最近、子育てに悩んでいるママの口コミによるリエゾンへの入会も増えています。(アドラーの親教育プログラムを学びにきます。)
入会した方は、皆さんが自分の問題に気が付き結果を出しています。
自分の子育ては自分の親との関係があぶり出されるものなので、そこにあった問題を放っておいたままでは子育てが苦しいのは当然な結果なのです。
そこをちゃんと改善するので必ず良くなっていくのです。
DVをしてしまう男性には原因の一つとして幼少の頃に安心できる場所がなかったことが可能性として考えられます。
同様に、子育てが苦しく感じられるママ達にも安心出来る居場所がなかった可能性があります。
自分にホッとする体験がない人に、子どもをホッとさせられるでしょうか。
それは言わずと知れています。
アドラーは過去に拘らず、今から未来だけを見て、自分と未来を変えることが出来るとしました。
しかし、殴られて育った子どもが親になったときに、育児本の通りにはたして出来るのでしょうか。
残念ながらそれはNOです。自分の中に溜めてしまった怒りや悲しみ、恐怖の抑圧を出してからでないと
穏やかな子育ては厳しいのです。
別のパターンもあります。
ママ達の中に、「私は殴られていないのに何故子育てが苦しいのか。」という声もあります。
それは多くのDVを受ける女性達にも共通していますが、いわゆる「良い子」だった可能性があります。
子どもらしい我が儘を言わなかった。お母さんが困るから言わなかった。
褒めてもらうためには良い子でないといけなかった。
両親の仲が悪かったため、少しでも自分は明るくしていた。
悲しい気持ちを抑えていた。寂しい気持ちを感じないようにしていた。
すぐ批判されるから思ったことを言わなかった。
このように、子ども時代に子どもらしくいないと、自分の子育てに於いて子どもに対し
「なぜ、この子は言うことを聞かないのだろう?なぜ私をこんなに困らせるのだろう?」
と悩むようになってしまいます。
子どもは子どもらしくしているだけなのに、だんだん子どもがお母さんの顔色をみるように
なっていき子どもらしくなくなっていくのです。かつての自分だったように。
リエゾンでは子育てに悩んでいるママに、まず自分の母親、若しくは父親との関係性を見直して
抑圧している感情を消化させ、自分の問題をクリアにしてからアドラーの親教育プログラム(STEP)を
教えていきます。
ものには順序があるのです。いっぱい我慢を押し込めたデコボコな土台に家は建てられません。
もし建て始めても途中で挫折するか、何倍も時間がかかることでしょう。
地ならしをしてから取りかかるのです。
地ならしには少し必要なものがあります。
それは一歩を踏み出すやる気と勇気なのです。