DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

子ども支援のために

2017-04-05 05:04:11 | CAP
 なぜ、加害者プログラムを始めようと考えたのかはCAPをしていたからです。CAPとはchild assault prevention と言い
子どもへの暴力防止プログラムと訳します。小学校に赴き、いじめの被害、連れ去り、性被害とそれぞれの被害から逃げる、遭わないように防止するにはどのようにしたらよいかを子どもたちに直接授業時間をもらって教えています。
教育委員会からの依頼になりますが都内では品川区にはもう12年以上授業に入らせてもらっています。都内他においても入らせてもらっています。その授業を担当して気が付いたことがありました。
子どもたちが年々、落ち着きがなくなっていったことです。立ち歩き、私語の多さ、先生への態度など、明らかに子どもたちに
何らかの変化が起きていると感じました。学校内にいる先生は、ただただ必死でクラスが崩壊しないよう頑張っていますが
大変疲弊しています。先生へのケアは本当に必要な時代になりました。子どもたちの変容はなぜ起きているのか、子どもに話を聞いていてわかったのです。もめている両親が多いということです。
そこにはDVという暴力が存在していました。子どもたちは家庭でのその不安定さを学校で出してしまうのだと思いました。
子どもへの支援を仕事にしてきましたが、子どもの後ろにいる大人への援助が必要なのだと感じ、この仕事を始めることにしたのです。

私が加害者プログラムを行っている理由は子ども支援なのです。

子どもたちのために大人たちがどうなったら良いのか、それは子どもの自立に向けた育て方ができるということです。アドラー心理学のSTEP(親教育プログラム)がそれにあたります。
ところが多くの親たちは子どもの力を逆に奪っています。
この子はできないから、可哀そうだから、私がいないとだめだから、などの理由で支配をしていることが多いのです。
子どもは自分の一部と考えがちな大人がDVに遭うとどうなるか、子どもに八つ当たりをしてしまいます。
大人でも追い詰められたり、ストレスが溜まると弱い所に出してしまいがちになります。それを受けるのが子どもたちです。
私は交流分析を学んでいくうちに、子ども時代に決めてしまった幼児決断が、人生の大方の流れを作ってしまうということに気が付きました。
なぜ、同じ失敗を繰り返すのか、なぜわかっていてもやめられないのか、なぜ暴言を吐いたり自分を見失うのかを交流分析から学びました。
と同時にその幼児決断を変えていくことができることも学んだのです。
これを大人たちに教えて、まず自分の中にある決断は何か、失敗を繰り返している理由は何か、人権侵害に遭っているのはどうしてか、この状態から抜け出すことを知ってもらおうと思いました。
子どもに同じ決断をさせないためにもまず大人たちが自分を知ることから始めてもらうのです。
大人が自分の中にある決断(禁止令)を変えていくことで、子どもに同じ失敗を繰り返すことから救うことができるのです。
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子どもの未来のために見方を変えること

2017-04-05 00:11:29 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 リエゾンちょうふを立ち上げて7年目、修復されていった夫婦、卒業していく男性を見送るとき
「仲良くね~また困ったら相談してね。」と嬉しく思います。
だけど、修復されるとは限らない人がいることも事実です。
夫婦が2人でリエゾン来た場合、一緒に学ぼうとバラバラに学ぼうと、どちらでも同じ結果、
修復にいく結果が出ることが多いです。それはなぜかというとリエゾンで教えていることは
自分をわかるための学問だからです。自分をわかると相手のこともわかっていきます。
来てくれた妻たちが良く言います。
「なぜ私がリエゾンに来ませんか?と言われるのかわからなかったけれど、理解できました。」と。
自分を知るって怖い事でもあるのですが、今までなぜだろう?と思っていたことがわかっていき
すごく納得がいくからです。親のせいにしていたことも自分の選んだことだったり、だからこそ変えることができる事だったり
するのです。改善の方法が自分を変えることによってわかっていくのです。
すべて相手がこんなだから、親がこんなだから、私にはとれる方法がないとあきらめていた妻たちが
自分ができる方法があるんだとわかっていきます。この状況から抜け出して希望を持ち始めるのです。
 でも、いつも悲しく思うことは子どもの自我状態のことを考えられない状態の人たちがいる事です。
この状態が苦しくて、もういいや、とにかく終わりにしようとした結果、負担が子どもだけに集中してしまう結果になります。
小さい子どもたちは好きな親の意向に沿おうとしていきます。その時彼らの中に「禁止令」という決断がされていきます。
禁止令を善とみるか悪とみるか、意見は分かれるでしょう。小さい頃に役に立っていた事でも
大人になったときにそぐわないことが起きる、それが禁止令です。そんなこと、子供がどう育つかなんて知らない、
私は精一杯やったのだからこれ以上の責任はない、と思うでしょう。でも、精一杯だったとしても
やり方、見方を変えてみることでもう一歩進めることがあるのです。それが子どもたちを救える方法だとしたら…
あきらめないで、やり方を変えてみませんか。あなたにできることはまだあるのです。もう一回やってみませんか。
子どもたちの未来のために私からお願いしたいと思います。
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