余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

暗黒ドン

2022-06-19 22:58:25 | 十五の詩
無味無臭は悪くはない
悪くはないが良くもない
暗黒の中には光はない?
光はある?
よくよく目をこらせば「螺旋」「周回」
これを光と呼べというのか
これを幻と呼んでもいいか
暗黒の中でつきまとうのは幻影された
「遠永」だろうか
追いかけまわされる「無の形」だろうか
「後悔」や「純粋」は起き上がるだろうか
這いずるのは汗から作られた「ピエロ」か
湧き上がるのは「業」「強欲」「恐怖」か
パラレルワールドは一つ二つ三つ
過ちは目の光を失わせる
この光は暗黒の幻覚作用を増幅させる
「オオカミくん」
暗黒の遠吠えは胸苦しく、潤み
「オオカミくん」は何かの象徴であり
心の猛りである
何かとは何か
それは命題とも呼べるが
こけおどしともとれるシロモノ
辿り着くのは瞬間に光る雷光のように
龍をかたどる蝉しぐれ
愚かな記憶をたよりに
手繰り寄せた糸の先は
虚しくも自身の先っぽだった
天秤にのったのだった
暗黒ドン

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