LAPIS 学習内容と宿題

高校受験のLAPIS鎌ヶ谷で行われた授業と宿題をみなさまにお知らせします。

10月8日(火)本日の授業と宿題

2024-10-08 | 本日の授業と宿題
【小6】【1組】【国語】
<学習内容>
1.漢字テスト   p64
2.国語ワーク   p59 と p65
3.読みまくり 暗唱テスト 百人一首の31、32
              百人一首の33、34
<グリムスクール>
1.登場人物の確認
2.これだれのこと?
3.組み立てマスター
4.グリムボーリング
<宿題>10/15までの宿題
1.漢字テスト    p70(練習して答え合わせ 次回テスト)
2.国語ワーク    p66~p67(問題解いて答え合わせ、直しまで。)
3.音読テスト    読みまくり 音読テキスト 百人一首33、34(おうちの人から「読みまくりシート」にサインもらってね。)
4.指令カード    「つくも神」p64~p124 読む

【中1】【1組】【国英社】【中本】
<授業内容>
1.社会フォレスタポイントテスト
2.定期テスト点数UPトレーニング確認テスト
3.宿題チェック
4.新ワーク確認
5.フィードバック
<宿題>
1.漢検2枚(丸つけまで)
2.UPトレP6
3.UPトレP11上(書き込み禁止)
4.社会フォレスタポイント(赤字)覚え
5.教科書マスター5分×3日
6.新ワークP40、41音読 現代語訳も読む2回

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「しくじり掃除日記」 西村徹さん「花咲か先生の学級日誌」より20241008

2024-10-08 | 気になる文書
いまや大人気作家志賀内泰弘さんの
メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第40回から素敵なお話をご紹介いたします。

メルマガのバックナンバーも読めます。
〇志賀内の「ステキな仲間」たちの「心温まるエッセイ」は、志賀内泰弘公式サイト「いい話・いい仲間のプラットフォーム」の、「いい人・いい話のフェス」のコーナーのこちらからお読みいただけます。よろしければメルマガにもご登録ください。
 https://shiganaiyasuhiro.com/

以下記事です。

「こんなスゴイ友達を紹介します!」
   ~放課後等デイサービス「スローウォーク」所長・西村徹さん~

 ☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと
「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、大の親友の西村徹さんを紹介させていただきます。
兵庫県養父市生まれ。
「いのちの教育」を求め続けた教育者・東井義雄氏に薫陶を受け、生涯の大半を小学校教師として歩む中で特別支援教育を大切にしてこられました。
そして、現在は、子どもが自分らしく自信をもって生きていくことができるように指導を続けるため、児童発達支援・放課後等デイサービス「スローウォーク」を開設し、全国で講演活動をしておられます。

その西村徹さんのエッセイ「花咲か先生の学級日誌」をお読みいただけたら幸いです。今日は、その第3回です。

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「しくじり掃除日記」
・・・どうしたら子供たちが掃除をするようになるのか?

西村徹

掃除をしてくれない子どもたち
私の教員生活がスタートしたのは、今から三十八年前、山間の小さな小学校でした。
はじめて教室に入ると、十四人…二十八の瞳が私の方をじっと、にこやかに見つめていたことが今でも思い出されます。
学校の近くの山に落ちている栗の実を拾ったり、雪投げ合戦をしたり、素直な子どもたちと楽しくのんびりとした日々を過ごしました。

しかし、子どもたちの指導でわからないこともいっぱいありました。
特に、掃除の指導が上手くいきませんでした。
今でも覚えていることがあります。
教室で掃除をしていた時のこと。
男の子が遊んで掃除をしていません。
「おい、掃除をしようで」と声をかけました。
すると、その子は掃除をするどころか、プイと横を向き、遊びを続けます。
新米教師の私は、どうしたらいいのか迷い、その子のところに行き、わざと正面に立って威圧するように「ちゃんと掃除をしないと、アカンだろう」と低い声で、しかもにらみながら言ったのです。
先生から、にらまれると怖いものです。
これで掃除をするだろうと思いきや、その子は、私をぐっとにらみ返したのです。
たじろいだのは私の方。
勝負ありです。
その子は、面白くなさそうな顔をして、その場を離れ、別の遊びをし始めました。
周りにいた子どもたちが、様子をうかがっています。
抜いた刀を納めるわけにもいかず、さらに強く言いましたが、結局、掃除はしませんでした。


