横浜港に停泊中のイギリス船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客のうち検査で陰性の方々が次々下船して公共交通機関を利用して帰宅しました。
武漢からチャーター機で帰国した方の中には2回の検査で陰性だったが3回目の検査で陽性だったことが発表されていますが、「クルーズ船は、世界で最も新型肺炎感染率が高い」(タイム誌)と報道された環境に長期間滞在されていた乗客の中に新型コロナウイルスの保菌者はいないと断言できない状況ですし、屋形船での宴会で感染された方と同席していたタクシー運転士などで陰性だった方の中にも新型コロナウイルスの保菌者はいないと断言できない状況です。
現に、濃厚接触者などと接点がない方の感染経路不明の感染者が次々見つかっています。
千葉市立中学校の女性教員のケースでは、今月11日に風邪と診断され12日に体調不良で休みましたが13・14日は試験の監督、17日は採点などに勤務し生徒や教職員と接触しています。
発症前2週間以内に海外渡航歴はなく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者との明確な接触も確認されていないそうです。
北海道では小学生の兄弟2人が、石川県では中学生の感染が確認されましたがそれまで通学していたそうですから、校内で接触していた児童生徒や教職員に感染していないか心配です。
都内の高齢者施設の職員の感染が確認されましたので施設入居者の感染も心配です。
また、千葉県内で発症された女性は、体調不良のまま在来線や航空機で移動し観光地を巡るバスツアーに参加して帰宅後の検査で陽性が確認されていますので、乗り合わせた乗客やツアー参加者に感染者がいないとは言い切れないと思います。
無症状のため診療も検査も受けず通勤・通学・旅行・買い物などの日常活動されている新型コロナウイルスの保菌者がいたら感染が拡がり現在の検査体制、隔離できる施設などでは対応しきれないと医療関係者が見解を示しています。
感染拡大を防止するため、各地でお祭りやイベントなどが中止されていますが、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客のうち検査で陰性の方々が次々下船して公共交通機関を利用して帰宅させている国の対応は甘く不十分ではないのかと疑問を感じます。
下船した乗客が新型コロナウイルス肺炎を発症
この記事を投稿した数時間後に電車で自宅最寄り駅まで移動し、駅から知人の乗用車で帰宅したダイヤモンド・プリンセス号の乗客だった栃木県のご夫婦のうち、60代の女性が新型コロナウイルス肺炎を発症したと発表されました。
14日に検体が採取され15日に陰性が確認されたため19日に下船し帰宅、帰宅後に買い物に外出したそうです。
検査で陰性だったことから下船し帰宅した969人の中で次々発症する可能性が高まり、帰宅した本人と家族、電車など公共交通機関のに乗り合わせたかもしれない乗客などに不安が広まりつつあります。
検体が採取されてから陰性が確認され下船するまでの間はデッキに出て散歩したり軽い運動をしたりしていたのですからそれまでに感染したのではと下船し帰宅した乗客とその家族は自宅で不安の日々を過ごしているのではないでしょうか。
武漢チャーター便の第2便から第4便で帰国し、2週間の滞在後の検査で陰性だったため帰宅して明いていた国の施設に14日間滞在していただき、感染の有無を確認するといった対応をとるべきだったのではないでしょうか。
乗客乗員への感染が日を追うごとの増えていく船内で検疫を行った検疫官や事務作業にあたった内閣府や厚労省の職員も感染が確認されてる事実は船内隔離が破綻していたのですから。
国内の感染拡大は既に2週間前から始まっていた可能性が高いとする感染症医療関係者もいます。(加筆)
厚生労働省では
・ 風邪の症状に加え37.5℃以上の発熱が4日以上(高齢者や基礎疾患のある方は2日程度以上)続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
場合は各都道府県の新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターにご相談ください。とアナウンスしています。
帰国者・接触者相談センターでは、感染の疑いがある人を適切に診察するために設けられた最寄りの「帰国者・接触者外来」設置の病院(非公表)が案内されます。
持病の有無にかかわらず高齢者は重症化しやすいことが判明しているのに、「咳・鼻水・痰の風邪の症状で体温が37.4℃までで体調が悪い場合は自宅で様子を見てください。」との対応でいいのでしょうか。
咳・鼻水・痰・微熱の風邪の症状で病院で診察を受ける高齢者は大勢いますので、もし仮に新型コロナウイルスに感染している保菌者がいたならば多くの通院・入院患者や医療関係者に感染が拡大する危険性が多分にあります。
クルーズ船乗客で死亡された80代の男性は気管支喘息の疾患と狭心症の既往歴がありましたが体温は36℃台、同じく死亡した80代の女性には基礎疾患はなく体温も36℃台とのことですから厚生労働省が示す「帰国者・接触者相談センター」へ相談の基準を満たしていない状況でした。
