠から地蔵岳まで歩きました。
後残すは、地蔵岳から古峰神社までとなりました。
今年は、その残りのコースを古峰神社から地蔵岳まで歩く予定です。
車山行の場合、どうしても出発点に戻らなければならないので、通しで歩けないのが残念です。

今度は社山から左方向の写真です。

あとで写真を超拡大して見ると、ほんのちょっぴり山頂が写ってました。
双眼鏡でも無いと確認は無理ですね。私は老眼だし


さらに中倉山より左方向は


皇海山よりさらに左方向です。


さらに左方向は、木がジャマでうまく撮れませんでした。

さて誰もいないし、登っても来ないので、山頂の記念写真を撮りました。



これは山頂の先端部分から下を見たもの、踏み跡があるが、確実性が無いので踏み込まない方が良い。
写真も撮ったし、天気も良いのでコーヒータイムにした。
こんな絶景で飲むコーヒーは何物にも替えがたい。

午後2時を廻ったので、下山することにした。
今度はツツジの季節に登ってみたい山である。

下山の途中でコンコン木をたたくような音がするので、キツツキでもいるのかと立ち止まって
辺りを見回すと、木の幹をくるくる移動している小鳥を発見。
ズーム一杯の85ミリにして撮った写真をトリミングして、中心部分を拡大した写真

なかなか可愛い鳥ですが、名前はわかりません。

もう一つ途中で見つけたもの。

どうやら爪痕のようです。
こんな爪痕を残すのは、そうあの動物しかいませんよね。

14時45分過ぎに駐車場に無事下山。
猟師さんが二人、話をしていたので、挨拶して松木渓谷の事を尋ねました。
足尾町の観光協会で「日本のグランドキャニオン」として紹介されていたので
いつか行って見ようかなと思ったからです。

「赤倉からこっちに曲がらないで、そのまままっすぐ行けば、ゲートがあるから、その手前の
駐車場に車を止めて歩けば良い」と赤倉の方を指さしながら教えてくれました。

一人の猟師さんが、先に帰ったので、残りの猟師さんに聞いてみました。
「今日は獲物は捕れました?」
「いやーぜんぜん。」と笑っています。
何が捕れるですかと聞いたら、鹿とか熊とか言ってました。

帰り道、赤倉から松木渓谷の駐車場を確認しに立ち寄って見た、足尾の様子は後日紹介したいと思います。

補足、舟石峠の駐車場にはトイレが有りません。赤倉の周辺で探した方がいいです。
又は銀山平のキャンプ場のトイレが使えればそちらで。
松木渓谷入り口の銅親水公園のトイレは、閉鎖されてました(冬季のためかな)。

舟石峠の駐車場のGPS位置
N 36°39′36.86″
E 139°25′08.81″
柱 駐車場の奥の自分の車を駐めた付近の位置です。

終わり。




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