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新型コロナウイルス「ダイヤモンド・プリンセス号」船内隔離は正しかった?

2020年02月16日 | 新型コロナウイルス
 厚生労働省は16日、横浜港に停泊中のイギリス船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で新たに70人の感染者が確認され、これで3日夜に横浜港到着後に新型コロナウイルスに感染された乗客・乗員・救急搬送員は合わせて約355人になり、うち111人は無症状ということです。
 
 当初、無症状者はウイルス検査しないまま下船させるということでしたが、船内では集団感染が拡がりアメリカはじめカナダと香港もチャーター機を派遣し帰国させる方針とのことで、さらにオーストラリア・香港・韓国・台湾もチャーター機を派遣するそうです。
 救急車がひっきりなしにダイヤモンド・プリンセス号に横付けされ、治療可能な医療施設に感染者を搬送しています。

 検査キットが不足していたため対応しきれないので症状がある乗客だけ検査するしかなかったのかもしれませんが、この間に感染していなかった乗客乗員が次々と感染したことを考えると船内隔離がはたして正しかったのか? 船内隔離しか方法がなかったのか? 国の危機管理への対応が正しかったのか? 船内隔離策が集団感染を広げたのですから間違いであったのではないかと思います。
 政府は検査結果が陰性なら下船させるとのことですが、1回目2回目の検査で陰性であった人が3回目に陽性だったことを考慮して下船後も一定期間施設に滞在してもらう隔離策をとるべきです。

 政府の公衆衛生危機対応について、「ダイヤモンド・プリンセス号は、今や、浮かぶミニ武漢だ」(ニューヨーク・タイムズ紙)、「クルーズ船は、世界で最も新型肺炎感染率が高い」(タイム誌)、、「日本の港は、第2の感染の中心になっている」(ABCニュース)と米メディアは乗客のごく一部しか新型肺炎ウイルスの検査を受けておらず、日本政府が乗客全員に対する検査に乗り出さないことを問題視しています。

 ニューヨークタイム紙は、日本政府が定期的に時宜にかなった記者会見を開くことをせず、そのかわりに不可解な情報を小出しにしている状況も問題を大きくしていると述べています。
 
 ダイヤモンド・プリンセス号以外でも国内感染が広がり国内で初めて死者が出ましたが、当初武漢市がある湖北省に滞在もしくは経由して帰国・入国し症状がある人のみ検査対象としていた国の対応が正しかったのか?
 タクシー運転手・タクシー運転手の宴会が行われた屋形船の関係者・病院の医師や関係者などに次々感染している現状は国の対応が甘かったことを現わしているのではないでしょうか。

 このままでは、体力的弱者の高齢患者が多い医療施設、通勤通学のための電車やバスなどの公共交通機関を通して国内に蔓延する危険性が多分にあると思います。
 ある試算によると、乗車率 100%の満員電車のドア付近に感染者がいると30秒で9人が、中央部に感染者がいると30秒で3人が感染すると先ほどのテレビニュースで放送されていました。
 感染者と同じ車両に30分乗車していると180人から540人に感染することになります。

 これ以上国内で感染が拡大すると日本人の入国を拒否する国がでるのではないか危惧されますし、仮にそうなると我が国の経済活動が停滞し落ち込むことも懸念されます。
 既にミクロネシア連邦やツバルでは日本はじめ感染国からの直接入国を拒否、サモアでは医師の診断書が必要になっています。
 さらに、東京オリンピック・パラリンピックの開催も危ぶくなりかねません。

 新型コロナウイルスに関し政府の現在の公衆衛生危機管理対応に国内外の医療関係者が不十分と指摘していますし、多くの国民が疑念を抱いていると思います。
 国民が安心できる対応をとって欲しいと望んでいます。
 私自身も感染している可能性はないとはいえないなぁとか病院の患者に感染者がいたらと不安で腰椎骨折の治療のための通院を躊躇っています。