Lilac-Garden

写真で綴る日々の記録 & クラギ練習帳

イメージの詩、今もここに。

2006年11月11日 | レコード特集

最近、昔のフォークソングがやたらと聞きたくなる。
世の中には暗い歌が流行り、一方ではそこから脱出しようとする若者たちが
声を荒げて叫んでいた。そんな歌が今、妙にスーっと入ってくる。

最近の若者たちは・・・と思う年齢になってしまったなーとは思うけど、
パワーハラスメントなどと、言葉にもしたくない理不尽が見逃されている現代。
ストレスのはけ口は弱い者、小さな命へと掃き溜められていく。

せめて、自分を守る術を、と親心は思うのです。
我が子が、まだ見ぬ孫が、社会のゆがみに押しつぶされないように・・・。
願わくば、昔のようなメッセージソングが世に流行り、
若者たちを力づけてくれたらなーなどと思うのです。

長いけど、昔よく聞いたこんな歌。

ちょっとひねた私だったかな。当時はありのままでスゴイと思ったけど、
今は静かに、坦々と、“ことば”が私の心に流れてく。
伝えてあげたい、息子たちに。
闘えなくてもいい、ちょっとだけ気持ちを出そうよって、ね。

新しい船を動かすのは古い水夫…
今は古い水夫も必要かもしれない、なんて思ったよ。
31年前のつま恋よ!永遠に!


イメージの詩
吉田 拓郎

これこそはと信じれるものが
この世にあるだろうか
信じるものがあったとしても
信じないそぶり
悲しい涙を流している人は
きれいなものでしょうネ
涙をこらえて笑っている人は
きれいなものでしょうネ
 
    ・
    ・
    ・

いいかげんな奴らと口をあわせて
おれは歩いていたい
いいかげんな奴らも口をあわせて
おれと歩くだろう
 
たたかい続ける人の心を
誰もがわかってるなら
たたかい続ける人の心は
あんなには燃えないだろう
傷つけあうのがこわかった昔は
遠い過去のこと
人には人を傷つける力があったんだろう 
 
    ・
    ・
    ・

長い長い坂を登って
うしろを見てごらん 誰もいないだろう
長い長い坂をおりて
うしろを見てごらん 皆が上で手を振るサ
きどったしぐさがしたかったアンタ
鏡を見てごらん
きどったアンタが映ってるじゃないか
アンタは立派な人さ
 
    ・
    ・
    ・

古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船をいま 動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知っているのサ
新しい海のこわさを
 
いったい おれ達の魂のふるさとってのは
どこにあるんだろか
自然に帰れっていうことは
どういうことなんだろうか
誰かが行ってたぜ
おれは人間として 自然に生きてるんだと
自然に生きてるって わかるなんて
何て不自然なんだろう
 
    ・
    ・
    ・

それでも いつかは
いつものように 慰めあっている

1996年「LIFE」より。