Access 2007 Runtime環境に、最新のOffice 郵便番号辞書を適用したのに反映されなかった事例を報告します。
Microsoft Office シリーズのアプリが埋め込み機能として利用できる「郵便番号辞書」機能。
これは、ExcelやAccessなどで、特定セル/フィールドに郵便番号が入力された際に、該当する市町村を表示する為の機能です。
市町村合併などで郵便番号に関わる住所が変更になった場合に備え、Microsoft社はWEBサイトでこのOfficeシリーズに関わる郵便番号辞書の更新版を提供しています。
参考 Microsoftサポートサイト
1.Microsoftダウンロードセンター
Office 更新プログラム: 郵便番号辞書 (2011 年 12 月版)
上記の対応製品
Office 2010/2007/2003/XP/2000
Access 2010/2007/2003/2002/2000
Excel 2010/2007/2003/2002/2000
InterConnect 2007/2004
2.Microsoftサポート
最新の Office 郵便番号辞書を入手する
適用は簡単。
前述ダウンロードセンターからOSとOfficeに適合するファイルをダウンロードし実行するだけ。
(大抵、この後、PCの再起動は必要になるとは思いますが)
これで、Excelアドイン郵便番号変換ウィザード利用や、Accessの住所入力支援機能も対応できます。
ところが、本日、これがうまくいかない事例がおきました。
弊社お客様にて、Access開発プログラムを納品しました。
対象PC情報
PCその1
・Windows7 Home Premium 32Bit版
・Office 2010 Personal
・Access 2007 Runtime
PCその2
・Windows7 Home Premium 64Bit版
・Office 2010 Personal
・Access 2007 Runtime
PCその3
・Windows7 Home Premium 64Bit版
・Office 2000 Personal ← 動作保証外
・Access 2007 Runtime
その2のOfficeは32Bit版です。
現時点ではOffice 64Bitをインストールするメリットはあまりないでしょうから。
全PCに、Office 更新プログラム: 郵便番号辞書 (2011 年 12 月版) ファイル名「zd201112.exe」を適用します。
当然、Win7 64Bit版のPCでもOfficeは32Bit版ですから「zd201112.exe」です。
各PCでAccess開発のソフトを実行。
あれれ?
Access 2007 Runtimeでの郵便番号変換処理がうまくいかない。
最新の郵便番号辞書をインストールしたのに、郵便番号変換が市町村合併前の旧住所変換になってしまいます。
状況としては、この通り
PCその1
・Excel2010では最新郵便番号辞書動作。
・Access2007 Runtimeでは旧住所変換に
PCその2
・Excel2010では最新郵便番号辞書動作
・Access2007 Runtimeでは旧住所変換に
PCその3
・Excel2000では最新郵便番号辞書動作
・Access2007 Runtimeでは旧住所変換に
これはなぜだろう?
> 次記事 2:そうかOffice2007と2010が存在するからか