各国ではチャーター便で帰国した乗客は帰国後14日程度隔離する対応をとっていますが、わが国のとったクルーズ船内での隔離や下船した乗客を公共交通機関で帰宅させていることに海外メディアは批判的な論評をしてましたがそれが現実になってしまいました。
無症状などで検査を受けないまま新型コロナウイルスに感染している人は判明している人の数倍から数十倍いるのかもしれません。
数秒で落下する飛沫感染だけでなく粒子が細かく一定時間空気中に漂うエアロゾル感染の可能性もあるそうなので、電車内・職場・学校の教室など同じ空間にいれば濃厚接触者でなくても知らない間に既に感染しているのかもしれません。
ダイヤモンド・プリンセス号や屋形船の感染状況を考えたとき、はっきり言えるのは新型コロナウイルスは感染力が非常に強いということです。
我が国の新型コロナウイルス対策は初期から不十分のため封じ込めに失敗したのです。
その後の拡大状況を見ると、対策が後手後手なので蔓延が始まってしまってると思われます。
従業員が感染すれば工場閉鎖や事務所の閉鎖などで生産活動・経済活動が大きく落ち込むでしょうし、通園通学者が感染すれば保育所の閉鎖や小学校から大学まで学校閉鎖も行われます。
通院入院患者や医療関係者が感染すれば病院も閉鎖され、高齢者介護施設で感染すれば死亡率が高い高齢者が次々と死亡するという最悪の事態も想定されます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療のために入院可能な医療施設「帰国者・接触者外来」の対応能力(キャパ)は限られていますので、感染が広がるとその能力を超えてしまい対応しきれないことも考えられます。
米国務省は22日、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け4段階中最低の1だった日本への渡航警戒レベルを2の「注意を強化」に引き上げ、高齢者や持病のある人に不要不急の渡航の延期検討を要請しました。
WHOのテドロス事務局長は感染経路が不明なケースが増えていることを受け、「感染拡大を封じ込める機会は狭まりつつある」との懸念を示しました。
政府は厳戒態勢をとるべきでは
と思います。
オリンピック・パラリンピックを間近にして、感染拡大を防ぐためボランティア研修も延期されている状況ですが、IOCとJOCは終息しなければ開催を中止するというシナリオも用意しないと混乱するのではないでしょうか。
仮に蔓延している状況なら各国は選手を派遣しないし外国人の観客も来日しないと思います。
中止した場合の経済的な損失は計り知れませんから、それだからこそいろいろなシナリオを検討すべきかと思います。
武漢からチャーター機で帰国した方の中には2回の検査で陰性だったが3回目の検査で陽性だったことが発表されていますが、「クルーズ船は、世界で最も新型肺炎感染率が高い」(タイム誌)と報道された環境に長期間滞在されていた乗客の中に新型コロナウイルスの保菌者はいないと断言できない状況ですし、屋形船での宴会で感染された方と同席していたタクシー運転士などで陰性だった方の中にも新型コロナウイルスの保菌者はいないと断言できない状況です。
現に、濃厚接触者などと接点がない方の感染経路不明の感染者が次々見つかっています。
千葉市立中学校の女性教員のケースでは、今月11日に風邪と診断され12日に体調不良で休みましたが13・14日は試験の監督、17日は採点などに勤務し生徒や教職員と接触しています。
発症前2週間以内に海外渡航歴はなく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者との明確な接触も確認されていないそうです。
北海道では小学生の兄弟2人が、石川県では中学生の感染が確認されましたがそれまで通学していたそうですから、校内で接触していた児童生徒や教職員に感染していないか心配です。
都内の高齢者施設の職員の感染が確認されましたので施設入居者の感染も心配です。
また、千葉県内で発症された女性は、体調不良のまま在来線や航空機で移動し観光地を巡るバスツアーに参加して帰宅後の検査で陽性が確認されていますので、乗り合わせた乗客やツアー参加者に感染者がいないとは言い切れないと思います。
無症状のため診療も検査も受けず通勤・通学・旅行・買い物などの日常活動されている新型コロナウイルスの保菌者がいたら感染が拡がり現在の検査体制、隔離できる施設などでは対応しきれないと医療関係者が見解を示しています。
感染拡大を防止するため、各地でお祭りやイベントなどが中止されていますが、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客のうち検査で陰性の方々が次々下船して公共交通機関を利用して帰宅させている国の対応は甘く不十分ではないのかと疑問を感じます。
下船した乗客が新型コロナウイルス肺炎を発症
この記事を投稿した数時間後に電車で自宅最寄り駅まで移動し、駅から知人の乗用車で帰宅したダイヤモンド・プリンセス号の乗客だった栃木県のご夫婦のうち、60代の女性が新型コロナウイルス肺炎を発症したと発表されました。
