今回は、虎岩公園です。
材木岩公園からは 2.4kmでした。直線距離としては「隣」と言ってもいいようなところのはずなのだけど、グルリと山を登ってきたということでしょうか。この山道、舗装道路ではあるのだけど、
この日、3連休明けの平日だったわけですけど、長老湖でも、滑津大滝でも、七ヶ宿公園でも、材木岩公園でも、10台くらいの車は駐まっていて、何十人もの人がいたんですよ。でも、虎岩公園は、カエサル一人でした。来たときから帰るときまで、カエサルだけでした。貸し切りです。
とにかく初めてのところだし、どんなところなのかも知らなかったし、一人きりだし、かなりスリリングな旅でしたね。距離として 0.3km、時間としては10分足らずの大冒険でした。
しばらくの間、紅葉を愛でていました。
まあ、七ヶ宿ダムです。ただの七ヶ宿ダムと言っていいかもしれません。
でも、「展望台からは七ヶ宿ダムが見える」ということさえ知らなくて、いきなりこの光景を見せつけられて、なんか、びっくりしてしまいました。
山々に囲まれた湖、美しい光景だと思います。
この壁は、材木岩公園からも見ることができます。カエサルは「万里の長城」などと呼んでいたのだけど、とにかく大きいし、そんな感じに見えるんですよ。
でも、壁が見えるだけで、その向こう側までは見えません。
世界を2つに区切るようなものではなかったわけですよ。
山々と湖とが、箱庭か何かになってしまったように感じられたのですね。
カエサルの感じ方、おかしいですかね?
でも、そう感じてしまったのだから、しかたがありません。
カエサルは、この展望台は虎岩を見るためのものだと思っていたのですよ。
そのつもりでキョロキョロしてみたら、紅葉がけっこう綺麗だったのだけど、虎岩らしいものは見当たりません。
しかたがないので、展望台から下りることにしました。
岩らしい岩って、これしかなかったんですよ。
どう見ても虎には見えないな・・・と思ったんですけど、じーっと見ていると、ちょっとだけ虎に見えてきたりしました。虎が天に向かって咆哮しているところだと考えてみたりすると、ますます虎に見えてきました。
これは、虎です。しかも、ただの虎ではありません。李徴です。『山月記』の李徴です。李徴が、既に白く光を失った月を仰いで、咆哮しているんですよ。
・・・と、そんなことはありません(笑)
調べてみたら、「虎岩」というのは、岩山の岩肌が虎の縞模様みたいに見えるからそう呼ばれるんだそうで、岩の形ではないみたいです。
それに、虎岩の上にあるのが虎岩公園らしいので、虎岩公園からは虎岩が見えないということになるのかもしれません。
でも、よくわからないんですよね。ネットで検索すれば、どこかに「小原の虎岩」の写真が出ているだろうと思ったのですが、見つけられませんでした。虎岩へのトライは失敗に終わったというところですね。
やっぱり、こういうところでは一服したいですよね。
材木岩公園さんにも、ぜひ、お願いしたいところです。
まあ、予想もしなかった大冒険ということになりました。楽しかったと言えば、かなり楽しかったです。
ここで帰ろうと思ったんですけど、このとき、14時33分だったんですよ。松ヶ丘に寄っていく余裕が十分にあるということで、帰宅する前に、白鳥さんたちに挨拶していこうと思いました。
次回は、松ヶ丘河川公園です。
その方が楽しいですし。
臆病な自尊心やら羞恥心 虎と成りしが 岩と成りしか(中島敦子)