カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

カモシカ物語

2013年03月05日 | ☆野鳥とか    

 昨日、いつものようにタバコを吸いに行ったら、カモシカがいました。

 昨日の記事でも紹介したばかりだけど、運がよければ野鳥さんを撮ることができる・・・と、そういうところです。
 それが、カモシカですよ。カモシカ。ニホンカモシカ。


 カエサルの職場には裏山みたいなところがあって、ときどき、カモシカさんがやって来てくれるのですよ。運がよければ、年に2回、3回と見ることもできるんじゃないかな。カエサルも、まあ、10回くらいは見たことがあります。
 そうした意味では珍しくはないということになるんだけど、ここは、その裏山への登り口みたいなところで、カエサルの立っているところはアスファルト道路の上です。こんなところで、こんな近くでカモシカさんに会えるなんて、まあ、びっくりです。


 しかも、もう1頭います。


 この2頭、名前をつけてしまいたいと思います。
 左にいるのがレフトくん、右にいるのがライトちゃんということにします。
 何の根拠もないんだけど、レフトくんはオス、ライトちゃんはメス・・・という感じがしました。




 レフトくんがライトちゃんの方に近寄って行くと、ライトちゃんも前の方に出てきます。


 ズームレンズを広角端(18mm)にしてみました。
 こんな感じのところです。けっして「人里離れた山の中」というわけではありません。前にも書きましたけど、カエサルが立っているのはアスファルト道路です。
 こんなところにカモシカさんが来てくれたんですね。まん中にいるんですけど、わかるでしょうか?




 レフトくんとライトちゃん。
 見つめ合ったりしているわけですけど、特に何かをするというわけではありませんでした。




 レフトくん、山の方へ帰って行ってしまいました。
 厳密に言うと、帰ろうとして、いったんは戻って来て、でも、やっぱり、行ってしまいました。
 聞いた話だと、カエサルが来る前は角をこすり合わせたりしていたんだそうです。カエサルが来たときには離れていたわけですけど、また寄ってきたわけで、何度かそういうことを繰り返していたということになります。何をしていたのか、何をしようとしていたのか、謎です。


 ライトちゃんも帰っちゃうんだろうな・・・と思っていたんですけど、ライトちゃんは帰りません。

(仮説その1) レフトくんとライトちゃんはラブラブだったのだけど、ライトちゃんはカエサルに一目惚れ。レフトくんは「一緒に帰ろう」と言うのだけど、カエサルのことが気になってしょうがないライトちゃんはついていきません。しょうがないので、レフトくんはライトちゃんを置いて帰っちゃいました。


 とにかく、ライトちゃんは動きません。これは、本当に不思議でした。罠にかかったりして動けないんじゃないかと思ったほどです。
 せっかくだから、近寄ってみることにしました。
 それまで、下手に近づいたりすると逃げちゃうんじゃないかと思って、離れたところ(と言っても10メートルくらい)から怖々と写真を撮っていたわけですけど、すでに何十枚もの写真を撮っていたし、逃げられてもともと・・・というつもりで近寄ってみることにしたわけです。


 一歩近づいては何枚か撮り、また一歩近づいては何枚か撮り・・・っていうのを繰り返すわけですけど、近づいても、近づいても、ライトちゃんは逃げたりしません。
 こういうとき、カエサルは声をかけたりしながら近づくのですよ。「こんにちは」とか、「ボクは君に危害を加えたりしないからね」とか、そんな感じです。カモシカにヒトの言葉はわからないと思うのだけど、まあ、気持ちの問題です。余談ですけど、カエサルはパソコンとかにもよく声をかけます。たいていの場合、悪口ですけど。
 「こんにちは」と声をかけながら、お辞儀をしてみました。すると、ライトちゃんもお辞儀をしてくれるではありませんか。これは、偶然だろうと思いました。でも、もう一回お辞儀をしてみると、ライトちゃんもまたお辞儀をしてくれるのですよ。2~3回続けてお辞儀をしてみると、ライトちゃんも2~3回続けてお辞儀をしてくれます。まあ、びっくりびっくりびっくりです。これならば、奈良公園とかに連れて行ってもリッパにやっていけるな・・・なんて思っちゃいました。

