余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

刹那より

2024-11-12 23:54:01 | レターの膜(短歌)
刹那より
永遠が似合う
夏の日に
群生はさらう
蝉の声さえ
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すべての、白いものたちの

2024-11-12 23:39:41 | マイブック(は)
「すべての、白いものたちの」
      ハン・ガン 著
         斎藤真理子 訳

詩であるような小説であり、時折言葉が引っ掛かる。
引っかかるのは詩のようであるからで、
言葉は木霊をするように、そして色が浮かび上がる。
作者は白いものを思い浮かべ、
思い浮かべた白いものにまつわる事柄をストーリーへと昇華する。
おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ、
なみ、はくもくれん、しろいとり・・・
自身の記憶と交わりながら夢を見るように現実な大地を歩く。
青い空に青い海、夜の月とまとった白と。
そして読後、探すだろうか。見つけるだろうか。白いものたち。
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しとしとと

2024-11-12 23:37:27 | レターの膜(短歌)
しとしとと
雨の降る日に
窓を開け
近づけた空気に
羽ばたいていく
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小説は君のためにある

2024-11-12 23:21:39 | マイブック(は)
「小説は君のためにある」
      藤谷治 著

小説とはなにか。また小説の定義とはなにか。
なぜ小説というものを読むのだろうか。
この本はそんな問いについて語る。
僕自身は好んで本を読む。
そのなかで小説も楽しく読んでいる。
ときには面白くない本もあるし、途中でやめてしまう本もあったりする。
そして楽しく読んだ本のいくつもの内容を憶えているかというと、
そうでもない。
すると小説というものは読むということは何なのだろうか。
読むという行為。文字、言葉を追っていくという行い。
それはなにより体験するということにほかならない。
そのことをあらためて教えてくれる、小説を定義してくれる、
ひとつの本である。
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