地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

愛する者は皆【司祭「復興信じる」 サマール島ギワン 比台風: 教会崩落】

2013-11-19 21:25:54 | 今日の御言葉


愛する者たち、
互いに愛し合いましょう。

愛は神から出るもので、

愛する者は皆、

神から生まれ、
神を知っているからです。

「ヨハネの手紙一」/ 4章 7節
新約聖書 新共同訳



世界平和とは、その言葉どおりに
雄大なものではありません。

家庭が平和であってこそ
社会が平和になり、


国家間の葛藤が消え、

それがあってこそ
世界平和への道が開かれます。





★比台風:教会崩落 司祭「復興信じる」 
サマール島ギワン

◆毎日新聞 2013年11月18日 21時02分



▲台風30号の暴風雨で
無残な姿となった
フィリピン最古の一つとされる
受胎告知教会の前で
当時の状況を話す
アンディ・エガルゴ司祭


=フィリピン・サマール島ギワン市で
2013年11月18日、武市公孝撮影


【ギワン(フィリピン中部)岩佐淳士】

台風30号がフィリピンで最初に上陸したサマール島ギワン市に18日、入った。暴風で町は壊滅し、400年以上の歴史があるフィリピン最古級の教会も崩壊。未曽有の災害に打ちのめされながらも、人々は教会の前に集まり、黙々と祈りをささげていた。

 ギワンは、16世紀に世界一周した探検家マゼランの艦隊がフィリピンで最初に上陸した地。そのため、カトリック教徒が特に多いとされる。中心部にある石造りの受胎告知教会は16世紀末に建てられた国指定の文化財。だが、天井は崩れおち、がれきに埋もれた入り口に、マリア像がそっと立てかけられていた。隣の司祭館では、司祭のアンディ・エガルゴさん(47)が厳しい表情で被災者に配る食料の数量を確認していた。

 「この教会は何度も台風に耐えてきました。しかし今回だけは違いました」。ギワンは台風の襲来地として知られ、住民は嫌というほど暴風雨を経験してきた。市は、上陸数日前から警戒を呼び掛け、約1万人の避難に成功したが、威力は予想を上回り、1万3500世帯のうち、8割が全壊。

 約100人が命を落とした。それでも、エガルゴさんは「台風を恨むことはできません。ただ祈り、復興を信じるだけです」。

 18日朝の礼拝で、司祭が聖書を読み上げるのを目をつぶり、じっと聞く女性がいた。

 教会近くに住む元教師、ジョセフィン・カブラオさん(61)は屋根が吹き飛んだ家で心細く暮らすが「祈りの最中は災害のことを忘れられます」と語った。

 台風通過から10日、市場では肉類が売られ、人々が家屋の修理を始めるなど、徐々に復興に向けた動きが出始めている。しかし、町の象徴、教会が失われ、礼拝堂のキリスト像は今もがれきの下にある。「教会の姿はとても悲しい。ただ、今は住民の食料を確保し、安全を守らなければならない。教会の復旧を考えるのはまだ先だ」。ロジェル・カブラオ副市長(62)が言った。

(最終更新 11月18日 23時39分)



▲米軍が配給する物資を求める台風の被災者。
食料事情は悪化する一方で、
死んだ動物を口にする人が増えているという (AP)


★フィリピン台風被害“地獄絵図”
死んだ動物で飢えしのぐ

◆サンケイスポーツ 2013年11月18日 05:03


台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンで、飢えに苦しみ極限状態に置かれた被災者が、死んだ動物を食べるケースが多数報告されていることが17日、明らかになった。食料など物資の不足は深刻で、同国の保健省は黙認するしかない状況だという。また、被災地では食料の略奪や強姦が発生するなど治安が急速に悪化。警官や軍の増員を求める声が出ている。
 
台風上陸から10日目を迎えた17日、被害が大きかったレイテ島の中心都市、タクロバンの海沿いの建物の中では、茶褐色になった牛の死骸が、がれきに挟まれ横たわっていた。腐敗が進み、雨上がりで気温が上昇する中、悪臭が激しく鼻をつく。用水路にも、がれきと一緒に牛や豚の死骸が浮いていた。

 タクロバンなどでは、腐敗していることを承知で、これら動物の死骸を口にする人が増えていることが明らかになった。健康に影響がおよぶ危険性は分かっているが、極度の飢えがそれを上回る。保健省は感染症発生を懸念するものの「この状況で『正しい選択』というものはない」と黙認するしかなく、途方に暮れている状況だ。

 被災地の物資不足は深刻だ。米軍など海外からの支援活動が本格化しているが、享受できるのは住民の数割程度。遠隔地の多くは道路が寸断されたままで輸送が困難な状況が続いているため、略奪が横行している。

 13日にはレイテ島のコメ倉庫に被災者が殺到、50キロのコメ袋が約3万個持ち去られ、倉庫の壁が倒壊して8人が死亡した。略奪目的の武装住民と、治安部隊が銃撃戦を行ったとの情報もある。

国家災害対策本部によると、被災者約400万人のうち、野宿を強いられている人が多数おり、窃盗や強姦などの被害に遭うケースも多数。「まるでサバイバルゲームのよう」と同対策本部関係者は形容し、住民からは「警官や軍隊を多数派遣してほしい」との声が噴出している。

 17日午後6時(日本時間同7時)時点での台風30号による死者は3976人で、行方不明者は1590人。日本政府によると、日本人の安否不明者も依然、31人にのぼる。

 支援がなかなか進まない中、動物の死骸を食べて飢えをしのぐ人々。保健省の担当者は「きちんと調理したとしても、当然ながら健康リスクはある」と力なく話す。飢えるか、健康リスクを取るか-。衛生状態が日々悪化する中、極限状態に置かれた被災者は、究極の選択を迫られている。 


日本の支援態勢

 日本の支援態勢官民挙げての支援活動が本格化。「オールジャパン」の支援態勢を整えた。小野寺五典防衛相は自衛隊の国際緊急援助隊を約50人から、海外への派遣としては過去最大となる約1180人に増強するよう命令。このうち、航空自衛隊のC130輸送機2機が17日、フィリピンに到着した。また、救援物資輸送などに当たる艦船3隻のうち、海上自衛隊の補給艦「とわだ」が同日、隊員ら約140人を乗せて呉基地(広島県呉市)を出港。22日ごろにレイテ島周辺に到着する。

(サンケイスポーツ 2013年11月18日 05:03)


【今日の御言葉】