(仮説その2) このへんのカモシカはこのへんまで出てくることがあるのだし、カエサルの職場だけではなく、ご近所の人たちからも愛されている。そうした人たちの中にエサを与えたりするような人がいて、そうした人たちの中にお辞儀とかを教えた人がいた。

 調べてみたら、カモシカというのは非常に好奇心の強い動物なんだそうですよ。山の中で猟師が踊っていたりすると、それを見に来るので、それを別の猟師が撃つ・・・なんて話があるそうです。そうだったのか。そのことを知っていたら、カエサル、踊ってみたんだけどな。


 どれくらいまで近づいたのかな。カエサルは5メートルくらいだと思っていたのだけど、見ていた人たちからは2メートルくらいと言われました。まあ、ズームレンズの望遠端(270mm)とは言え、トリミングなしでこれくらいの写真が撮れるくらいには近づきました。
 もっと近づくこともできたと思います。頭をなぜなぜしてあげることができたかもしれません。何かエサになるようなものをもっていたらあげたいとも思いました。そういうことをしちゃいけないとも思いました。でも、エサを持っていたらあげちゃったかもしれないし、鉄砲を持っていたら撃っちゃったかもしれません。
 まあ、パニック状態でしたね。野生のカモシカさんにこれだけ近づくことができて、なおかつ、もっと近づけそうな状況にあるというのは、日頃から「チャンスがあったら写真を撮りまくるぞ」と思っていて、タバコを吸いに行くときでもカメラを持っていくというカエサルでさえ想定外の状況だったわけです。
 さしあたっての問題は、カエサルが帰るに帰れないということです。どうせカモシカさんは逃げちゃうだろうから、そうしたら写真を撮るのはあきらめざるを得ないし、そうなったら帰ろうと思っていたわけです。でも、ライトちゃんが逃げないものだから、帰るに帰れないわけです。これは、困りましたね。まあ、とりあえず、ライトちゃんのところを離れることにして、離れた後も未練たらしく何枚かの写真を撮って、その後でようやく帰ることにしたんですけどね。
 それでも、ライトちゃんは同じ場所にいました。


 これまでの写真でもおわかりだと思いますが、ライトちゃんは怪我をしているみたいなんですよ。
 目の下にあるコブみたいなのは「眼下腺」というそうなんだけど、このあたりから血(みたいなもの)が出ていますよね。その血(だと思われるもの)がライトちゃんの脚なんかにもついているし、レフトくんの顔にもついています。何があったのでしょうか、謎です。
 それよりもやばいのは、ライトちゃんの左目ですね。瞬膜がかかったみたいになっているのだけど、どの写真でもこの状態なので、失明しているのではないかと思います。何があったのでしょうか、謎です。
 それと、角。最初、レフトくんは角が長いから大人、ライトちゃんは角が短いから子供・・・なんて思っていたのだけど、ライトちゃんの角、折れているような感じですよね。何があったんでしょうか、謎です。

 ただし、ライトちゃんは歩けないというわけではありません。この記事の写真だけでもわかってもらえると思うのですが、前に出てきたり、後ろに下がったりしているのですよ。
 この数時間後、再びタバコを吸いに来たときには、ライトちゃんはいませんでした。その後、山の方へ帰って行くところを見たという話も聞きました。歩けるのですよ。
 じゃあ、なぜ、このときは帰ろうとしなかったのかと言うと、やっぱり、(仮説その1)が正しいんでしょうか。
 最近のカエサル、動物園に行けばトラが寄ってくるし、ライオンが寄ってくるし、モテモテですからね。何か、オーラみたいなものが出ているのかも知れません。
 まあ、そんな風に考えてみたりすると楽しいです。その他のことについても考えてみたのだけど、話が長くなりすぎるので、このへんにしておきたいと思います。
 とにかく、こんなに間近でカモシカさんを見ることができて、カエサルは最高にシアワセです!!


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