オヤジのひとり言

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異界に対するあこがれ

2015年07月14日 | オヤジのひとり言

古くはマレビト神を迎えるため、

水ぎわに木を組み合わせて「たな」を作り、

村の中から選ばれた棚機女(たなばたつめ)が

そこで神の衣を織ったといいます。

棚機女(たなばたつめ)は神の嫁、

つまりは川の神に捧げられた犠牲でした。

そして牽牛もまた、

元来は犠牲の牛だったのではないかともいわれます。

7月7日の神迎えの祭祀において、

神に捧げられた少女と牛が、

いつしか織女と牽牛の物語へと発展したのかもしれません。

神話伝説に付随して古くから繰り返し行なわれている習俗は

異界との交流を具現しようとするもののようです。

かって、

死者の魂は天の川を経て天へ昇っていくとされ、

また、高い山の頂は神々が降臨する場所でした。

古代の人々にとって

そこは、

天と地の合流点だったのかも?

そこには、

人々の異界に対するあこがれや、

死んでも再び現世に生まれ変わりたいという

強い願いが込められているようです。