6月24日(日曜日)、NFLニューヨーク・ジャイアンツが今年2月のスーパーボウルを制しチャンピオンになったことを記念して開催されることになった「NYジャイアンツ5K」というレースに参加する。会場はNJ州イースト・ラザフォードにあるメドウランド・スポーツ・コンプレックス。セントラルパークに本拠を置くNYRRレースがNJ州で開催されるのは非常に珍しく、自分の記憶ではおそらくこれが史上初ではないかと思われる。
もしかしたらチャンピオンになった年の限定開催で来年以降はもうやらないかもしれず、そう考えるとなおさら希少価値が高い。さらにこの週末はセントラルパークで別のNYRRレースも行なわれているということもあり、NYからの参加者は少ないだろうと予想され、そうなると年代別で上位に行く可能性も高い・・・というわけで、まさに願ってもない穴場レースである。
スタートは午前9時。折りからの猛暑は峠を越えていたが、それでも23~24℃はあっただろうか。作戦としては最初の2マイルは80%程度の出力で余裕を残し、最後の1マイルで全開・・・のつもりだった。
まずはスタジアム西側の駐車場からスタジアムとは反対方向にスタートし、ステイト・フェアが行なわれている会場をぐるっと迂回する形で最初の1マイルを通過する。7分09秒。前回のリトルフェリーでの5Kと全く同じような序盤戦。飛ばしすぎないように抑えているつもりだったが、コースがフラットということもあって、予想以上にスピードが出ていたようだ。ひとまず「調子がいい」と前向きに判断し、このままのペースで押してみることにする。
続く2マイル目。いつもバス通勤しているワシントン・アヴェニューを高架線で越えていくところがあり、ここだけ上り下りがある。やがてIZOD CENTERの裏側に出て2マイルを通過。7分13秒。やや落ちてきたが、前回の5Kほどの落ち幅ではない。ということは、この時点で自己ベスト更新の可能性も出てきた。もちろん秒単位の争いなので、最後まで予断は許さないが・・・
そして最終マイル。考えてみればほとんど日陰がないコース。じりじりと直射日光が照りつけ、体感温度が上がっていくが、闘いが終わるまで暑いなどと言っていられない。再びワシントン・アヴェニューを越える高架線を全力で上り、息を整えながら下ると、目の前にNYジャイアンツの本拠地メトライフ・スタジアムが見えてきた。そして建物の手前で、さらに左方向へ半周ほど迂回する。 とにかく、この最後の1マイルは途方もなく長い・・・
ようやくウエスト・ゲートにたどり着き、スタジアム内のフィールドに向かう坂を下ったところで、3マイルの表示。7分20秒。またしてもギリギリ。勝負は最後の0.1マイルの闘いに持ち越された。
スタジアム内に突入した瞬間、まさにスーパーボウル当日を思わせるような大歓声が湧き上がる!
そして全長120ヤードのグリーン・フィールドを爆走!
ゴールラインのデジタル時計が容赦なく時を刻む。間に合うか!?
やがて運命を左右するボールは灼熱のエンドゾーンへ。
審判の手はどちらに上がるのか?
Finish Time 22分26秒(7:14/mile) 。
自己歴代1位!
昨年のテタボロー空港5K、そして先日のリトルフェリーでの5Kレースでのタイムを4秒上回った。
そして年代別では5位。予想通り参加者が少なく(それでも男女合わせて3000人を越えるランナーが集まったが) 、NYRRレースでは過去最高のランキングとなった。
総合順位 184位/3002人中
男女別順位 165位/1687人中
年代別順位 5位/99人中
まさに起死回生のタッチダウン。
今年2月のスーパーボウルでの奇跡を再現するようなメイクドラマだった。
5Kレースはいつも秒単位の争いになるので最後まで息を抜けないのがしんどいところだが、それだけに凝縮されたドラマがあり、微妙に長い10Kに比べれば半分の苦しさで済むので、嫌いではない種目といえる。
これで「夏の5K祭り」 は7月のテタボロー空港5Kを残すのみとなった。
★NFLニューヨーク・ジャイアンツの新本拠地として2010年にオープンしたメトライフ・スタジアム。
マンハッタンからはNJトランジットの電車でアクセスできる。
★スタジアム内へ向かうランナーたち。坂を下りたところに3マイルの表示が見える。
★スタジアム内に突入。観客はいないはずなのに、スーパーボウルさながらの大声援が!?
★全長120ヤードのフィールドをゴールラインに向かって疾走!
★白熱の闘いを終えて、ゴールラインをバックに記念撮影。
★レース後はNYジャイアンツのロッカールーム・ツアーにも参加できる。
★オフ・シーズンなので、ロッカー内は綺麗に片づけられていた。
★ロッカー内からスタジアムのフィールドへ通じる出口。ファンの大歓声を浴びる瞬間。
★デザインのいいナイキ製ハイテクシャツ。これだけでもエントリー料の元が取れるかも。
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