その名のとおりのソウルミュージックのパワー炸裂にびっくり!ミュージック・フェスティバル「ザイール74」の記録映画は、冒頭から「ソウルのゴッドファーザー」ジェームズ・ブラウンのパフォーマンスに度肝をぬかれ思わず声を出して笑ってしまった。彼は歌う「私は人間だ、価値ある人間だ、貧乏だけど学校もでてないけど仕事がなくたって偉大な人間だ」と。彼らにとってソウルは魂の叫び、リズムは心臓の鼓動そのものだ。 . . . 本文を読む
映画の予告編とアルゼンチンとチェ・ゲバラが結びついて観にいった。アルゼンチンタンゴはすごい!とてもすごい!!この映画は初めから終わりまで、アルゼンチンタンゴの音楽がずっと休むことなく次から次へと演奏され流れていく。出演者は皆70~80歳代の年齢。皆生き生きと良い笑顔。タンゴが好きでたまらないのがわかる。彼らは、50年前からずっと現役の国宝級のマエストロたち。初めて聞くアルゼンチンタンゴはテン . . . 本文を読む
キューバを知る会・大阪とリブ・イン・ピース☆9+25の主催で6月6日戸井十月さんの講演会「キューバ革命・カストロ・ゲバラを語る」があった。そのときにこの本はおもしろいからと薦められた。読んでみたらおもしろかった。チェやカストロやその仲間たちが生き生きと描かれているのです。
チェの生涯とその時代背景はもとより、時に行動やことばを具体的でリアルでわかりやすいのです。
彼らが行動する時の考えや思い . . . 本文を読む
映画『ウリハッキョ』(キン・ミョンジュン監督)を観た。
思った以上にいい映画だった。驚いた。
北海道札幌市にある朝鮮学校の1年を追ったドキュメンタリー。
屈託なく笑い、学び、遊ぶ子どもたち。
とても明るいが、日本人の子どもとそんなに変わらないな~、というのが最初の印象。
だが、映画が進むにしたがって、別の印象も出てくる。
朝鮮学校に行くことは、在日の子どもたちにとっても当たり . . . 本文を読む
寿[kotobuki]の25周年記念アルバム『kotobuki 2010』を聴いた。
寿がエレクトリック・ロックバンドとして活動していた頃の曲を集めたベストアルバム。
現在の寿は、ナビィとナーグシクヨシミツ2人の、アコースティック・ユニットとして活動が中心。だから、このアルバムに収められている歌をライブで聴くことは、ほとんどない。
このアルバムには、沖縄をテーマにした歌がずらりと並ぶ。
も . . . 本文を読む
リブ・イン・ピースのホームページに映画『アバター』の紹介が掲載されており、それを読んでぜひ見に行きたいと思っていました。
この映画は3D作品であるという点が一つの特徴となっていますが、私達が見に行った天王寺のアポロビルの映画館では普通の映画と同じ2D版の上映でした。しかし、高いところから落下する場面や、猛獣に襲われる場面などは、私は3D版であれば絶対に目を開けていることはできなかったと思われま . . . 本文を読む
国民航空=日本航空を想起させ、あまりにも生々しい描写故に大論争を巻きおこし、200万部を超す大ベストセラーになった作品。国民航空の経済最優先・人命軽視の体質。この作品が書かれた90年代の半ばとも比べものにならないほどに進行した新自由主義と構造改革。リーマンショックに端を発した世界大恐慌と「大賃下げ時代」「大失業時代」の到来。そしてモデルの日本航空は経営再建で社会問題化。つまり、御巣鷹山事故を引き . . . 本文を読む
マイケル・ムーアの最新作「キャピタリズム~マネーは踊る~」の限定公開が東京と大阪で始まった。
公開に先駆け来日し、大阪芸術大学で飛び入り講義をしたり、東京ではファンに「あなた、お母さんから10億円もらったことある?」と質問するなど、話題を振りまいている。
ムーア監督、「ゆきゆきて、神軍」の縁で飛び入り講義(朝日新聞)
12月3日、来日中のムーア監督がNHKクローズアップ現代に出演した。 . . . 本文を読む
先日、アムネスティ主催のムラット・クルナズさんのお話を聞いてきましたが、彼の著書「Five Years of My Life An innocent man in Guantanamo」を入手しました。
パキスタンに旅行に行くために家を出発したところから始まって、突然の逮捕、そしてグアンタナモでの非人間的な扱いなどが物語風の筆致で描かれています。
割に易しい英語なので、読もうと思えば読めそ . . . 本文を読む
9月20日、大阪で「冬の兵士」イラク・アフガン帰還兵の証言集会がもたれることになった。アフガニスタンってどんな国で、今どうなっているんやろ?そんな思いで、中村哲医師・ペシャワール会の活動を映像化したDVDを観た。ツイ、2度3度と観てしまった。そして、アフガンの人々は今、最も困難な状況に置かれており、水と食糧と平和が何より切実なものになっていることを知った。DVDを紹介し、感想を書いてみんなにも知っ . . . 本文を読む
岩波書店から「イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実」が発行されました。アマゾンでは即日完売になり、ノンフィクション部門一位になりました。第二刷を大至急で印刷しており、現在注文してから手に届くのが2~3週間かかるそうです。想像以上にすごい内容です。アダム・コケシュやカミロ・メヒア、マイケル・ターナーはもちろんDVD『冬の兵士-良心の告発』に出てこなかったアブグレイブやグァンタナモの看守、女性兵 . . . 本文を読む
『派遣の逆襲』(関根秀一郎著、朝日新書)を読んだ。
関根氏は、派遣ユニオンの書記長であり、「年越し派遣村」の仕掛け人の1人である。あの眼鏡をかけてスポーツ刈りで角張った顔のオッチャンだ(私より年下だが)。
この本を一読しての関根氏の印象は、「筋金入りの現場派」といったところ。ともに活動することの多い湯浅誠氏(「年越し派遣村」村長)が現場感覚を兼ね備えた理論派という感じなのとは、好対照なのだ。(も . . . 本文を読む
あらゆる演劇賞を独占したという、笑える悲劇、永井 愛の作品だ。
国歌斉唱と起立の強制にやっきになっている熱血改革派青年教師と校長の姿がコミカルに表現されていて、とっつきやすく面白い!
また、思想を押し付けず、いろんな状況や考え・解釈も盛りだくさんで、観た人が考えさせられるのがいいと思った。
この劇は「君が代」をめぐる論争や問題を、高校の卒業式の2時間前からという設定で描くのだ。
登場人物は5人 . . . 本文を読む
雑誌『世界」8月号に、田保寿一さんの「イラク戦争を告発する「冬の兵士」」が掲載された。・・・8月6日に『冬の兵士--イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』が岩波書店から刊行されるのにあわせて掲載された。 . . . 本文を読む
6月12日「焼肉ドラゴン」という舞台のテレビを観た。
これは2008年に賞を独占したという舞台らしい。
戦前に朝鮮から強制連行された在日朝鮮人一家の1970年頃を描いていた。
戦後(?)、炭鉱が閉鎖され働く場を失う在日は、日雇いや下請けという、最下層の労働者として扱われていた。
働く場を求めて伊丹空港(?)の近くに在日の集まる集落ができた。そこは、元軍の基地で空き地だった。そこにしか住む場所が . . . 本文を読む