60代男性から
題名:お前も大変だな。
リエゾンの通常授業では、プリントを使った事例研究を行っています。
先日の事例研究では母親から虐待されていた少女の事例がありました。
母親から言葉の暴力や実際の暴力を振るわれていたそうです。
なぜそのような事例研究が行われるかと言うと、DVの芽は親子関係から
始まることが多いからです。
親から虐待や暴力、ネグレクトを受けた経験が大人になってからDVと
なって現れることがあるからです。
事例研究の中で、暴力などを受けている子供に対し、他の大人が救いを
出すことで子供のそのような傾向から助け出すことも伺いました。
話題が進んで、電車な中で母親から激しく叱責を受けていた男の子の
話しが参加者から出てきました。
その方の話では、電車の中で母親から感情むき出しで怒られていた男の子を
見かけ、母親の気持ちを逸らすために男の子に、「お前も大変だな。」と
声をかけたそうです。周りから注目されていることを母親に気づかせるために
そのように声を掛けたそうです。
主催者の中島さんからは、そのような声掛けは母親の感情を逆なでするリスクも
あるので、母親に対して「子育ては大変ですね。」と母親の気持ちに寄り添う
声掛けが有効と伺いました。
しかし、言葉の暴力を受けていた男の子にも「お前も大変だな。」とフォローするのも
大切だと教えていただきました。
家庭では妻から「DVの夫」と言われている男性が、そのようなことを聴いたり
話し合ったりする場を毎週持っています。
リエゾンからのコメント
不思議なことと思われますが、グループに参加しているうちに世間で行われている暴力に対して敏感になっていく彼らがいます。
グループに参加する前は、子供が怒鳴られていたとしても、気が付きもしないか、親に同調するか、どちらかだったのではないでしょうか。
ところがグループ参加後は暴力という場面に対して敏感になっていきます。暴力を見かけるとその相手から圧力を感じるようになっていきます。暴力に対して嫌な気持ちが起きていくのです。
どうしてそのようになるのでしょうか。それは今まで考えもしなかったことを真剣に考える場を持つからです。
暴力とは何なのか、どこまでを暴力というのか、自分がしてきたことは何だったのか、本当に正当性はあったのか、暴力ではなかったのか、など。感覚も変わっていきます。サラッと受け流していたことが引っかかるようになります。
あれ、今のは何だろう、なぜ、ここに引っかかるのだろう、嫌な感じがするのはなぜだろう、と感じ方、考え方までも変わっていくのです。遅々として進まない男性もいます。その場合は生い立ちからくる禁止令を考えます。その対応をしていきます。
子育てをしているお母さんの多くは、怒鳴った後に涙を流して自分を責めていることが多いのです。そのような人達ですから、責めてしまうのは逆効果になります。防衛状態になるでしょう。子育ては本当に大変ですから、大変なんだろうなと、考えてあげてください。子供には一言、あなたの素晴らしさがわかるときはきっとくるよと、言ってあげられるといいですね。
題名:お前も大変だな。
リエゾンの通常授業では、プリントを使った事例研究を行っています。
先日の事例研究では母親から虐待されていた少女の事例がありました。
母親から言葉の暴力や実際の暴力を振るわれていたそうです。
なぜそのような事例研究が行われるかと言うと、DVの芽は親子関係から
始まることが多いからです。
親から虐待や暴力、ネグレクトを受けた経験が大人になってからDVと
なって現れることがあるからです。
事例研究の中で、暴力などを受けている子供に対し、他の大人が救いを
出すことで子供のそのような傾向から助け出すことも伺いました。
話題が進んで、電車な中で母親から激しく叱責を受けていた男の子の
話しが参加者から出てきました。
その方の話では、電車の中で母親から感情むき出しで怒られていた男の子を
見かけ、母親の気持ちを逸らすために男の子に、「お前も大変だな。」と
声をかけたそうです。周りから注目されていることを母親に気づかせるために
そのように声を掛けたそうです。
主催者の中島さんからは、そのような声掛けは母親の感情を逆なでするリスクも
あるので、母親に対して「子育ては大変ですね。」と母親の気持ちに寄り添う
声掛けが有効と伺いました。
しかし、言葉の暴力を受けていた男の子にも「お前も大変だな。」とフォローするのも
大切だと教えていただきました。
家庭では妻から「DVの夫」と言われている男性が、そのようなことを聴いたり
話し合ったりする場を毎週持っています。
リエゾンからのコメント
不思議なことと思われますが、グループに参加しているうちに世間で行われている暴力に対して敏感になっていく彼らがいます。
グループに参加する前は、子供が怒鳴られていたとしても、気が付きもしないか、親に同調するか、どちらかだったのではないでしょうか。
ところがグループ参加後は暴力という場面に対して敏感になっていきます。暴力を見かけるとその相手から圧力を感じるようになっていきます。暴力に対して嫌な気持ちが起きていくのです。
どうしてそのようになるのでしょうか。それは今まで考えもしなかったことを真剣に考える場を持つからです。
暴力とは何なのか、どこまでを暴力というのか、自分がしてきたことは何だったのか、本当に正当性はあったのか、暴力ではなかったのか、など。感覚も変わっていきます。サラッと受け流していたことが引っかかるようになります。
あれ、今のは何だろう、なぜ、ここに引っかかるのだろう、嫌な感じがするのはなぜだろう、と感じ方、考え方までも変わっていくのです。遅々として進まない男性もいます。その場合は生い立ちからくる禁止令を考えます。その対応をしていきます。
子育てをしているお母さんの多くは、怒鳴った後に涙を流して自分を責めていることが多いのです。そのような人達ですから、責めてしまうのは逆効果になります。防衛状態になるでしょう。子育ては本当に大変ですから、大変なんだろうなと、考えてあげてください。子供には一言、あなたの素晴らしさがわかるときはきっとくるよと、言ってあげられるといいですね。
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