ロイドベンチャーシステム雑記<ロイドの日記>

弊社「株式会社ロイドベンチャーシステム」は、千葉県(主に南房総地域)でパソコンの何でも屋をしています。

<11/4更新>[WSR-3200AX4S-BK][WSR-3200AX4S-WH]最新FW1.21ではEasyMeshリンクが失敗

2021-10-29 20:37:54 | こちら営業担当
・<2021/11/02 原因判明。 記事の下部に追加記載します>


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BUFFALO製家庭用無線LANルータ[WSR-3200AX4S-BK]、[WSR-3200AX4S-WH]
今月新ファームウェア Ver.1.21がでました。
https://www.buffalo.jp/product/detail/software/wsr-3200ax4s-bk.html

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前回記事のように弊社でも2件ありましたが、
既定値Onの「高速ローミング(11r)」による不安定事例が多かったらしく、コレを既定値Offにしたようですね。

履歴を見ると「高速ローミング(11r)」既定値Offにしただけのようですが、どうもいくつか隠し変更がありそうです。
Twitterなどを見ると、背面のモードスイッチの挙動も変わっているようですね。

潜在不具合の修正なら良いのですが、私が本日(10/29)遭遇したものは困ったちゃんでした。


今回経験したのは、
・1.21に上げてからだとEasyMeshのリンクが失敗した!
・1.20に下げてからならEasyMesh成功した!

でした。


※私は、WSR-3200AX4S、WSR-1800AX4SでのEasyMesh経験は過去4度あります。



ーー今回の経緯ーーー
普段は法人の依頼が多い弊社ですが、個人のご依頼をいただくこともあります。

今回は一般のお客様よりWSR-3200AX4S *2機でEasyMesh構築での納品依頼のため、社内で初期設定を行っておりました。

2機とも初期FW1.10でしたので、まずは最新の1.21に更新。

コントローラ機側は、ローカルルータとしての設定をします。
(なぜかAPモードでは不安定になる事例が複数あり:参考過去記事

2.4Gと5GのSSIDを同じにするため、バンドステアリングLiteを有効化。
EasyMeshを手動で有効化。
FW1.20では既定値Onになっていた 「高速ローミング(11r)」はOffにままにします。


エージェント機側は電源Off状態で背面スイッチをManual-WBに切り替えます。

さあ、コントローラ機とエージェント機をLANケーブル接続し、エージェントの電源投入!

あれれーーー
5分待ちましたが、EasyMeshリンクが成功しません。

 ・
 ・
 18:30~20:30まで試行錯誤
 ・
 ・
結果、
両機FWを1.20に落としたらEasyMeshリンクあっさり成功しました。


さて、成功したのはいいけれど、この状態で1.21に上げるべきか。

うーん

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<<追記>>

怖いけど、EasyMesyコントローラ&エージェントを1.21に更新してみました。

お客さま納品後に自動で1.21UPが発生、トラブルで呼び出し!なんてなったらイヤなのでこの際、検証しておこうと思いまして。

手順と結果
1.エージェント機を1.21にUP
 →エージェント機再起動後、EasyMesh設定は活きていた。

2.コントローラ機を1.21にUP
 →コントローラ機再起動後、EasyMesh設定は活きていた。

3.コントローラ&エージェント電源を抜き、1分待ってOnでどうなる?
 →両機再起動後、問題なくEashMeshが作動した。


まあ、これで1.21にはなったわけですが後が怖いですね。
ないとは思いますが、エージェント機をさらに増やすなんてなったらどうなるのやら。

とりあえず
・ファームウェアの自動更新機能:更新しない
にしておこうかな。





==<2021/11/04追加記載>==

BUFFALOサポート部門に相談したところ、原因がわかってきました。
どうやら、出荷時初期状態のFW Ver.1.10をいきなりVer.1.21にすると内部設定値に問題がおきるようです。

【解決策】FW Ver.1.21にアップ後、初期化を行ってv.1.21固有の既定値を反映させる。


うーん、これちょっと怖いかもしれません。

[WSR-3200AX4S]は販売開始から1年以上経過の製品です。
初期納品時ならともかく、既に[WSR-3200AX4S]を使っていたお客様がEasyMesh構築をする際にドツボにはまりそうです。

「EasyMeshとやらで、ウチの電波が広がるの?
 それいいね!
 機体を買い足してやってみよう!」
 ↓
FW 1.21に自動で更新されている。もしくは手動で1.21にUP
 ↓
LANケーブルを繋いでEasyMeshの構築開始
 ↓
「えーなんで、できないのーー!」
 ↓
「え?初期化すればいいの?」
 ↓
初期化で、PPPoEプロバイダ設定など、お客様の固有設定値が消える。



FWのバージョンアップ時の仕組みを見直していただきたいですね。




[WSR-3200AX4S-BK][WSR-1800AX4S-BK]でwifi不安定事例

2021-10-19 18:03:32 | 技術部屋より
BUFFALO製家庭用無線LANルータWSR-3200AX4S-BKWSR-1800AX4S-BKでwifi不安定事例


1件目の不安定例:ブロードバンドルータ兼、無線親機として利用
 ・背面スイッチ[MANUAL]-[ルーター]
 ・バンドステアリングlite 利用

「高速ローミング(11r)」Offで解決



2件目の不安定例:無線親機&無線中継器として2機利用
 ・[WSR-3200AX4S-BK]を2機でEasyMesh構成

 Meshコントローラ機
  ・背面スイッチ[MANUAL]-[AP]
  ・バンドステアリングlite 利用
 Meshエージェント機
  ・背面スイッチ[MANUAL]-[WB]

 Meshコントローラ機付近のwifi不安定。
 でも、Meshエージェント機付近のwifiは絶好調!。
 単純に考えれば、この逆なら理解できるのだが?

