Lilac-Garden

写真で綴る日々の記録 & クラギ練習帳

イチョウの葉にとどくまで

2006年11月30日 | 香川県




子どもの頃に住んでいた公団住宅にはイチョウ並木の一角がありました。当時の団地には子どもの声が溢れ、公園のブランコはいつも満員です。高く、高く漕ぐと、もう少しで垂れ下がる木の葉っぱに届きそうな気がして、競いあってブランコを取り合ったものでした。雨の後もまた楽し。ブランコの水溜りには、鏡のように映った、揺れる空とイチョウの木。何もかもが楽しさに満ちた思い出です。時は過ぎ、私は中学、高校へ。公園は、だんだんと寂れました。ブランコは雑草に覆われ、公園の一角が集会所に変わり、気がつくとイチョウの木は切り倒されました。子どもの姿はとうに見えません。あの遠い日、一緒に遊んだ友はどこへ行ったのだろうかと、ふと思うことがあります。写真は先日の岩部神社。ちょっと暗いけど。