「本心」
平野啓一郎 著
道新にのっている時分から引き込まれた。
普段新聞を読んでいるとき小説部分は読まないけれど、
なぜかそのとき目についた。
この本に出会ったきっかけだ。
舞台はバーチャルのすすんだ未来。
そして自由死の認められた世界。
自由死を望んだ母。
望むながら交通事故で死んだ母のおもいを探す石川朔也。
バーチャルは夢かそれともうつつか。
現実と仮想を行き来して求めるもの。
探していくなかで見る最愛のひとの他者性。
その他者性と向き合う。
目に見えるものは、またこの心は、
生きていくために必要なものだからこそ具わっている。