ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「静 寂」

2020年07月28日 15時47分08秒 | owarai

若葉の目に青くまぶしく
ふりそそぐ森へ分け入り
白く夏へつながる細い道出会う


光は横顔にかたく
憂うつをおきざりに枝もきしんだ
こらえきれない願いが
この場所を許してはくれず
黙ってここにさよなら

思いはかならずとどくのだろうか
悲しいことが多すぎはしないか

細い道はまがりくねって
その人の肩や涙をこえる
細い道は遠くかすんで
この胸の砂や無垢をこえる


憎むほどの濃度を持たぬままとろりと胸に何かたまれる

2020年07月28日 11時42分17秒 | owarai

夢をみる。 

深い夜に、レールの向こうで 
たくさんの蛍が光る。 
そのうちにそれが、紫の羽を 
持った無数の蝶に変わり、 
なぜか白いシーツをバックに 
舞っている。 

それを小さな少年が、瞳をこら 
して見ている。 
横に、なぜかお下げ髪の少女に 
なっている私がいて、怖くてそば 
へ行けない。 
「帰ってきて、帰ってきて」と、 
叫ぶだけだ。 

 目覚めると、寝返りをうった彼 
の寝息がかすかに聞こえる。 
その体を、私はしがみつくように 
抱きしめた。 


朝、彼を送り出すときの、背中を 
見るのがつらかった。 
 彼に妻子がいようがいまいが 
どうでもよかった。 
ただ、 
いつも判然としない想いにおそわ 
れる。 

これが、最後ではないかと・・・・・。 
背を向けて遠ざかる時、 
一瞬、 
カレの存在自体が消えるような 
気がした。 


「ある夏の深緑の夕暮れ」

2020年07月28日 09時03分25秒 | owarai

静寂が辺りを包み
ひとあしごとに私は
明日に近づき

心は昨日に連れもどされる
まちがった角を曲がり、
まちいがった選択をしたの
だろうか

答えなんてないのに
後悔してしまいそうになる

踏み出したこの道が
どこへ続くか
今は
深く考えないようにして
深緑のベールを薄く
一枚ずつ剥ぐように
深緑の夕暮れの奥へと
分け入る

まだ一度も起こしたことの
ない行動を


「風に逆らって薫るもの」

2020年07月28日 05時24分31秒 | owarai

肩書きや地位、財産、名声などは、 
すべてはかなく消えていきます。 
レッテルでその人を輝かせるの 
ではありません。 
問題は本質です。 

人はあるところまでいくと、利徳 
や恐怖、権力だけではついてきま 
せん。 

もはや、得るものもなく、特に不 
利とわかっていても、その人に徳 
があれば人はついていきます。 

「徳とは行である。行とは見返り 
を求めずただ行うころである」と 
道元は言っています。 

上になればなるほど、必要なのは 
徳を磨くことだと思います。 

「法句経」第五四にも、 
「華の香りは風に逆らいては行か 
ず。栴檀(せんだん)も多掲羅(た 
がら)も末度迦(まどか)も(香木 
の名前)また然り。 

されど良き人の香は風に逆らいつつ 
も行く。良き人の力はすべての方に 
薫る」とあります。 

男が仕事をするときは、常に捨て身 
でなければならない。 
捨て身とは、何も欲しがらぬこと 
である。 

納得、勝ち負けという、人間の物 
差しを捨てることである。