最近、昔のフォークソングがやたらと聞きたくなる。
世の中には暗い歌が流行り、一方ではそこから脱出しようとする若者たちが
声を荒げて叫んでいた。そんな歌が今、妙にスーっと入ってくる。
最近の若者たちは・・・と思う年齢になってしまったなーとは思うけど、
パワーハラスメントなどと、言葉にもしたくない理不尽が見逃されている現代。
ストレスのはけ口は弱い者、小さな命へと掃き溜められていく。
せめて、自分を守る術を、と親心は思うのです。
我が子が、まだ見ぬ孫が、社会のゆがみに押しつぶされないように・・・。
願わくば、昔のようなメッセージソングが世に流行り、
若者たちを力づけてくれたらなーなどと思うのです。
長いけど、昔よく聞いたこんな歌。
ちょっとひねた私だったかな。当時はありのままでスゴイと思ったけど、
今は静かに、坦々と、“ことば”が私の心に流れてく。
伝えてあげたい、息子たちに。
闘えなくてもいい、ちょっとだけ気持ちを出そうよって、ね。
新しい船を動かすのは古い水夫…
今は古い水夫も必要かもしれない、なんて思ったよ。
31年前のつま恋よ!永遠に!
イメージの詩 吉田 拓郎 これこそはと信じれるものが この世にあるだろうか 信じるものがあったとしても 信じないそぶり 悲しい涙を流している人は きれいなものでしょうネ 涙をこらえて笑っている人は きれいなものでしょうネ ・ ・ ・ いいかげんな奴らと口をあわせて おれは歩いていたい いいかげんな奴らも口をあわせて おれと歩くだろう たたかい続ける人の心を 誰もがわかってるなら たたかい続ける人の心は あんなには燃えないだろう 傷つけあうのがこわかった昔は 遠い過去のこと 人には人を傷つける力があったんだろう ・ ・ ・ 長い長い坂を登って うしろを見てごらん 誰もいないだろう 長い長い坂をおりて うしろを見てごらん 皆が上で手を振るサ きどったしぐさがしたかったアンタ 鏡を見てごらん きどったアンタが映ってるじゃないか アンタは立派な人さ ・ ・ ・ 古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう 古い船をいま 動かせるのは 古い水夫じゃないだろう なぜなら古い船も 新しい船のように 新しい海へ出る 古い水夫は知っているのサ 新しい海のこわさを いったい おれ達の魂のふるさとってのは どこにあるんだろか 自然に帰れっていうことは どういうことなんだろうか 誰かが行ってたぜ おれは人間として 自然に生きてるんだと 自然に生きてるって わかるなんて 何て不自然なんだろう ・ ・ ・ それでも いつかは いつものように 慰めあっている |
1996年「LIFE」より。