万が一の電気障害に備え、サーバやNASに無停電電源装置(以後、UPS と表記)を使うのは当たり前。
しかし、UPSも万能ではありません。過信はしないでください。
もしも計画された電気工事などで停電になることが事前にわかっているならば、必ずパソコン、サーバ、NAS等を手動でシャットダウンしておきましょう。
UPS連動で自動シャットダウン機能があっても万全ではありませんよ。
思わぬところでトラブルはあるものです。
弊社事例でも下記のようなことが現実にあったのです。
1.UPS搭載バッテリーが寿命
搭載バッテリが経年劣化し、電力を保持できなくなっていました。
予算がないからと交換を保留にされ続け、それで困った事態になったのが昨年の計画停電でした。
2.UPSが撤去されていた。
搭載バッテリが寿命となり、警告音が頻繁になっていたUPS。
それがうるさいからと、管理者の知らぬ間に撤去されておりました。
3.UPSにカラーレーザープリンタのコンセントが!
コンセント不足に困ったどなたかが、カラーレーザープリンタの電源をUPSに繋いでいました。
幸いにも早期に気付けたので良かったですが、もし停電になっていたら、あっという間にUPSの電力は消費され、サーバの時度シャットダウンは間に合わなかったかもしれません。
4.肝心の装置がUPSに繋がっていないかも。
とある学校のこと。
サーバ機などはUPSに繋いでおりましたが、後から教職員のデータを格納する為に「増設したNAS」はUPSを利用していませんでした。
もしもこのNASが故障したとしたら、かなり悲惨なことになったでしょう。
UPSは最悪の事態を避けるためのもの。
過信だけはしないようにしましょう。