LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.9

2021-07-02 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.9
( 2021年7月1日 )


(ペルー要点)
・ 60人以上の退役将校がクーデターを呼びかけたが失敗。早くからクーデターには関わらないと表明していた国軍は呼びかけに応じなかった。大統領サガスティも拒絶。それを首相と国防相が支持。 / フジモリは、クーデターも含めて未だ諦めずに巻き返そうとしているが、次第に追い詰められつつある。フジモリのたくさんの提訴は次々に却下。全国選挙審査会(JNE)が最終確定結果を公表するのを妨害していた審査会メンバーが休職となった。選挙機関買収工作も曝露された。 / 多くの人民が街頭に出て、クーデター反対と早急の最終結果確定を求めて抗議行動。 / 米ワシントン・ポスト紙がフジモリを「トランプ型」と批判。国務省が詐欺容疑のフジモリ候補に反対する立場だと表明。

(コロンビア要点)
・ 暴力的弾圧と活動家の暗殺が続く中で、全国ストライキ闘争は一時休止し、態勢を立て直し、議会を通じた闘いも組み合わせた新たな闘い方を導入しようとしている。 / ドゥケ大統領の不支持率は最高の79%に。 / 世界の左翼組織や政党が次々とコロンビアの人民反乱への支持を表明。コロンビア一国だけの問題ではない国際的な問題であることが、闘いそのものの中で明らかになってきている。 / 来年5月に大統領選がある。元ゲリラメンバーで首都ボゴタの市長にもなったグスタボ・ペトロの人気が高まっている。前回(2018年)は、第1ラウンド2位で決選投票で敗れた。今度は勝利するという予想が出始めている。

(ベネズエラ)
・ 前の報告で初めの部分だけだった「コミューン連合」についての全訳報告。
【ポイント: 「コミューン連合」は、コミューンの全国化をベースにした社会主義の構築を目指している。 / その中で、原則的な見地を堅持しつつ、現在のマドゥーロ政権の「資本主義の復活」に反対している。 / ただし、原則的な方針と、現状から余儀なくされる方策との関係を、必ずしも的確に処理できているわけではない。「戦術的撤退のいかなる可能性も拒否する」とし、また「撤退は、帝国主義に対する防衛と抵抗の立場を弱める」としているのに対して、それは「私たちの不完全で困難な現在の状況からでさえ、そうですか?」と問われて、的確な答えをすることができていない。 / 「現在の状況では、コミューンの組織的および政治的生活を保証するために、コミューンの経済的生活を活性化または再活性化することが基本的に重要」としている。それを、社会主義化の前進と強化によって行うとしているのであるが、本当にそれが行えるのか否か、それを行う諸条件があるのか否か、また、資本主義的方策を大幅に許容してでなければできないのか否か、そういう問題が現在最も重要な焦点となっている。 / いずれにしても、深刻な事態の中で、あらかじめ答えがわかっているわけではない取り組みで、試行錯誤しながら苦闘しているベネズエラの現状の、重要な一端が示されている。】

        ――  ――  ――  ――  ――  ―― 

(ペルー)

teleSUR Published 28 June 2021
Peruvian JNE Turns Down 10 More Appeals From Fuerza Popular
(ペルー: JNEはFuerza Popularからの追加の10アピールを却下)
全国選挙審査会(JNE)の全体会議は、月曜日(6/28)、ケイコ・フジモリの政党Fuerza Popularが提出した選挙記録の無効に関する10件の控訴を根拠のないものと宣言した。

teleSUR Published 27 June 2021
Peru: Over 60 Ex-Officers Under Investigation After Coup Call
(ペルー: クーデターの呼びかけの後60人以上の元将校を調査中)
日曜日(6/27)、ペルーの司法長官事務所は、左派のペトロ・カスティージョの大統領就任を避けるためにクーデターを呼びかけたことで、反乱、鎮圧、陰謀の容疑で軍の60人以上の元高級将校に対する調査を開始した。

teleSUR Published 26 June 2021
Peru Rules Out Two Appeals To Reject June 6 Elections' Results
(ペルー: 6月6日の選挙結果を否定する 2つのアピールを却下)
ペルーの憲法裁判所は、左派の「自由ペルー(PL)」代表ペドロ・カスティージョが勝利した6月6日の大統領選挙決選投票を無効にしようとする2つの控訴を却下した。

