以前、光のブロードバンド回線といえば、「NTTフレッツ光」でした。
最近は携帯電話系各社が、携帯電話との契約をセットにすることで費用をお得にするサービスを提供しています。
例:
・ドコモ光
・auひかり
・ソフトバンク光
月額料金が下がる!
個人や家庭用途ならいいでしょう。
しかし、法人利用では落とし穴があるかもしれません。
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「インターネットFAXが使えなくなった!」
南房総市のあるお客様の事例です。
1.もともとの環境
(1)NTTフレッツ光ネクスト
・ひかり電話
・ナンバー・ディスプレイ
・ナンバー・リクエスト
・追加番号サービス「マイナンバー」
番号を2つ追加し、うち1つをFAX用に利用
・FAXお知らせメール
前述で追加した番号の1つをFAXとして利用。
外部からの受信FAXは、NTTフレッツのサーバに
TIFF画像として蓄積。
パソコンで、WEBのTIFF画像として受診FAXを見る。
※お客様は、FAX受診はこの仮想FAXで行うのみで
実FAX機は無しで業務を行っていた。
(2)プロバイダは、ぷらら
2.ある日、ドコモ光への変更を勧誘する電話が。
「機器もプロバイダも一切変更すること無し!
docomo携帯と固定電話の契約を纏めるだけ。
月額料金を安くできて、
NTTフレッツひかり電話と同じことができますよ」
おお!それならと契約を変更されたお客様。
しばらくして業務に多大な支障をきたす問題が発覚します。
3.悲劇発覚
「ああっ! FAXが受診できなくなったぞ!」
フレッツ:ひかり電話のオプション「FAXお知らせメール」にて
WEBで受信&画面確認していたFAXが利用できなくなりました。
ブラウザでログインしようとしても、ログイン不能。
取引先からも、「貴社にFAXを送れない」との苦情が。
パソコンの問題かと思われたお客様は弊社に相談をご依頼に。
訪問し調査をした結果は、
「NTTフレッツ光を止めたから。」
でした。
そもそも「ドコモ光」には、「FAXお知らせメール」が
なかったのです。
参考:ドコモ光電話向けサービス
勧誘をしてきたドコモ代理店は連絡先不明。
近隣ドコモショップにTELをしても、サービスがないものは
対応不能との回答が。
しかも「ドコモ光」契約時に2年縛り。
更にスマホ1機を割引購入してしまい、元回線に
戻すこともできません。
eFAX等のインターネットFAXを使うのも手ではありますが、
それではFAX番号の変更が発生します。
取引先は連絡すれば済みます。
官公庁に登録しているFAX番号はおいそれと変更できません。
もうこうなると仕方ありません。
私が思いつくFAX受信は、下記方法のみでした。
・FAX/複合機を1機用意(A3サイズ受信が必要)
・光でんわルータの特定アナログポートにFAX用番号を
指定した上で、前述FAXとケーブル接続。
弊社ではFAX/複合機の販売は可能です。
しかし光でんわルータの設定は専門外。(不可能ではないのですが)
回線を「ドコモ」にしましたので、相談窓口はルータを
設置した「NTT」ではなくなっています。
「光でんわルータ設定変更は、ドコモショップに行って
相談して下さい。」
そう言うしかありませんでした。
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他にも悲劇が予想されるケースがあります。
例えば、下記ですね。
・IPアドレス固定
・VPN
・フレッツ・テレビ伝送サービス
皆さん、安易な回線契約変更にはご注意を。
一応ホームページを良く見れば下記のようなページはあります。
ドコモ光 ご利用時の注意事項
しかし、電話勧誘の業者がこのことを説明してくれるとは限りません。
携帯ショップ店員が、
「お客様はFAXお知らせメールなんて使ってないですよね?」
などと自発的に言ってくれるとは限りませんよ?