「高速ローミング(11r)」Offだけではダメだった。

 Meshコントローラ機が、なぜかAPモードだと不安定。
 これをルータモード(背面スイッチ[MANUAL]-[ルーター])にしてWANポート、IP等を設定したら絶好調。

 NTTホームGWとの多段ルータになるのが気にかかりますが、
 IP固定の必要がないお客様なのでこれでよしとしました。

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BUFFALOのEasyMesh対応ルータたち

弊社では[WSR-3200AX4S-BK]及び、[WSR-1800AX4S-BK]で確認しておりますが、どうも、既定値Onの「高速ローミング(11r)」が不調の様です。

気になる方は、設定画面は、EasyMesh-[拡張機能]-「高速ローミング(11r)」のチェックを外してください。



また、なぜか無線APモードが不調な事例が多いようですね。

上位にルータ(例:NTTホームゲートウェイ)が既にいる場合でwifiを飛ばしたい場合、通常であれば多段ルータを避けるため無線ルータはAPモード(ルータ機能Off)で利用するわけです。
しかし、[WSR-3200AX4S-BK]をAPモードで利用すると原因不明の無線LAN不安定を起すようではね。

ルータモード:WANポート=DHCPクライアントで多段ルータが許されるケースならよいのですが、ネットワークセグメントが別になると困るような事例では困ってしまいますね。
早く対応していただきたいものです。

2021年10月の月例WindowsUpdateでネットワークプリンタ利用不能。(9月と同じ)

2021-10-15 10:01:28 | 技術部屋より
今月もきました!
自動で行われたWindowsUpdate後に、ネットワークプリンタ(共有プリンタ)が使えなくなる問題!

今回のパッチ番号は下記です。
2021-10 Windows Server 2016の累積更新プログラム(KB5006669)


 どうやら昨夜自動インストールされたようですね。

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先月、お客様の複数拠点で、WindowsServer2016でプリンタ共有を行っている環境で、ネットワークプリンタが利用不能になる現象がありました。

 【過去記事】2021年09月の月例WindowsUpdateでネットワークプリンタ利用不能

 これの原因と回避策が知れ渡ったのは、9月の下旬でしたね。


先日(10/13)、2021年10月の月例WindowsUpdateが配布。
最近のWindowsUpdateのパッチは「累積更新プログラム」方式なので、回避策をとっていない拠点は今後も発生する可能性があるなと思っていたら、まさに今日の朝一で発生連絡が。


今回もこちらで紹介されているレジストリ設定で回避対応をやってきました。

ニッチなPCゲーマーの環境構築Z- KB5005565に印刷ができなくなる不具合。対処方法あり
https://www.nichepcgamer.com/archives/kb5005565-printer-problem.html
文中の「対処方法B: レジストリを設定」の項目
(前述はWin10のためのものですが、状況的に同じ要因と推測)



①下記レジストリを追加し「0」を指定
【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Print
【DWORD】RpcAuthnLevelPrivacyEnabled
【値】『0』


②レジストリ設定を反映させるためにWindowsServer2016機を再起動


これで済みました。


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補足として、お客様の環境

 ・イントラ回線。 インターネット接続不能
 ・複数拠点をVPN接続
 ・各拠点はWindowsServer2016でプリンタ共有
 ・クライアント:主にWin10だがOS-Verはイントラなので古いまま(例 Ver.1609)
 ・イントラ上流にWSUSあり(弊社では管理していません)



9月事例でのプリンタ利用不能の原因は、各拠点のWindowsServer2016に対し、WSUSで下記が配布されたことでした。
 ・2021-09 Windows Server 2016の累積更新プログラム(KB5005573)

この中にはパソコン・サーバ間でプリンタ共有をしあう仕組みのセキュリティを強める修正が入っていました。

Microsoftの想定としては、プリンタを共有するサーバ役側、利用するクライアント側の双方に 2021年9月(以降)の月例WindowsUpdateが行われていれば問題ないものです。

しかしお客様の環境は、クライアントのWindows10のバージョンが古いため2021年9月(以降)の月例パッチは適用できません。
※インターネット隔離イントラです。

サーバのみ一方的にプリンタ共有しあう仕組みのセキュリティが強くなったため、ネットワークプリンタ利用不能になったわけです。

クライアントPCのWindows10のバージョンを上げるのは費用的にも手間的にも、ハード性能的にも困難。
依頼があれば、地道にサーバに「RpcAuthnLevelPrivacyEnabled」のレジストリ設定で予防&回避をしていくしかないですね。