DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

子育てに悩んでいる方へ

2017-04-02 09:27:29 | アドラー心理学
 最近、子育てに悩んでいるママの口コミによるリエゾンへの入会も増えています。(アドラーの親教育プログラムを学びにきます。)
入会した方は、皆さんが自分の問題に気が付き結果を出しています。

自分の子育ては自分の親との関係があぶり出されるものなので、そこにあった問題を放っておいたままでは子育てが苦しいのは当然な結果なのです。
そこをちゃんと改善するので必ず良くなっていくのです。

DVをしてしまう男性には原因の一つとして幼少の頃に安心できる場所がなかったことが可能性として考えられます。
同様に、子育てが苦しく感じられるママ達にも安心出来る居場所がなかった可能性があります。
自分にホッとする体験がない人に、子どもをホッとさせられるでしょうか。
それは言わずと知れています。

アドラーは過去に拘らず、今から未来だけを見て、自分と未来を変えることが出来るとしました。
しかし、殴られて育った子どもが親になったときに、育児本の通りにはたして出来るのでしょうか。

残念ながらそれはNOです。自分の中に溜めてしまった怒りや悲しみ、恐怖の抑圧を出してからでないと
穏やかな子育ては厳しいのです。

別のパターンもあります。
ママ達の中に、「私は殴られていないのに何故子育てが苦しいのか。」という声もあります。
それは多くのDVを受ける女性達にも共通していますが、いわゆる「良い子」だった可能性があります。

子どもらしい我が儘を言わなかった。お母さんが困るから言わなかった。
褒めてもらうためには良い子でないといけなかった。
両親の仲が悪かったため、少しでも自分は明るくしていた。
悲しい気持ちを抑えていた。寂しい気持ちを感じないようにしていた。
すぐ批判されるから思ったことを言わなかった。

このように、子ども時代に子どもらしくいないと、自分の子育てに於いて子どもに対し
「なぜ、この子は言うことを聞かないのだろう?なぜ私をこんなに困らせるのだろう?」
と悩むようになってしまいます。

子どもは子どもらしくしているだけなのに、だんだん子どもがお母さんの顔色をみるように
なっていき子どもらしくなくなっていくのです。かつての自分だったように。

リエゾンでは子育てに悩んでいるママに、まず自分の母親、若しくは父親との関係性を見直して
抑圧している感情を消化させ、自分の問題をクリアにしてからアドラーの親教育プログラム(STEP)を
教えていきます。

ものには順序があるのです。いっぱい我慢を押し込めたデコボコな土台に家は建てられません。
もし建て始めても途中で挫折するか、何倍も時間がかかることでしょう。
地ならしをしてから取りかかるのです。
地ならしには少し必要なものがあります。

それは一歩を踏み出すやる気と勇気なのです。
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治る人たち

2017-04-02 09:27:08 | 【DV加害者更生教育プログラム】
コメントを受けて

DVは治らないとどこでもかしこでも書かれていたりします。でもそれは間違っています。
DVは行動の選択で病気ではなく、その行動を自分で選んでいるからその行動をやめれば良いわけです。
だけどやめたくてもやめられないのがDVなのです。それはなぜでしょう。答えは子どもの時の自分がその行動を選択したのです。そして未だに現在の自分を支配してしまうからです。
DVは虐待行動とも同じ行為です。
子どもを躾と称して手を出してしまう親も実は全く同じ心理状態です。
子どもを虐待してしまう、DVをしてしまう、これらはインナーチェンジングセラピーで治る可能性が大きいのです。
リエゾンでは今現在個人の申し込みが大変多くなっています。DV被害者も親子問題で悩んでいる方も学びに来ています。
来ている方の口コミで広がっているのですが、それだけ多くの方に役に立つ学びなのだと確信しています。
リエゾンで教えている交流分析はきっとあなたの役に立つ事でしょう。
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お前も大変だな

2017-04-02 09:26:14 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 60代男性から

題名:お前も大変だな。


リエゾンの通常授業では、プリントを使った事例研究を行っています。

先日の事例研究では母親から虐待されていた少女の事例がありました。
母親から言葉の暴力や実際の暴力を振るわれていたそうです。

なぜそのような事例研究が行われるかと言うと、DVの芽は親子関係から
始まることが多いからです。

親から虐待や暴力、ネグレクトを受けた経験が大人になってからDVと
なって現れることがあるからです。

事例研究の中で、暴力などを受けている子供に対し、他の大人が救いを
出すことで子供のそのような傾向から助け出すことも伺いました。

話題が進んで、電車な中で母親から激しく叱責を受けていた男の子の
話しが参加者から出てきました。

その方の話では、電車の中で母親から感情むき出しで怒られていた男の子を
見かけ、母親の気持ちを逸らすために男の子に、「お前も大変だな。」と
声をかけたそうです。周りから注目されていることを母親に気づかせるために
そのように声を掛けたそうです。

主催者の中島さんからは、そのような声掛けは母親の感情を逆なでするリスクも
あるので、母親に対して「子育ては大変ですね。」と母親の気持ちに寄り添う
声掛けが有効と伺いました。

しかし、言葉の暴力を受けていた男の子にも「お前も大変だな。」とフォローするのも
大切だと教えていただきました。

家庭では妻から「DVの夫」と言われている男性が、そのようなことを聴いたり
話し合ったりする場を毎週持っています。



リエゾンからのコメント

 不思議なことと思われますが、グループに参加しているうちに世間で行われている暴力に対して敏感になっていく彼らがいます。
グループに参加する前は、子供が怒鳴られていたとしても、気が付きもしないか、親に同調するか、どちらかだったのではないでしょうか。
ところがグループ参加後は暴力という場面に対して敏感になっていきます。暴力を見かけるとその相手から圧力を感じるようになっていきます。暴力に対して嫌な気持ちが起きていくのです。
 どうしてそのようになるのでしょうか。それは今まで考えもしなかったことを真剣に考える場を持つからです。
暴力とは何なのか、どこまでを暴力というのか、自分がしてきたことは何だったのか、本当に正当性はあったのか、暴力ではなかったのか、など。感覚も変わっていきます。サラッと受け流していたことが引っかかるようになります。
あれ、今のは何だろう、なぜ、ここに引っかかるのだろう、嫌な感じがするのはなぜだろう、と感じ方、考え方までも変わっていくのです。遅々として進まない男性もいます。その場合は生い立ちからくる禁止令を考えます。その対応をしていきます。

子育てをしているお母さんの多くは、怒鳴った後に涙を流して自分を責めていることが多いのです。そのような人達ですから、責めてしまうのは逆効果になります。防衛状態になるでしょう。子育ては本当に大変ですから、大変なんだろうなと、考えてあげてください。子供には一言、あなたの素晴らしさがわかるときはきっとくるよと、言ってあげられるといいですね。


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