14日に検体が採取され15日に陰性が確認されたため19日に下船し帰宅、帰宅後に買い物に外出したそうです。
検査で陰性だったことから下船し帰宅した969人の中で次々発症する可能性が高まり、帰宅した本人と家族、電車など公共交通機関のに乗り合わせたかもしれない乗客などに不安が広まりつつあります。
検体が採取されてから陰性が確認され下船するまでの間はデッキに出て散歩したり軽い運動をしたりしていたのですからそれまでに感染したのではと下船し帰宅した乗客とその家族は自宅で不安の日々を過ごしているのではないでしょうか。
武漢チャーター便の第2便から第4便で帰国し、2週間の滞在後の検査で陰性だったため帰宅して明いていた国の施設に14日間滞在していただき、感染の有無を確認するといった対応をとるべきだったのではないでしょうか。
乗客乗員への感染が日を追うごとの増えていく船内で検疫を行った検疫官や事務作業にあたった内閣府や厚労省の職員も感染が確認されてる事実は船内隔離が破綻していたのですから。
国内の感染拡大は既に2週間前から始まっていた可能性が高いとする感染症医療関係者もいます。(加筆)
厚生労働省では
・ 風邪の症状に加え37.5℃以上の発熱が4日以上(高齢者や基礎疾患のある方は2日程度以上)続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
場合は各都道府県の新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターにご相談ください。とアナウンスしています。
帰国者・接触者相談センターでは、感染の疑いがある人を適切に診察するために設けられた最寄りの「帰国者・接触者外来」設置の病院(非公表)が案内されます。
持病の有無にかかわらず高齢者は重症化しやすいことが判明しているのに、「咳・鼻水・痰の風邪の症状で体温が37.4℃までで体調が悪い場合は自宅で様子を見てください。」との対応でいいのでしょうか。
咳・鼻水・痰・微熱の風邪の症状で病院で診察を受ける高齢者は大勢いますので、もし仮に新型コロナウイルスに感染している保菌者がいたならば多くの通院・入院患者や医療関係者に感染が拡大する危険性が多分にあります。
クルーズ船乗客で死亡された80代の男性は気管支喘息の疾患と狭心症の既往歴がありましたが体温は36℃台、同じく死亡した80代の女性には基礎疾患はなく体温も36℃台とのことですから厚生労働省が示す「帰国者・接触者相談センター」へ相談の基準を満たしていない状況でした。
各国ではチャーター便で帰国した乗客は帰国後14日程度隔離する対応をとっていますが、わが国のとったクルーズ船内での隔離や下船した乗客を公共交通機関で帰宅させていることに海外メディアは批判的な論評をしてましたがそれが現実になってしまいました。
無症状などで検査を受けないまま新型コロナウイルスに感染している人は判明している人の数倍から数十倍いるのかもしれません。
数秒で落下する飛沫感染だけでなく粒子が細かく一定時間空気中に漂うエアロゾル感染の可能性もあるそうなので、電車内・職場・学校の教室など同じ空間にいれば濃厚接触者でなくても知らない間に既に感染しているのかもしれません。
ダイヤモンド・プリンセス号や屋形船の感染状況を考えたとき、はっきり言えるのは新型コロナウイルスは感染力が非常に強いということです。
我が国の新型コロナウイルス対策は初期から不十分のため封じ込めに失敗したのです。
その後の拡大状況を見ると、対策が後手後手なので蔓延が始まってしまってると思われます。
従業員が感染すれば工場閉鎖や事務所の閉鎖などで生産活動・経済活動が大きく落ち込むでしょうし、通園通学者が感染すれば保育所の閉鎖や小学校から大学まで学校閉鎖も行われます。
通院入院患者や医療関係者が感染すれば病院も閉鎖され、高齢者介護施設で感染すれば死亡率が高い高齢者が次々と死亡するという最悪の事態も想定されます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療のために入院可能な医療施設「帰国者・接触者外来」の対応能力(キャパ)は限られていますので、感染が広がるとその能力を超えてしまい対応しきれないことも考えられます。
米国務省は22日、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け4段階中最低の1だった日本への渡航警戒レベルを2の「注意を強化」に引き上げ、高齢者や持病のある人に不要不急の渡航の延期検討を要請しました。
WHOのテドロス事務局長は感染経路が不明なケースが増えていることを受け、「感染拡大を封じ込める機会は狭まりつつある」との懸念を示しました。
政府は厳戒態勢をとるべきでは
と思います。
オリンピック・パラリンピックを間近にして、感染拡大を防ぐためボランティア研修も延期されている状況ですが、IOCとJOCは終息しなければ開催を中止するというシナリオも用意しないと混乱するのではないでしょうか。
仮に蔓延している状況なら各国は選手を派遣しないし外国人の観客も来日しないと思います。
中止した場合の経済的な損失は計り知れませんから、それだからこそいろいろなシナリオを検討すべきかと思います。