ラテン・アメリカの革命的大衆闘争 2021.06.27 Sunday
ペルー:右翼の選挙妨害工作が暴露される http://latinpeople.jugem.jp/?eid=1684
フジモリ一派の政治家がペドロ・カスティージョに対する陰謀を企てる
2021年6月25日 teleSUR発
アルベルト・フジモリ独裁の時代に諜報活動や弾圧行為を管理していたウラジミロ・モンテシオネスが選挙機関を買収する作戦を遂行していた。

teleSUR Published 24 June 202
Peru: Election Board Suspends Member Over Conflict of Interests
(ペルー: 選挙審査会は紛争をめぐってメンバー休職)
全国選挙審査会(JNE)は、ケイコ・フジモリ候補に有利なa conflict of interestを提示したとして、選挙機関の本会議から現職のメンバーLuis Carlos Arce Cordovaを休職にすることを決意した。 / JNEは、6月23日の書簡で、Arceの攻撃的表現を拒否したことを表明した。 【おそらく最終決定を妨害していた人物が休職に追い込まれたのだと思われる。】

teleSUR Published 23 June 2021
The US Brands Peru Elections as "a Model of Democracy"
(ペルー: 米国はペルーの選挙を「民主主義のモデル」としてブランド化)
「我々は、COVID-19パンデミックの重大な課題の中でも、自由で公正でアクセス可能で平和的な選挙の第2ラウンドを安全に管理したペルー当局を祝福する」とスポークスマンのNed Priceは述べた。 / 米国務省は、火曜日(6/22)、ペルーの選挙は「民主主義のモデル」であり、詐欺疑惑のケイコ・フジモリ候補に完全に反対する立場であると述べた。

teleSUR Published 21 June 2021
More Recognition for Pedro Castillo as President-Elect in Peru
(ペルー: 大統領当選者としてペドロ・カスティージョをいっそう多くが認知)
ペルーの大統領当選者として左派ペドロ・カスティージョの認知は、今日の地域知事の会議への招待で増加した。

teleSUR Published 21 June 2021
Peru: Journalist Warns of Bolivia-Style Coup After the Election
(ペルー: ジャーナリスト、選挙後のボリビア式クーデターを警告)
大統領候補ケイコ・フジモリの背後にいるペルーのエリート右翼勢力は、ペドロ・カスティージョが政権に就くことを阻止するために軍事クーデターを検討している、と地元ジャーナリストは断言した。カスティージョに対する不正疑惑の「政治的プロパガンダ」キャンペーンを主導している、と。 / ペルーの退役将校グループは、投票不正の申し立てが徹底的に調査されない限り、大統領選挙での社会主義候補ペドロ・カスティージョの勝利を認めることを拒否するよう、国軍に要請した。この動きは、隣国ボリビアと同様のワシントンが調整した軍事クーデターの前兆のようにみえる。

ラテン・アメリカの革命的大衆闘争 2021.06.22 Tuesday
ペルー:カスティージョの勝利宣言を街頭デモで要求 http://latinpeople.jugem.jp/?eid=1681
ペルーの人々がカスティージョの勝利を守るために街頭に出る
2021年6月21日 teleSUR発
6月6日に実施された大統領選挙から15日が経っても、選挙当局はまだ『ペルー・リブレ』の候補ペドロ・カスティージョがペルーの大統領に選出されたことを正式に宣言していない。 / 日曜日に大勢のペルーの人々が街頭に出て、全国選挙陪審(JNE)が選挙プロセスを正式に完了するために必要な手続きすべてを完了させることを要求した。この大規模な結集に関して、左翼の教師カスティージョは社会改革を推進していくという約束を表明した。

teleSUR Published 20 June 2021
Peru: Fujimori Keeps Trying To Steal Castillo's Victory
(ペルー: フジモリはカスティージョの勝利を盗もうとし続ける)
土曜日(6/19)、全国選挙管理委員会(JNE)が、フジモリの943以上の取り消しの主張を却下した。

teleSUR Published 19 June 2021
Peru: President Sagasti Rejects Coup Call by Retired Officers
(ペルー: サガスティ大統領、退役軍人によるクーデターの呼びかけを拒絶)
金曜日(6/18)、サガスティ暫定大統領は、退役軍人のグループが6月6日の大統領選挙の結果を却下するためにクーデターを扇動しようとしていることを「受け入れられない」と述べた。 / サガスティの声明は、ペルー憲法を掘り崩そうとする試みを強く拒絶したVioleta Bermudez首相とNuria Esparch国防相によって支持された。 / 退役将校たちは、「組織的な選挙詐欺」の疑いがあると主張し、軍の統合司令部長と陸軍、海軍、空軍の総司令官に手紙を送った。

