ミズオオバコの花
ミズオオバコの花・トリミングで拡大
トチカガミ科ミズオオバコ属 (水大葉子と書く)
花は両性で、雄しべは3~6個、花柱は6個あるが
両方とも黄色なので写真では見分けがつかない。
葉の形がオオバコに似ていることによる。
水田や底の浅い池に生える一年草。葉は水中にあり
葉身は長さ10~30センチ、幅2~15センチの
広披針形で長い柄があり、ふちは波状に縮れる。
葉の間から花茎をのばし、水面に直径2~3センチの
白色または淡紅紫色を帯びた花を開く。
花の下には筒状の包があり、数本の翼が波状に縮れて
つく。
棚田の穂が出始めたので、猪除けの柵の回りの草刈りを
するから手伝ってと言うので、棚田の回りの草刈りに
行った。
筑波山の男体も女体も雲がかかって、山頂は見えなかった
曇り空なのに蒸し暑い。
どこかで暑苦しい蝉の鳴き声がしている。
私が棚田に行くと、すでに草刈りは始まっていた。
草むらにはコバギボウシが咲き、橙色のカンゾウが
刈り残されている。誰かの心優しい気配りだ。
水源の池にはジュンサイがびっしり浮かんでいる。
草刈りは暑いので午前中で終わった。
全身汗だらけで、下着まで濡れた。
参加者の一人は、長靴にも汗がたまったと逆さにして
流していたので、全員びっくりした。
これだけ汗かいても痩せないんだよと笑っている。
私も持参した着替えに取り替えて、やっと一息
責任者のNTさんが、ミズオオバコが咲いているから
写真を撮って行ったらと言う。
それでいったん家に帰ってから、写真を撮りに行ったのだった。
池の水面に点々と咲くミズオオバコは、わずかにピンクで
清楚な花だった。
浮き草にイトトンボの仲間がとまっていた。
昆虫には詳しくないので確信は無いが、アオモンイトトンボと
呼ばれるものに似ている気がする。
ゲッ! 他のトンボの尻尾を首につけている変な奴もいた。
羽の様子も変だよね。
こちらではシオカラちゃんが愛の語らい中かな
草むらに咲くコバギボウシ
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記憶にとどめたい夏山の事故
昭和42年8月1日13時40分頃、西穂高岳・独標(どっぴょう)付近を
登山中の長野県松本深志高校生が雷の直撃を受け生徒11名が死亡。
教師二人を含む13名が重軽傷を負った。
死亡した11名はすべて男子生徒で、そのうち二人は衝撃で転落して
死亡したのだった。
世界でも例を見ない大規模な山岳落雷遭難事件だった。
松本深志高校は毎年、上高地でのキャンプを恒例にしていたという
この年の参加者は、2年生男子36名、女子14名、引率の教師は
5名で、総勢55名だったという。
8月1日朝7時、小梨平を出発、雷なぞ予想もできない晴天だったという
西穂山荘を経て独標に10時45分について昼食を摂った。
このとき疲労した男子生徒二人と女生徒7名が下山した。
残りの男子生徒34名と女生徒7名、教師5名の46名は西穂高を
目指して、独標から高曇りの岩稜地帯を大小13ものピークを登降
して12時25分に西穂高岳に登頂した。
この頃から霧が立ちこめ、大粒の雨も降り出したという。
大急ぎで雨具をつけ下山、独標付近まで戻ってきたとき、ひょうが
降り始め、雷鳴が聞こえ始めたという。
13時40分頃、46名中、18名は独標の南斜面に、28名は
北斜面にいた。
互いに視野に入らない位置にいた。
その時、突然北斜面で青白い火柱が立ち、同時に爆発音の様な轟音が
鳴り響き、南斜面も地震のように激しく揺れたという。
一億ボルトの電撃を受けて死亡した男子生徒9名のうち、7名は
稜線上に、一人は岳沢側に300メートル、一人は飛騨側に
100メートルも飛ばされていたのだった。
今でも松本深志高校同窓会室には、事故の遺品と共に追悼文集
「独標に祈る」が展示されているという。
(この記事は、
集英社の週刊ふるさと百名山の記事から引用・加筆した)
この事故については、次のウイキペディアの記事も参考に
なります。
西穂高落雷遭難事故
追記 一度の落雷で何故にこうも多数の被害者が出たのか
ネットで関連記事を調べていたら、高エネルギー加速研究
機構の次のようなPDFを見つけた。
低い接地インピーダンスが得にくい場所での避雷方法
どうやら山岳の固い岩盤上では、接地抵抗が高いため、放電点が
移動するらしい。
接地抵抗が高いため、一地点で放電が終わらず、高電位のまま
放電点が岩盤上を移動し、一列に並んでいた高校生に沿って
移動したと思われる。
40年以上経ったのに、「腹へったー」と言う犠牲になった息子の
声に飛び起きるというお母さんの話、胸をつかれますね。
ただただ合掌。