無線LANは電波で通信をします。
電波にとって、障害物としての金属の影響は大きい物。
無線親機と子機間の直線上に金属製障害物があれば当然影響がでます。
また、直線上にはなくとも、周囲に大きな金属があれば、電波の吸収・乱反射が電波精度を落とすこともあります。
弊社のお客様であった、
「え?そんなことで?」
という金属が関わる無線LAN電波減衰の例をあげてみます。
1.スチール製ロッカーのある部屋に無線親機をおくとダメ
鉄板の塊ですから影響が大きいのでしょう。
2.スチール棚に無線親機を置くと電波精度が落ちる。
ホームセンターなどで購入できるスチールラック。
これに無線親機をおくと電波精度が極端に落ちる事例がありました。
棚が鉄板ではなく網目であったとしても、電波にはしっかり影響がでるようです。
3.金属製の雨戸が電波の邪魔をする。
母屋に無線親機、離れにパソコンなどという場合に想定されます。
4.転落防止柵(金属製)が電波の邪魔をする。
窓やベランダの転落防止柵。これも電波を邪魔することがあります。
前例のように母屋~離れで想定されますね。
5.大型TVの背面に無線親機をおくと、同じ部屋内でも無線精度が落ちる。
やはりTVの影響でしょうね。
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こういったことがありますので、無線親機(無線ルータ、無線アクセスポイント)は、
「なるべく金属が少ない」
「高電力消費の電化製品が近くにない」
「ちょっと高い場所」
に設置するのがよいですね。
例えば、こんなところとか。
・木製本棚の上
・天井に近い壁に固定
無線LANが弱いという場合、置き場所をちょっと確認してみませんか?
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