Prensa Latina 2021.6.19
Puebla group concerned about coup movements in Peru
(Pueblaグループ、ペルーでのクーデターの動きを懸念)
プエブラ・グループ(17カ国から2人の大統領と数人の元大統領およびpersonalitiesが参加している)は、ペルーでのクーデターの試みに懸念を表明し、新たに大統領に選出されたペドロ・カスティージョに全面的な支持を申し出た。

Prensa Latina 2021.6.19
Tense day of marches in a crisis climate in Peru
(ペルー: 危機的状況の中でデモ行進の緊迫した日)
ペルーは、今日(6/19)、ペドロ・カスティージョとケイコ・フジモリの支持者たちによる緊迫したデモ行進の日を迎える。 / 「民主主義と祖国の防衛のために! クーデターにノー!」と呼びかける左派の農村教師カスティージョの側の動員は、木曜日(6/17)に数十の政党、社会団体、市民組合による記者会見で招集された。

teleSUR Published 18 June 2021
Peruvians To Mobilize in Support of Pedro Castillo
(ペルー: カスティージョを支持して大衆動員)
選挙当局はすでにすべての票を数え終えているにもかかわらず、フジモリは不安定化の政治行動とメッセージを推進し続けている。 / ペルーの進歩的な政治・社会組織は、6月6日に行われた大統領選挙で「自由ペルー」党の候補ペドロ・カスティージョの勝利を守るために、日曜日(6/20)に行進と集会を開催する。

ラテンアメリカ報告 伊高 浩昭 6月 17, 2021
米紙Wポストも「トランプ型」とケイコを批判 

teleSUR Published 17 June 2021
Peru: Electoral Jury Will Continue Resolving Ballot Appeals
(ペルー: 選挙審査会は選挙結果の控訴の解決を継続する)
全国選挙審査委員会(JNE)は、今週末に会合を開き、大統領選挙結果の「迅速な宣言」を加速させる。


(コロンビア)

teleSUR Published 27 June 2021
Colombia: Political-Motivated Assassinations on the Rise
(コロンビア: 政治的動機による暗殺が増加)

Prensa Latina 2021.6.27
Colombia marked by another violent weekend
(コロンビア: またひとつ暴力的な週末)
日曜日(6/27)に、5人の農民の虐殺、3人の警官の殺害、カウカ県での元ゲリラ暗殺、これらがコロンビアでまたひとつ暴力的な週末をマークした。

Prensa Latina 2021.6.25
Leftists in the world support popular rebellion in Colombia
(コロンビア: 世界の左翼がコロンビアでの人民反乱を支持)
世界の左翼組織や政党が、金曜日(6/25)、コロンビアにおける人民の反乱への支持を表明した。コロンビアでは、ほぼ2ヶ月間、人民がイバン・ドゥケ政府の新自由主義政策に抗議してきた。 / 文書の署名者の中には次の諸組織がある。Argentinean Liberation, Chilean Communist, Spanish Workers Communist, Workers World, US Workers World, Swiss Communist, German Communist and Puerto Rican Communist parties, the Italian Communist magazine, and the US Freedom Road Socialist Organization.

teleSUR Published 21 June 2021
Colombia: Public Disapproval of Ivan Duque Rises to 79%
(コロンビア: イバン・ドゥケの不支持率が79%に上昇)

Wikipedia: グスタボ・ペトロ
コロンビアの政治家、元ゲリラメンバー、大統領候補で、以前はボゴタの市長を務めていた。 / 2018年5月27日、大統領選挙の第1ラウンドで25%以上の得票率で2位となり、6月17日の決選投票で敗れた。
【「EUREKA CAFE」というサイトに「コロンビア大統領選2022:次期大統領はグスタボ・ペトロか」(https://eurekafe.net/2021/05/2022-colombian-presidential-election-research/)という記事が出ている(2021.5.21)。「明日が大統領選だったら誰に投票するか」という世論調査が行われ、グスタボ・ペトロが25%でダントツの1位だったという(2位以下はすべて一桁で、「誰でもない」が25%、白票11%)。】

teleSUR Published 20 June 2021
Colombians Reject Criminalization of Road Blockages
(コロンビア: 道路封鎖の犯罪化を拒絶 )
道路封鎖は非平和的な抗議行動とみなされ、警察官による過度の武力行使が可能であるという法令が定められた。 / コロンビアでは、さまざまな社会セクターや政治団体は、社会的抗議の中での道路封鎖を犯罪とする法令の承認を拒否した。 / 人権団体はまた、最近の抗議行動で少なくとも74人の死者が出ており、そのうち20人は警察の銃撃事件に関連していると警告している。 / 人権団体Tembloresは、4月28日に抗議行動が始まって以来、反暴動機動部隊(ESMAD)による4,285件の暴力行為を報告した。

