余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

えーえんとくちから

2024-01-16 23:58:48 | マイブック(さ)
「えーえんとくちから」
      笹井宏之 著

短歌の本。
世界は広がる。
無から有へ。有からわたしへ。わたしからあなたへ。
私とあなたのつながる世界。
世界は呼吸している。
蝶が舞う、花びらが舞う、木の葉が舞う、雪が舞う。
その中で見る、夢にも似る永遠という一瞬。
追い求めながら、焦がれながら、空を掴むように短歌はうまれる。
えーえんとくちから。
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家族終了

2023-12-24 23:32:58 | マイブック(さ)
「家族終了」
      酒井順子 著

著者をとおして家族とは何だろうかと綴る。
時代のなかで変わっていく家族の営み。
母がいて、父がいて、兄弟がいて、夫に妻、
子供がいたり、祖父祖母と。
祖先がいて、家があり、墓がある。
新たな視点が灯っていく。
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中年だって生きている

2023-12-19 23:07:36 | マイブック(さ)
「中年だって生きている」
      酒井順子 著

酒井順子、初読み。
有名な言葉はこれ、負け犬の遠吠え。
中年になってのあれこれを記した本。
バブル世代だった著者の時代を過ごし、
身体の変化を感じ、感情を言葉にして、
楽しく、人を見詰める。
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西行

2023-12-19 22:48:27 | マイブック(さ)
「西行」
      白洲正子 著

西行の足跡を白洲正子が辿る。
実際に足を運びもする。
和歌を作り続けた西行。
吉野山の桜をこよなく愛した。
西行の和歌は直截に、心を吐露し響かせる。
武士だった西行は若くして仏の道へ。
そして放浪の僧として人々と交流していく。
百人一首や古今集、万葉集また六歌仙、三十六歌仙で
僧の名がでてくるが、仏門に入るまえは
魂が引きちぎられそうになるほどの恋だってしていたのだ。
僧だからこそ歌えたのかもしれない。
月を見て、紅葉を見て、桜を見て、心の通った人との和歌の交わりに、
ひろがっていく世界。
語られる意味とはまた別の景色を見る。
白洲正子の筆致と共に。
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夕顔

2023-12-07 23:58:58 | マイブック(さ)
「夕顔」
      白洲正子 著

花を木を人を和歌を、
能を民芸を月を。
見ることの不変の心。
おもむき感じる気付き。
その気付きにはっとさせられる。気づきからの連鎖。
それはまた、この本の言葉との会話によって成り立っていると、
心から感じ入る。
そしてその当時のままの言葉を読むことで染み入る感情の感覚。
あわいの瞬間を切り取り、つなぎ合わせてみている。
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