他のクラスの先生のマネをしてみる
「子どもって、素直だと思っていたけれど、案外やっかいだな。叱って駄目なら掃除をさせるには、どうしたらいんだろう」
掃除の終わりのチャイムを聞きながら、その子の後ろ姿を見ていました。
それから、別の学校に転勤しても、掃除中に遊ぶ子どもはいました。
「どこの学校でも同じような子はいるもんだな。どうしたものか…」
そう思いながらも放っておけません。
遊ぶ子を見つけては掃除をするように話す、注意をする、叱る、といったワンパターンの指導が続きます。
そんなある日、驚いたことがありました。 
ある教室では子どもたちが一生懸命に掃除をしています。
「どうしたら、こんなに一生懸命に掃除をがんばれるのだろう」
と不思議に思って教室中を注意深く見回しました。

理由はすぐにわかりました。
その教室の先生の影響です。
その先生は厳しいことで有名で、掃除の時間も手綱を緩めることはありませんでした。
厳しい顔で子どもたちを見ているというよりも見張っています。
「あなたの掃き方ではほこりが舞うでしょう。
箒の穂先をゆっくり動かすのよ」
「汚れは頑固なの。もっと力を入れて拭かないと駄目でしょう」
声かけも的確、厳しいです。
「そうか、そうか。こうして指導するんだな。やっぱり子どもは厳しく指導するに限るな」
そう思った私は、次の日から、厳しい顔で指導をすることにしました。
子どもの掃除の様子を見て、アドバイス…いや厳しくケチをつけました。
そんな私の変化に比例するように私の顔をのぞきながら子どもたちは掃除をするようになりました。
「この方法は効果がある。やっと私も掃除指導ができるようになった」
そうして、次の日も、また、次の日も怖い顔で厳しく掃除をしていました。

ふたたび、掃除の迷路へ
しかし、そんな付け焼き刃のような方法が続くわけもなく、しばらくすると、また、しまりのない自分の顔に戻るのでした。
子どもたちの掃除へのケチの言葉も、同じ事しか言えずにマンネリ化していきました。
しっかりとした六年生の子が掃除にきてくれると、私よりも下級生を上手に指導することもありました。
教師として恥ずかしい限りですが、教員としての経験を何年積んでも掃除指導はうまくいきませんでした。
私が子どもの頃、先生方はどうやって掃除を指導してくれたのかな…そこで、一つ、思い出したことがあります。
私が小学校の時、東井義雄校長先生が、全校集会で掃除の話をされたことを思い出したのです。
東井義雄先生は、多くの本も書き、数々の賞ももらっておられた希代の教育者でした。
その教育を見ようと、毎日のように全国から参観者が集まっていました。
その東井先生は、次のように話されていました。
「掃除の終わった後、掃除道具入れの前を通ると、掃除道具がきちんと片付けられていました。
そこを掃除した人の掃除の様子がわかるようでした」
東井先生は決して「掃除をしましょう」とはお話しにならなかったのに、その頃、私たち子どもは一生懸命に掃除をしていました。
「なんでだろう?」
東井先生のお話を思い出しながらも掃除の時間になると、子どもに口やかましく注意したり、時には怖い顔を作ったりする私でした。

そんな時、私にとって忘れられない気づきがありました。
子どもたちへの掃除の指導がうまくできず、ほとほと困っていた私。
そんな私にとって、忘れられない気づきがありました。   
担任していた男の子が何度注意しても宿題を忘れてきます。
ついに私は、その子を厳しく叱りました。
しかし、結局、翌日も宿題はしてきませんでした。
注意したり、厳しく叱ることが指導だと思っていた私にとって、それが効果がないとわかると冷静に考えざるをえませんでした。
すると、一つのことに気づいたのです。
それは「誰のために宿題忘れを厳しく叱ったのだろうか」ということです。
宿題ができないのは原因があるはずです。
その原因を取り除けるようにするのが私の仕事のはずです。
また、原因を取り除くことが難しいのなら、宿題をしなくても、きちんと学力がつく方法を考えるのが私の仕事のはずです。
それをせずに、ただ叱っている私。
「ああ、そうか。私は、その子のためを思って叱っていると思っていたが、どうやら違った。
『私の指示したことに素直に従っていないこと』に対して叱っていたのだ」と気づいたのです。