Prensa Latina 2021.6.17
Permanent Peoples' Court blames the Colombian State
(コロンビア: 「常設人民法廷」がコロンビア国家を非難)
「常設人民法廷 Permanent Peoples' Tribunal」は、本日(6/17)、平和に反する罪と、さまざまな運動、農民、社会指導者、女性に対する政治的虐殺の犯罪でコロンビア国家を非難した。
【「常設人民法廷 Permanent Peoples' Tribunal(PPT)」は1979年にイタリアで設立された。地域の共同体により提出される人権侵害の訴えに目を向ける。(by Wikipedia)】


(ベネズエラ)

Venezuelanalysis Jun 18th 2021 By Cira Pascual Marquina – Venezuelanalysis.com
The Communard Union, Chávez’s Ideas in Action: A Conversation with Juan Lenzo
(コミューン連合、チャベスの考えを行動に:Juan Lenzoとの会話)

「コミューン連合」はコミューン社会をその戦略的地平線に設定した草の根組織。この連合は、2年間、ベネズエラのコミューンとその関連プロジェクトを再政治化し再活性化するために英雄的な努力で全国で働いてきた。このインタビューではJuan Lenzoと話す。彼はチャビスタ草の根運動に取り組むメディア・プロジェクト、Tatuyテレビの共同創設者であり、また「コミューン連合」のコミュニケーション・コーディネーターである。

チャベスは、社会主義プロジェクト(公的工場、コミューンなど)は互いに調整しなければならないと述べた。彼は、また、それらが資本主義の海の中の社会主義の「島」であってはならない、なぜなら、そのような形は「その海に飲み込まれる」だけになるからだ、と述べた。さまざまな共同体のイニシアチブを近づけ結び付けるための取り組みとしての「コミューン連合」について話してください。このプロジェクトはどのようにして存在するようになり、誰がそれに参加したのですか?
 2019年以来、危機の嵐を乗り越えつつあったいくつもの組織が、会合をもってお互いに声を上げ始めました。その際、それらの諸組織は、危機に直面して生き残る必要性に動機づけられていただけでなく、政府のいくつかのセクターによって課されていた回復にも関心を持っていました。かくして、共通の闘争プログラムを中心に共有プラットフォームを構築するプロセスが始まりました。
 「コミューン連合」イニシアチブは、これらの組織が戦略的プロジェクトとしてコミューンを振り返っていたときに形になりました。最終的な提案は、2019年12月にメリダ州の「チェ・ゲバラ」コミューンで開催された会議から出され、アンソアテギ州の「Luisa Cáceres de Arismendi」コミューン、ララ・ポルトガル州の「El Maizal」コミューン、カラカスの「5 de Marzo」コミューン、ララ州「Sectores Unidos」コミューン、アプレ州の「Pancha Vásquez」コミューンなどが参加しました。それらは、「Frente Cultural deIzquierda」や「Tatuy」などの組織と協力してこれを行いました。
 チャベスのアイデアに触発された「コミューン連合」は、共同の取り組みを大規模な全国組織に結び付けるスペースとして誕生しました。ベネズエラのさまざまな草の根プロジェクトの孤立を克服し、単なる地域主義を打ち破ることができるものとして。このように、「コミューン連合」は、全国的なビジョンと国を変革する計画を備えた統合プロジェクトを創り出そうとしています。
 現在、さまざまな地域からの20を超えるプロジェクトが「コミューン連合」に統合されています。これは「Argelia Laya Brigade」によって行われており、組織、交換、生産、コミュニケーションにおけるつながりと、統合的な領土の防衛を推進しています。

