彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

サンゴ礁発言

2019年01月14日 | Weblog

 昨年、本川達夫さんという生物学者の「生物学的文明論」という本を読みました。

普天間基地移転問題で、最近首相の「サンゴ礁発言」が騒がれています。


サンゴ礁はなにから出来ていますか?

といわれてもさっぱり分かりませんでした。

サンゴはイソギンチャクの仲間の動物だといいます。 へ~? サンゴも知らない。

磯にいる巾着(きんちゃく)のような形をしているからイソギンチャクとか。

知りませんでした。

サンゴが作った石の家がサンゴ礁だといいます。

褐虫藻という植物と共生しているらしいです。

サンゴ礁はきれいな海でないと生息しなようです。

プランクトンがいないからきれいな透き通った海です。

しかし、プランクトンがいないのにサンゴ礁のまわりにはカラフルな魚が多い。

サンゴと褐虫藻が魚の住める環境を作り出しているようです。

そして、このサンゴ礁は褐虫藻が光合成できるように、太陽の光の当たり具合にも気配りしながら石の家を建設しています。

環境に合わせて、サンゴさんが設計して作っているものを違う環境へ移しても生きるものなのか? 

サンゴさん大変だなあ。

せっかく褐虫藻さんの環境を整えてあげているのに、いじられたり埋められたり。


褐虫藻はここら辺の海で言えば、わかめとか昆布などと同じ役割をしているようです。

ここら辺の海も海藻がなくなり、磯焼けがおき岩肌がむき出しとなっているようです。

サンゴ礁がなくなるという事は、生態系を人工的に破壊することに間違いないようです。 


本川先生は、「今の世は、マネーが跳躍する万事お金の世。この貨幣経済の背景にあるのも、数学・物理学的発想です。

つまり数学・物理学的発想が、この便利で豊かな社会をつくり、同時に環境問題などの大問題をも生みだしているのだ、・・・

数学・物理学的発想ばかりでやろうとするから、問題が深刻化・・・生物学的発想をすれば、解決の糸口がつかめるのではないか。」

と言っております。


数学的には1+3=4ですが、 生物学では一つでも欠けると生態系が成り立たない。1+2=3ではなく0だと言います。

 昔、磯焼けを防ぐための「森は海の恋人」で知られた、大槌町の漁師さんが書いた本を読んだ記憶では、生物学者の意見より、

経済(数学的)の先生の意見を優先して世の中が進んでいるというようなことが書いてあったような気がします。

生物学者の知識で海や自然を守ることが、一次産業の経済を守ることにつながるはずです。

そこで初めて数学・物理が生きたものになるのだろうなという事を教えられます。

マネーの前には、生態系や命はくすんでしまう、というのが今の経済です。

 

 

 

 


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