余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

大きさの

2024-11-28 22:46:21 | レターの膜(短歌)
大きさの
蝉の声に
心ごと
ふるわされていく
房にぶつかり
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求めない

2024-11-28 22:35:09 | マイブック(か)
「求めない」
      加島祥造 著

不思議な感じがしてやまない。
求めないからはじまる詩の連続。
いろいろなことを求めない。
求めないことは諦めや手放していく後悔へとなりそうだが、
読み進めるにつれて不思議な感覚となっていく。
はじめに著者はいう、人間は求める存在だと。
そして求めないを綴っていく。するとどうだろうか。
求めないけれど求める。
この矛盾が成立していくような、希求が体や思考を促していくような
求めることへと手を伸ばしたくなる。
常にあるものへと深呼吸をしているのかもしれない。
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