レフ板というのは光を反射させる板で、写真を撮るときに使う道具なんですよ。上手に使うと綺麗な写真が撮れるみたいなんだけど、カエサルはほとんど使ったことがありません。
この「忍者レフ」は、レンズの所につけるという、ちょっと変わったレフ板で、こっちが表ということになるんだけど、表を使ったことは一度もありません。なにしろ「忍者」ですからね。裏を使うのですよ。
これは、去年の8月にアクアマリンふくしまで撮った写真。潮目の海の大水槽なんだけど、イワシさんたち、渦を巻くかのような大群泳をしていました。凄い迫力だったんですよ。
右下の方に四角い光が写っていますけど、これ、水槽の中に差し込んでいる光ではなくて、水槽のガラス面に反射している光なんですね。左下の方に写っているのはカエサルのカメラバッグ。こういうのが写り込まないようにするのが、忍者レフということになります。
このとき、カエサルはすでに忍者レフを買っていたんですよ。でも、一度も使ったことがなくて、持っているということさえ忘れていました。水族館へ行くために家を出るときにも、忍者レフを持っていこうなんてことはチラリとも思わなかったわけです。何のために買ったんだよ、バカヤロー・・・なんて思いながらガラス面の反射と戦いました。
家に帰ってから忍者レフを探してみたのだけど、見つかりません。どこに行ったんだろうと考えて、唖然としてしまったのだけど、実は、カメラバッグの中に入れておいたのでした。このときも、この写真の左下に写っているカメラバッグの中に入っていたのでした。
折りたたむとコンパクトだし、持ち運びには便利なんだけど、コンパクトすぎて持っていることを忘れてしまうというのは欠点かもしれません(笑)
写真は、忍者レフをレンズフードにつけてみたところなんだけど、つけるのがたいへんなんですよ。まあ、カエサルのレンズ(タムロンB003)はレンズ径が72mmですからね。でかいのです。ご覧の通り、つけられることはつけられるんだけど、ギリギリという感じです。
カメラバッグからパッと取り出して、パッと広げて、というところまではスムーズにいくんだけど、その後、悪戦苦闘をすることになります。
上の写真は、忍者レフを使わなかったもの。左下の方に、反対側(カエサルの背中側)の壁に貼られている掲示物なんかが写り込んでいます。
下の写真は、忍者レフを使ったもの。余計な反射は写り込んでいません。
上の写真は、忍者レフを使わなかったもの。非常口の表示なんかがバッチリと写りこんでいます。
下の写真は、忍者レフを使ったもの。余計な反射は写り込んでいません。
下の方に写っている丸い影が忍者レフです。この影のあるところとないところを見比べてもらえば、忍者レフの効果がわかりやすいかもしれません。影のあるところ、写真も文字もクッキリと写ります。
同時に、忍者レフが万能ではないということもわかってもらえると思います。忍者レフが効く範囲は限られてしまうわけですね。
水槽なんかを撮るときは、ガラス面にレンズフードを接触させて、さらに、左手で忍者レフを押しつけたりしながら撮っています。被写体が近すぎて撮れなくなることもあるし、他のお客さんの迷惑になるので撮れないこともあります。
副作用の話もしておきたいと思います。忍者レフ、目立つのですよ。
八木山動物公園では、写真に撮られるのは慣れているはずの飼育員さんから怪訝な視線を向けられてしまいました。撮られる側からすれば、カメラだということがわからないわけで、不気味とまでは思わなくても、気になりますよね。
松島水族館では、やたらとイルカが寄ってきました。たぶん、黒くて丸いものが気になったんだと思います。近寄ってくれるのはいいんだけど、近寄りすぎるとピントが合わないんですよね。ちょっと困りました。
アクアマリンでは、水族館の方から話しかけられたりしました。別に、怒られたとか、注意されたとかいうことではなくて、フレンドリーな会話ができて楽しかったんだけど、とにかく、目立つということですね。
まあ、「忍者」というネーミングは止めた方がいいんじゃないかな(笑)
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