「孤独を生ききる」
瀬戸内寂聴 著
人はだれもが孤独をかんじる。
人はだれも恋をして、
人はだれも生き惑う。大小ともあれ。
孤独を知るからこそ優しくなれる。
知らないことはかなしくもあり、
ひとは孤独だからこそ手をつながずにはいられない。
言葉を交わさずには、ふれあえずにはいられない。
瀬戸内寂聴がそれぞれに対話する。
よくいらっしゃいました、どうしたの。
そうなのね、そうよね。と。
孤独との出逢い、愛の中の孤独、マイホームの中の孤独、
失った愛の中の孤独、未亡人の孤独、愛人の孤独、
別れなくても孤独、空閨の孤独、老いの孤独・・・。