「コミューン連合」は、草の根のチャベス主義者(Ángel Pradoの言葉では「寡頭制と改革主義の前にひざまずくことを拒否する」人々)の多くを結集します。コミューン連合は反抗的でもあり建設的でもあります(both rebellious and constructive)。資本主義の回復(restoration)に直面して、後退するのではなく前進することを目指しています。一般化された資本主義の回復(蓄積モデルの危機、制裁、政府内の改革主義的傾向によるもの)と、下からのそして人民とともに行われるコミューン的攻撃との間の、この弁証法について私たちに話してください。
 チャベス主義は、異質で広範で多様で時には矛盾する運動であり、政府や与党PSUVに還元することはできません。多様ではありますが、帝国主義の侵略に反対する人民のチャベス主義の幅広いセクターがあります。それは、プロセスがその起源から離れたやり方に異議をとなえています。彼らは、現在の公的な傾向を、チャベスのプロジェクトを放棄したものと理解しています。この認識は、人民の運動が官僚機構から受けた直接の攻撃、侮辱、権利侵害などによって強化されています。
 この状況を考慮して、大衆的チャベス主義の最も意識的で組織化されたセクターは、物事の進路に疑問を投げかけるだけでなく、力を蓄積し、チャベスの遺産の継続を可能にする方法で前進するように取り組んでいます。したがって、2つの戦線があると言えます。ひとつは、帝国主義、寡頭制、ブルジョアジーに対するものであり、もうひとつは、ボリバル・プロジェクトを内部から埋もれさせてきた改良主義セクターに対するものです。
 「コミューン連合」の判断(reasoning)は、戦術的撤退のいかなる可能性も拒否することです。撤退は、帝国主義に対する防衛と抵抗の立場を弱めることになります。それは、また、人民と労働者階級のセクターの不利益に向かって進んでいる急速な資本主義の回復を促進するでしょう。
それで「コミューン連合」は、ボリバル・プロセスが社会主義に向かって前進し続けるべきであると提案しているわけですね。それは、私たちの不完全で困難な現在の状況からでさえ、そうですか?
 現在のさまざまな困難、逸脱、挫折にもかかわらず、私たちは社会主義がボリバル革命の戦略的地平線であり続けていると確信しています。 チャベス主義者として、私たちは社会主義の未来を構築するために、私たちのすべての努力、すべての生命力を傾注するつもりをしています。
 コミューン・プロジェクトには、社会主義への私たちの道を主張するために私たちが必要とするものがあります。それは、領土、大衆組織、生産手段の社会的資産、革命的な分別、そして社会を変革する意志です。
【ここは問いと答えがマッチしていない。】

権力に対する「コミューン連合」の態度はどういうものですか? それは社会運動ですか,
抵抗の空間ですか? この国のための戦略的な政治的ビジョンを持っていますか?
 コミューンは、それ自体が権力の空間であり、個々の場合に応じて多きなまたは小さな力が行使されます。El Maizalコミューンなどのプロジェクトでは、領域内での権力の行使は、過去のさまざまな革命で行われていた二重権力の形態と非常に似ています。その反抗的な(rebellious)コミューンのおかげで、El Maizalは、その領域と生産手段をコントロールするために機能する力を蓄積してきました。それは大衆的な組織と象徴的な権力を進歩・前進させ、いくつかの分野で政府の管轄(jurisdiction)に異議を唱えることができます。したがってEl Maizalは、自治の空間として、ララ州Simón Planasのtownship内の一勢力になり、この領域に構成されている従来の権力と頻繁に衝突し矛盾を引き起こしています。
 これらの種類の経験は、「コミューン連合」のビジョンを明確にするのに役立ちます。人民による人民のための権力行使の実行可能性、関連性、必要性を実際に示す、全国レベルで目に見えるものを構築することが急務です。二重権力の戦術が「コミューン連合」に関連しているのはそのためです。
 コミューンは、自分たち自身の権力空間を構築しなければならない。それは、与党に従属するのではなく、従来の権力から自律的でなければならない。省庁、知事、市長から独立していなければならない。チャベスはこのことを何度も何度も強調しました。この勢力は、国家規模での新しい権力組織に向けて自らの足で前進しなければなりません。それは、ひるがえって、古いブルジョア国家を徐々に解体していき、そして社会主義建設の鍵となるでしょう。

