マサコさんの悲劇

フィンランドに来る前に、
一応予習もしてきました。

『かもめ食堂』という映画が、
ヘルシンキで撮影された作品である、と。
もちろん、ＤＶＤも事前学習の
一環として鑑賞しました。

まさかアタシも映画の登場人物と
同じ経験をするコトになるとは。
・・・あの時はまったくもって
予想だにしてませんでした。

と言っても、実は何となく、
ヤ～な予感は薄々してたんだけど。

昨日の夕方、ようやくヘルシンキの
空港に到着したアタシは、
寄託手荷物を受け取るべく、
コンベアーの前で他の客と待つこと３０分。
待てども待てども、
オレンジ色のバックパックは出てこず。
終いにはコンベアーも止まり、
ランプも消える始末。

もしや、これは例の悲劇ではないのか？と、
とっさに映画の一シーンが
アタシの頭の中をグルグル駆け巡っておりました。

そうです。
アタシは『かもめ食堂』のマサコさんと同じく、
手荷物を受け取れず、途方に暮れていたのでした。

そして、一日経った今もまだ荷物は届かず。
どこに寄り道してるんや？


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