カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

・紅葉狩り141104(5)虎岩公園

2014年11月08日 | ★蔵王・松島など 

 11月4日(火)に行った紅葉狩りの5回目です。
 今回は、虎岩公園です。


 見てください、走行距離が 77.7kmですよ。生出おいでのスタンドでガソリンを入れてから 77.7kmということになります。
 材木岩公園からは 2.4kmでした。直線距離としては「隣」と言ってもいいようなところのはずなのだけど、グルリと山を登ってきたということでしょうか。この山道、舗装道路ではあるのだけど、隘路あいろです。一車線なんですよ。途中、1回だけ対向車とすれ違うことになったのだけど、そのスペースがあるところだったので助かりました。また対向車が来たらどうしようと思って、ヒヤヒヤしながら上がって来たことになります。


 虎岩公園は、静かなところ・・・っていうか、淋しいところだと思いました。


 駐車場、こんなに広いんですけど、カエサルの車があるばかりです。
 この日、3連休明けの平日だったわけですけど、長老湖でも、滑津大滝でも、七ヶ宿公園でも、材木岩公園でも、10台くらいの車は駐まっていて、何十人もの人がいたんですよ。でも、虎岩公園は、カエサル一人でした。来たときから帰るときまで、カエサルだけでした。貸し切りです。


 貸し切りにしてもらったカエサルですけど、虎岩公園というのがどういうところなのかを知らないまま来ています。案内図を見てみたのだけど、やはり、よくわかりません。


 とにかく、この階段を上っていけばいいんだろう・・・ということで、冒険を始めることにしました。






 こんなところが、こんなところになって、ありゃりゃ、トンネルの上を通ることになりました・・・みたいな感じです。








 階段を上って、林の中を通って、ようやくゴールが見えてきたのだけど、最後の階段、ちょっと長いなぁ・・・という感じです。


 この展望台がゴールのようです。
 とにかく初めてのところだし、どんなところなのかも知らなかったし、一人きりだし、かなりスリリングな旅でしたね。距離として 0.3km、時間としては10分足らずの大冒険でした。




 ようやく展望台まで辿り着いたわけですけど、さっそく展望台に上がってみるような、そんなはしたないことはしません。さっきの階段を上ってきて、息が切れてますからね。心の準備というものもあります。
 しばらくの間、紅葉を愛でていました。




 息も整い、心の準備もできたところで、展望台に上がってみることにしました。


 ・・・・・・。

 まあ、七ヶ宿ダムです。ただの七ヶ宿ダムと言っていいかもしれません。
 でも、「展望台からは七ヶ宿ダムが見える」ということさえ知らなくて、いきなりこの光景を見せつけられて、なんか、びっくりしてしまいました。


 このへんは、まあ、いつもの七ヶ宿ダムです。
 山々に囲まれた湖、美しい光景だと思います。


 そうした光景がダムの壁で寸断されているわけで、なんか、世界が2つに区切られているかのような印象を受けてしまいました。

 この壁は、材木岩公園からも見ることができます。カエサルは「万里の長城」などと呼んでいたのだけど、とにかく大きいし、そんな感じに見えるんですよ。
 でも、壁が見えるだけで、その向こう側までは見えません。
 世界を2つに区切るようなものではなかったわけですよ。


 この壁が、ダムを寸断しているだけではなく、蔵王の山々を含めた一切の光景を切り取っているかのように見えたのです。
 山々と湖とが、箱庭か何かになってしまったように感じられたのですね。

 カエサルの感じ方、おかしいですかね?
 でも、そう感じてしまったのだから、しかたがありません。






 ところで、虎岩ってどれ?

 カエサルは、この展望台は虎岩を見るためのものだと思っていたのですよ。
 そのつもりでキョロキョロしてみたら、紅葉がけっこう綺麗だったのだけど、虎岩らしいものは見当たりません。
 しかたがないので、展望台から下りることにしました。




 ひょっとして・・・と思ったのが、これです。
 岩らしい岩って、これしかなかったんですよ。
 どう見ても虎には見えないな・・・と思ったんですけど、じーっと見ていると、ちょっとだけ虎に見えてきたりしました。虎が天に向かって咆哮しているところだと考えてみたりすると、ますます虎に見えてきました。
 これは、虎です。しかも、ただの虎ではありません。李徴です。『山月記』の李徴です。李徴が、既に白く光を失った月を仰いで、咆哮しているんですよ。

 ・・・と、そんなことはありません(笑)
 調べてみたら、「虎岩」というのは、岩山の岩肌が虎の縞模様みたいに見えるからそう呼ばれるんだそうで、岩の形ではないみたいです。
 それに、虎岩の上にあるのが虎岩公園らしいので、虎岩公園からは虎岩が見えないということになるのかもしれません。
 でも、よくわからないんですよね。ネットで検索すれば、どこかに「小原の虎岩」の写真が出ているだろうと思ったのですが、見つけられませんでした。虎岩へのトライは失敗に終わったというところですね。


 帰る前に一服しました。
 やっぱり、こういうところでは一服したいですよね。
 材木岩公園さんにも、ぜひ、お願いしたいところです。


 基本的に下りだということもあって、帰り道は近かったです。時間としてはほとんど変わらなくて、行きが9分、帰りは8分というところなんですけどね。
 まあ、予想もしなかった大冒険ということになりました。楽しかったと言えば、かなり楽しかったです。

 ここで帰ろうと思ったんですけど、このとき、14時33分だったんですよ。松ヶ丘に寄っていく余裕が十分にあるということで、帰宅する前に、白鳥さんたちに挨拶していこうと思いました。
 次回は、松ヶ丘河川公園です。


 ← 応援クリック、よろしくお願いします。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
虎岩 (せんだーど)
2014-11-10 21:08:58
あの虎みたいな岩は、きっと李徴ですね。阪神ファンの中島敦子さんがそうおっしゃるなら、きっとそうです。

その方が楽しいですし。
返信する
せんだーどさん、こんにちは。 (カエサル)
2014-11-10 22:05:42
 虎(阪神)の岩というと、岩田、岩崎、岩貞といて、一体この公園にはどの岩がいるんだろうと思ったりしたのですが、なんと李徴でしたね(笑)

 臆病な自尊心やら羞恥心 虎と成りしが 岩と成りしか(中島敦子)


返信する

コメントを投稿