今まで私がしていたこと。
子どもに学習を強いてテストで満足する点を取らせる事や絵を描かせて入選させることなども、子どものためだと言いながら、自分の気持ちを満足させるためにしていたことではなかったのだろうか…。
どうも、本末転倒の私であることに気づき始めたのです。
「掃除も同じで、教室を美しくするとか、掃除によって心を磨こうとか言っていたけれど、きちんと掃除をしている子どもの姿を見て満足したかったのではないのだろうか…」
私自身が掃除をがんばれていないじゃないか
そう気づいたものの、どうしたらいいのかわかりません。
その答えを探すかのように、本棚の本を読み直しました。すると、東井義雄先生の本がありました。
その中に一つの詩を見つけたのです。その詩は、私が小学生の時に、東井義雄先生が教えてくださった「小さい勇気をこそ」という詩でした。


 紙くずがおちているのを見つけた時は
 気づかなかったというふりをして
 さっさといっちまえよ
 かぜひきの鼻紙かもしれないよ
 不潔じゃないかと呼びかける
 小さい悪魔を
 すぐやっつけてしまえるくらいの
 小さい勇気こそわたしはほしい



子どもに掃除をするように言っていても、掃除の時間が来ると「掃除かあ、面倒だな」と思ったり、掃除の時間が終わりそうになると「早く終わらないかな」と、チラチラ時計を見たりする私の姿がそこにありました。
私自身が掃除をがんばれていないじゃないか。
そんな私が子どもにいくら言っても伝わりはしない。
掃除は子どもの問題ではなかったんだ。私の問題だったのだ。
よし、東井先生の言われるように、掃除に対して小さい勇気をもって向き合ってみよう」

 そこで、掃除開始のチャイムが鳴ったらバケツに水を入れ、一番に掃除場所に行き拭き掃除を始めることにしました。
床に顔を近づけて拭いていると立っていては見えなかったほこりが見つかります。
給食の汁が落ちて黒い染みになっていることも分かりました。
汚れを取ろうと何回も拭くと頑固な汚れも取れます。
きれいになっていくと「もっときれいにしよう」という気持ちになり、さらに力が入ります。
一生懸命に掃除をした後は何とも言えない清々しい気持ちになりました。

実は、自分自身の問題だった
私が一生懸命に掃除をするようになると子どもに対する見方も変わっていきました。
今までは掃除を怠けている子ばかりが目につきましたが、掃除をがんばっている子が見え始めたのです。
掃除が終わった後、子どもたちに「あなたは、二年生なのにお姉ちゃんたちに負けないほど掃除をがんばっていたね」
「六年生のあなたは、下級生に掃除を上手に教えるね。先生よりも上手いよ」と声をかけてほめることも多くなっていきました。
子どもたちもほめられると嬉しいのか、掃除をがんばります。
でも、やはり、掃除中に遊ぶ子もいます。 
そういう子には「ここを先生と一緒に拭いてピカピカにしようか」と声をかけると、どの子も、がんばって拭きました。
「そうかあ、掃除の時に遊ぶ子は、掃除の仕方が分からなかったんだな」
そんなことも思いました。
掃除指導が上手くいかなかったのは、掃除を子どもの問題として捉えていたからでした。
実は、自分自身の問題だったのです。
自分がまず掃除をやってみることによって、見える子どもの姿も、掃除の気持ちよさも分かるようになり、子どもに対する関わりも変わっていきました。


令和二年三月、小学校教員を卒業させていただきました。
最後の掃除は、卒業式に使う体育館シートの拭き掃除でした。
汚れを探しながら、一つ、また一つと拭いていると、新米教師の時に、私が注意しても掃除をせずに遊んでいた子どものことを思い出しました。
「今ならあの子と一緒に掃除ができたかもしれないなあ。
腹を立てながら掃除しなさいと言っても掃除できないよなあ。悪かったなあ」
そう思うと、その子が笑顔になったような気がしました。


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それは、ギブアンドギブ! 「利他の心」です。
忙しい毎日をお送りの皆さんに、日々の生活からちょっぴり途中下車して、志賀内とその仲間(賢人・奇人・変人・達人) たちの「ハートフルな感動物語」をお楽しみいただき、心の癒しにお役に立てたら幸いです。

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