愛とは、
御父の掟に従って
歩むことであり、
この掟とは、
あなたがたが
初めから聞いていたように、
愛に歩むことです。
ヨハネの手紙二/ 06節
(新約聖書 新共同訳)
あなたは
この世にのぞまれて生まれてきた
たいせつな人
あなたがなんであり
どこの国の人であろうと
金持ちであろうと
貧乏であろうと
それは問題ではありません。
あなたは
同じ神さまがおつくりになった
同じ神さまのこどもです。
マザーテレサ
(マザーテレサ『愛のことば』より)
▲『創造論の世界』久保有政 (徳間書店)
聖書から生まれた先端科学
★進化論を信じぬ人たち - 西日本新聞
◆2015年02月05日
(最終更新 2015年02月05日 17時15分)
米国人の31%が「人間と他の生物は最初から現在の姿で存在してきた」と考えているという結果を、米世論調査機関ピュー・リサーチセンターが発表した。また24%が「人間の進化が神によって導かれた」と信じている。
米国ではかつて、公立学校でダーウィンの進化論を教えるかどうか、あるいは神による創造論を基にした創造科学を教えるかどうかをめぐり、論争が続いた。テネシー州やアーカンソー州の反進化論法が違憲と判断された後も、両方を教える授業時間均等法をつくる州が出現。1980年代に「創造科学は科学でない」という判断が出て、やっと決着した。
だが近年は、生命がより高次の知的存在によって設計されたとする考え方が生まれ、これを提唱しているキリスト教保守派が教育に取り入れることを要求している。
同センターの一昨年の調査では民主党支持者の67%が進化論を信じていたが、共和党支持者は43%。科学研究の最先端でありながら、市民レベルでは信仰や政治信条が科学の判断基準の基となる不思議な国だ。 (井手)
▲『荒れ野の40年』ワイツゼッカー(写真)
★ワイツゼッカー氏 貫いた過去への眼差し:社説
・コラム(TOKYO Web)
◆東京新聞 2015年2月3日
ワイツゼッカー元独大統領が亡くなった。欧州連合(EU)の理念が揺らぐ今こそ、ドイツの負の歴史に常に向き合い、欧州の平和的統合を説き続けた象徴的指導者の言葉に耳を傾けたい。
祖父は州首相、父は外務次官、兄は著名な物理学者というドイツの名門。それでいて身に付いた気さくさ。政治家というより言葉による伝道師を思わせた。
「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」。よく知られる戦後四十周年の議会演説はその白眉だろう。政治活動の半面、生涯を通してドイツ福音主義信徒大会の指導的役割を担い続けた。数々の演説を貫く過去への眼差(まなざ)し、人道、平和主義に基づく現代社会への鋭い問いかけは、第二次大戦、冷戦体制崩壊という二つの「戦後」の復興を担ったキリスト教的価値観に立脚していた。
回想録「四つの時代」の中で、「キリスト教」の名前を冠している政党に入ることの意味を、ルターの教えに言及しながら「欠陥があるわれわれへの戒め」と述べているのも、その表れだ。
理想主義的な言動は、政治上の実質的な権限を担う政権内から折に触れて批判の対象となった。特に十六年の長期政権を通じ、絶大な権力を誇示したコール元首相とは度々衝突、大統領の退任後、党籍剥奪問題にまで発展したこともある。発覚したコール氏の金権体質を徹底して批判したのも大統領だった。
退任後は、国連の機構改革の委員に名を連ねる一方、ドイツ連邦軍改革委員長として軍縮小の改革案をまとめるなど活躍。中日新聞社主催の戦後五十年企画で一九九五年訪日するなど度々来日した。
九九年、二十世紀を総括する企画で本紙に登壇願った。ワイツゼッカー氏は、世界が今後直面する課題は政治的な民主主義、経済的な競争力、社会的な人間的紐帯(ちゅうたい)の三つをいかに共存させるかという点にあると指摘、欧州統合の理念はそこに至る歴史的な実験、との思いを語っていた。
「欧州が二十一世紀の世界にもたらし得る貢献の最大のものは、平和裏に統合を進めるプロセスとしてのEUだ」。すでに拡大、深化の大きな分岐点を迎えていたEUを語る口調には強い思いが込められていた。
欧州統合の危機は、統合の理念を語る指導者の不在に起因するといわれる。ワイツゼッカー氏の死去により欧州が喪(うしな)うものはあまりにも大きい。
(ワイツゼッカー氏 貫いた過去への眼差し:社説・コラム(TOKYO Web))
▲『黄金の拘束衣を着た首相』三橋貴明
(飛鳥新社)
<マクロ経済政策入門>
黄金の拘束衣を着た首相