この2枚で面白いのは「鼻の穴」です。ホオジロカンムリヅルの鼻の穴って、素通しになっていて、その向こう側が透けて見えるんですね。
この頃からプラスチック壁の白濁が目立ってきました。この頃はまだ写真を撮ることができたわけですけど、この後、だんだん撮らなくなってしまいます。
この写真を撮ったとき「膝をついているところ」だと思って、膝の折り方が逆だと思ったりしました。でも、膝をついているわけではなくて、踵(かかと)をつけているだけなんですね。ふだんは、踵を上げ、爪先だけで立っているわけです。
最初は「ホオジロカンムリヅルって変わってるな」なんて思ったんですけど、他の鳥の写真を見てみると、みんなそうなんですね。鳥だけじゃなく、哺乳動物もみんなそうです。踵をつけて歩くのは、霊長目くらいじゃないでしょうか。
プラスチック壁の白濁はますます酷くなっているのだけど、場所によっては透明度の高いところがあります。木の裏側とか、そういうところですね。
そういうところから撮れる範囲というのは限られてしまうわけだけど、そういうところにホオジロカンムリヅルがいてくれれば撮れるわけです。でも、そういうチャンスはなかなかないわけで、この写真なんかは久しぶりにホオジロカンムリヅルを撮ったということになると思います。
プラスチック壁の白濁が酷いからと言って、まったく撮らないというわけではなくて、とりあえず撮ってはみるのです。それが、上の写真です。
一生懸命に修正を加えると、下の写真程度にはなります。
仙台市議会議員選挙が始まっているところですけど、誰か、「私が当選したあかつきには、八木山動物公園のツル舎のプラスチック壁を一新いたします。」などと言い出してくれないものでしょうか。
そういう候補者が登場したら、私も仙台市民として清き一票を投じたいと思います。
ああいう工事を企画した人って、ツル舎の壁のこととかは全然考えなかったんだと思うんですよね。ツル舎のことに気がつきもしなかったような人が動物園リニューアルの計画を立てたということになると思います。
規模はまったく違いますけど、新国立競技場についての計画を立てたり、それを白紙撤回したりするような人たちと変わらないんじゃないかという気がしたりします。関係ないですかね(笑)