ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

ーLove Story-   <ショート小説>

2018年05月11日 20時36分06秒 | owarai
ネガティブな感情。そのすべてが、
この病気の栄養になっていく。

心配すればするほど、相手を責め
れば責めるほど、病状は悪化の一
途をたどる。

泣き濡れているわたしを部屋に残
して、彼が去ってった行ったあと、
わたしは再び自分の病巣をつつく。

愛し合った余韻が、まだくっきり
残っているシーツにくるまって、
猫みたいに背を丸めて、こんなに
も悲しいのなら、こんなにも苦し
いのなら、いっそのこと、

断ち切ってしまおうか。
そうすれば、わたしは楽になれる
のかもしれない。

ああ、彼はこんなわたしの気持ち
を、どうしてわかってくれない
の?

かつて、わたしの胸をあんなにも
ときめさせてくれた、あの、素晴
らしい恋心は、影も形もなくなっ
ている。

あとに残されているのは、執着と
欲望と疑心暗鬼と自己嫌悪。ああ、
なんてこと。

あんなに楽しかったのに、あんな
に素敵にきらめいていたのに、ど
うして恋は、こんなにも醜い姿に
なってしまったの?

彼のこと、愛していたのに。

一生懸命。海よりも深く。あの愛は、
どこへ行ってしまった?彼のこと、
愛していたのに、一生懸命。海より
も深く。あの愛は、どこへ行ってし
まったの?

愛ではなく、それはただの病巣な
のに、それはあまりにも愛に似て
いるから、

だから恋する女の子は、容易に落
とし穴になまってしまう。そして、
ジ・エンド。

YouTube
Love Story - 安室奈美恵(フル)

https://www.youtube.com/watch?v=-c1q0iJJMcw

恋のワクチン

2018年05月11日 16時07分10秒 | owarai

恋もはしかも

ワクチンを打つより



本物にかかり たい。



   ◇

よく、
「恋は、はしかのようなもの」

と言われる。誰でも一度はかかり、

そして年とってかかれば
かかるほど重症になる。

高い熱が出るが、それが引くと、
ケロリとしたもの。

と病状に共通点としてあげられる。


-恋ワクチン-

「恋ワクチン」とは
世の中にあふれ出ている
恋愛ドラマ、愛の歌等である。

これらを通して我々は
疑似体験をする
つまり、それが
「恋ワクチン」なのだ、

ワクチンを体内に注入したたため、
自分はもう、恋を体験したかの
ような錯覚に陥っているのだ。

ワクチンが良いのか悪いのか。

もっともワクチンも有効率は、
九割程度だそうで、ワクチンを
打っても、かかる人もいるのだ。

こういう人は、ワクチンの打ち損に
なる。小児科医も幼児のうちに、
本物にかかることをすすめている。

小さいうちに本物にかかっても
死ぬことはない。


もちろん恋も、

本物を
早くすませた方がいい。


「遣らずの雨」 ーやらずのあめー

2018年05月11日 14時21分15秒 | owarai
「わたしのことを雨女だと
あなたはいつも笑うけど

ねえ知っている?この雨が

あなたと逢うときにしか
降らないこと」

『行かせたくない人を
引きとめる雨』

恋する男女が久しぶりに会え
ました。けれど男はすぐに出
立しなければなりません。

短い時間を惜しむ二人。

男が「さあ行かなければ・・・」
と立ち上がったとたん。

まるでそれに合わせたかのように
激しく降り出す雨。

このように、行ってほしくない
のに行かなくてはならない人を
引きとめる雨が、

「遣らずの雨」です。

「遣る」とは、人を行かせること。
同じ意味で「遣らずの風」という
言葉もあります。

いっときでも長く、好きな人を
引きとめておきたい、そんな切なく
いじらしい女心を表す恋の
言葉です。

見上げた空

2018年05月11日 11時49分42秒 | owarai
こんなに好きなのに、

どうして好きなだけでは
いられないのでしょう。

恋しさは淋しさによく似て
いて、

逢いたい想いも淋しさに
似ていて、

私ひとりを見つめてほしくて、

愛する人をひとりじめしたく
なっちゃって。

やがて淋しさからや
やきもちが生まれて。


そんな恋の渦巻きに
巻き込まれそうなとき、

やきもちなんて知らないよ、
と、

見上げた空から降る雨が
 なんだか悲しい。

 


夜の静寂   

2018年05月11日 07時51分10秒 | owarai

「きのうは」
と、わたしは言った。

きのうはわたしの誕生日で、あな
たはわたしの誕生日に、お店に
現れたんですよと、何よりもま
ず、そのことを伝えたかった。

わたしよりも先に、あのひとが
言った。

「会えて、ほんとうによかった。
なんできのうのうちに、電話番号、
訊いておかなかったんだろうって、
訊いてたら、会えたかもしれない
って、

今ちっと後悔している。いや、書
店で別れた直後からずっと、後悔
していた」

耳に飛び込んでくる、まるで奇跡
のような言葉。一日遅れの、神さ
まからのバースディ・プレゼント。

「きのうね、わたしの誕生日だっ
たんですよ」
「え!それはすごい偶然だ。おめ
でとう」

「山崎さんは、いつからフランスに?」
「二年前から」
そのあとに語られた、あのひとの
ライフストーリー。

夜の静寂の中を、月明かりに導かれ
て、すいすいと進んでいく一艘の
小舟のような、軽快で明快な物語。

その舟の作る波に乗って、どこま
でもどこまでも、ついていきたく
なるような。

YouTube
What the world needs now (HQ-HD) - Stacey Kent

https://www.youtube.com/watch?v=A2Ak1ArPU9g

 


ーLove Story-   <ショート小説>

2018年05月11日 00時00分48秒 | owarai

ネガティブな感情。そのすべてが、
この病気の栄養になっていく。

心配すればするほど、相手を責め
れば責めるほど、病状は悪化の一
途をたどる。

泣き濡れているわたしを部屋に残
して、彼が去ってった行ったあと、
わたしは再び自分の病巣をつつく。

愛し合った余韻が、まだくっきり
残っているシーツにくるまって、
猫みたいに背を丸めて、こんなに
も悲しいのなら、こんなにも苦し
いのなら、いっそのこと、

断ち切ってしまおうか。
そうすれば、わたしは楽になれる
のかもしれない。

ああ、彼はこんなわたしの気持ち
を、どうしてわかってくれない
の?

かつて、わたしの胸をあんなにも
ときめさせてくれた、あの、素晴
らしい恋心は、影も形もなくなっ
ている。

あとに残されているのは、執着と
欲望と疑心暗鬼と自己嫌悪。ああ、
なんてこと。

あんなに楽しかったのに、あんな
に素敵にきらめいていたのに、ど
うして恋は、こんなにも醜い姿に
なってしまったの?

彼のこと、愛していたのに。

一生懸命。海よりも深く。あの愛は、
どこへ行ってしまった?彼のこと、
愛していたのに、一生懸命。海より
も深く。あの愛は、どこへ行ってし
まったの?

愛ではなく、それはただの病巣な
のに、それはあまりにも愛に似て
いるから、

だから恋する女の子は、容易に落
とし穴になまってしまう。そして、
ジ・エンド。

YouTube
Love Story - 安室奈美恵(フル)

https://www.youtube.com/watch?v=-c1q0iJJMcw