「コミューン連合」を代表して全国を旅したArgelia Laya旅団について話しましょう。その目的は何ですか? 旅団には誰が参加していますか? どのように移動し、何を食べ、どこで寝ますか?
 Argelia Laya旅団は、コミューン・プロジェクトに関わる人々を再度結びつけるために、また、その闘争と格闘をともにするために発展させられました。私たちは2019年から全国のコミューン組織を訪れ、これらのイニシアチブを私たち自身の目で見て、自分の手で触れながら、「コミューン連合」の下に単一の力として結集するよう奨励しています。
 この旅団は、私たちが現地の現実について学び、探求することを可能にしてくれました。2021年4月以来、私たちは、草の根組織の強化に重点をおき、また組織的、生産的、形成的(formative)、コミュニケーション的な仕事の、再活性化と統合・強化に焦点を当てています。
 コミューンの質的発展も育成しなければ、数の増加だけでは「コミューン連合」にとって役に立たない。私たちは、「ペーパー・コミューン」(法的に認められているが実際の活動がないコミューン)を追加する官僚的な組織にはなりたくありません。私たちはコミューン・スペースの組織レベルを引き上げたいと思っています。それは、ひるがえって模範的な実例となり、他の大衆的な運動に真のサポートを提供します。
 この旅団は、「コミューン連合」の一部であるコミューンと諸組織の闘士たちによって形成されています。それは、同じ組織の人々によってサポートされています。旅団は、現在、国の5つの地域に配置されています。東部、Llanos地域、アンデス地域、中西部、首都地域です。旅団のメンバーは、10日間その領域に住み、そこで食事をし、眠り、そこに住むコミューンの人々と一緒に暮らします。旅団のメンバーは、そこの人々とともに働きながら、政治的背景を分析します。彼らは、また政治的フォーメーションを行い、政治的活動や生産的活動で現地のコミューンの人々に同行します。
 そうすることで、旅団は人々のモラルを高めることに貢献します。危機のために、あるいは制度的neglectや政治的孤立、そしてまた展望の喪失のために、人々はしばしば意気消沈します。さらに、私たちは人々を再政治化することを試み、そして、今日非常に広まっている縁故主義的力学や日和見的力学や腐敗した力学とは非常に異なるやり方を推し進めます。
 また、コミューンの経済活動の活性化または再活性化を促進します。私たちは、チャベスが社会主義の基本的トライアングル(the elemental triangle of socialism)と呼んだものに基づいてこれを行います。生産手段の社会的所有、労働者によって組織された社会的生産、そして社会全体のニーズを満たすための生産。
 現在の状況では、コミューンの組織的および政治的生活を保証するために、コミューンの経済的生活を活性化または再活性化することが基本的に重要です。

コミューン社会主義を構築する道はまだ始まったばかりです。このプロセスの次のステップとして何を考えていますか? 間違いなく、国内で実施されているモデルにチャレンジする必要があると思いますが。
 コミューン運動には、いくつもの重要な課題があります。
 まずもって、計画的ロードマップを作成する必要があります。これにより、コミューンから考案された戦術と戦略を持つことができます。それは、チャベスによって私たちに遺言で残された指針から生まれ、他の歴史過程のさまざまな経験によってはぐくまれたものです。自律的なプログラムを発展させることは、コミューン運動に次のことを強いるでしょう。その理論的努力を強化すること、実践から出てくるものを体系化すること、既存の理論的インプットで実践に活力を供給すること。これらはすべて、運動全体が本当に闘争のプログラムを自分のものにすることを可能にするような、巨大な教育的努力を伴わなければなりません。
 政治的実践の中で自治をおこない、動員し、組織化し、そして人々を統合することの真の可能性を実際に示すこと、つまり政治的自治を構築することもまた必要です。これはすべて、制度的依存や政党の後見や推挙、また縁故主義的および日和見主義的力学などを打ち破りながら、大衆的コミューン民主主義の中で行われなければなりません。
 経済的自治を構築することもまた不可欠です。コミューンが単にベネズエラ経済の不安定さを乗り切ることができるだけでなく、社会主義経済の基礎を築くことができるような方法でコミューン経済を統合・強化することです。この点で、「コミューン連合」はまた、政府によって推進されている経済の自由化に抵抗し立ち向かわなければならなりません。 経済の自由化は、ドル化、ハイパーインフレーション、民営化、賃金の悪化、労働者の不安定さを伴います。これらはすべて、人民セクターに最も大きな打撃を与えます。
 今後の道のりは簡単ではないことを私たちは知っています。しかし、真実は、こうです。一般的にはベネズエラの人民運動が、特殊的にはコミューン運動が、強力で自律的なプロジェクトを統合・強化することができなければ、それは危機に対する政治的代替手段にはならない、革命的解決策にはならないということです。 (以上)


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