★11月6日 ニューヨーク・タイムズ紙のマラソン特集記事。(力走するランス・アームストロング選手=右下)
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ニューヨークシティ・マラソンから一夜明けた11月6日(月曜日)、ニューヨーク・タイムズ紙では、いつものように、マラソン特集記事が20ページにわたって折り込まれた。毎年、この特集ページには、完走したランナーの名前がタイム付きで載るのだが、全員というわけではない。今回掲載されたのは5時間05分59秒以内でゴールした30647名。ちなみに、公式サイトによれば、現時点で37954名の完走が確認されている。
今回完走した有名人の中では、ツール・ド・フランス7年連続優勝の「自転車王」ランス・アームストロングが破格の存在だ。タイムは2時間59分36秒。なんと、初マラソンにして、サブスリー達成である。
彼が言うには、ふだんのランニングは45分程度。練習で走ったいちばん長い距離が16マイル(約25.6㎞)だったという。この程度の練習量であれば、ふつうの人なら、せいぜい4時間30分がいいところだろうが、それで3時間を切ってしまうのだから、さすがに「モノが違う」というほかはない。アルベルト・サラザールやジョアン・ベノイトといった、かつての大物ランナーがペース・メーカーとして一緒に走り、的確なアドバイスを与えていたことも大きいだろう。
注目の優勝者は、男子がブラジルの伏兵マリルソン・ゴメス・ドス・サントス(2時間09分58秒)。2位から5位までをケニア勢が占め、6位にアテネ五輪金メダリスト、ステファノ・バルディーニが入った。
女子は、ラトビアのイェレナ・プロコプツカが2連覇(2時間25分05秒)。当初はディーナ・カスターが、アメリカの女性ランナーとしては1977年のミキ・ゴーマン以来29年ぶりの優勝なるか、との期待が大きかったが、6位に終わり、その悲願は、来年に持ち越されることとなった。
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