グループはやめるわけにいかない理由があります。
それはグループに来なくなると、DV傾向が戻ってくることが起きるからです。
今、コロナのせいで家庭内にいることが多くなり、DVや、虐待が増えていると聞きます。
たまったものではありません。DV被害者も子どもたちも逃げ場がありません。家庭内にはDVや虐待が、外にはコロナが待っているとしたら。なんて恐ろしいことでしょう。
リエゾンに来ている男性たちの多くは、暴力がみるみる間に収まっていきます。
それはインナーチェンジングセラピーと、構成的グループエンカウンターのおかげであるわけですが、
どちらも欠かすことはできません。インナーチェンジングセラピーを行えるカウンセラーは増えてきたため、リエゾンでなくても代用が利きますが、構成的グループエンカウンターはそうそう行われているものではないために代用が利かないのです。もちろん、スムーズに変わる方ばかりではありません。ずっと時間がかかってしまう方もいます。今まで慣れ親しんだ思考行動を変えるのは簡単ではありませんから。リエゾンに行けば、確実に変わると言うわけではなく、いかに変わりたい、変わるぞ、と思っていることが大きいのです。
よって、リエゾンではズームというオンライン会議を利用することにしました。実名をふせたニックネーム参加も守られますし、遠い地域の方も東京にわざわざ来なくても大丈夫になります。
「こんなに一緒にいて喧嘩のない状態は信じられない」、と報告を受ける時、この仕事をしていて良かったなぁと感じる瞬間でもあります。グループを開催し続けることは大変ではありますが、結果を感じられることは私のやりがいに繋がっているのです。