ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

震災におけるイボの問題。

2016年04月26日 | 熊本の話
さて。震災とイボの問題とはなんぞや。

震災以降、ずっとヘリコプターと救急車のサイレンの音がひっきりなしに聞こえていた。
ヘリコプターは、報道減りかと思ったら、違った。
ドクターヘリも、いっぱい飛んでたよ。
家も壊れ、当然、たくさんの人が怪我をした。
大きな病院も、被害をこうむりながら、できうる限り、患者さんを受け入れた。
緊急度から、通常の通院患者さんの受け入れは中止されました。

で。ここで、私のイボの問題であります。

ここ半年ぐらい、踵にできたイボに悩まされておりまして、
皮膚科で5回ほど取ってもらいましたが根が残っているらしく、
痛みはいや増すばかり。
尋常ではない痛さです。あまりの痛さに、本気で泣きました。
そこで、皮膚科の先生が、日赤に紹介状を書いてくださいました。
「たかだかイボで、日赤か…」と、いささかひるみながら受診。
イボとしては大きなものだったらしく、30分ほどかけて、丁寧に切り除いてくださいました。
そして、わたしの踵にはパチンコの玉ぐらいの大きさの穴がぽっかり。(こわい…)
傷薬とガーゼを当ててもらい、数日後に再度経過を見てもらう事になったのが、4月12日でした…。
2日後。大地震。
日赤は緊急体制。
かかりつけの皮膚科さんにも被害が出て、休診。

仕方がない。もうちょっと様子を見ようと思った二日後。さらに大地震。


ガーゼには浸出液が染みだし、傷口を清潔に保とうにも水が出ないので、
足を洗う事も出来ない。
それどころか、ウェットティッシュもないので、拭くことすらできない。
ニュースでは、さながら戦場の大病院の様子が映し出される。
この緊急時に、私のイボ問題など、些細なものだ。
あと数日待てば、状況も落ち着いてくるだろう。
それまで待つしかない。
…と、頭ではわかるのよ。
でも、ガーゼを変える度、ぽっかり空いた穴を見るたび、
「本当に大丈夫なのかなあ…」と心配になってくるのですよ…。

かかりつけの病院は軒並み休診。
どっこも開いてない。

地震発生から1週間ほどたって、避難所に来られた保健師さんに、
「どこに行けばいいのか分かりません~」と相談したら、診てくれそうな病院を紹介してくださいました。
でも、当然ながら、「診る」だけ。
薬は出るけど、治療はできない感じです。どうしよう。

そんなこんなで、先日、日赤さんも、一般患者の通院の受け付けを再開してくれたので、
きちんと診ていただくことができました~。
地震発生から10日ほどたっていました。
「化膿してたらどうしよう」「悪化してたらどうしよう」という心配は、杞憂に終わりました。
良かった~~~(TT)
環境劣悪でしたが、経過は順調とのこと。まずは一安心。

私の場合はイボ問題でしたが、受診できない方の中には、
緊急の怪我の方、病気の方を押しのけるほどの緊急性はなくとも、
心配度は高い方もいらっしゃったのではないかと思います。
ちょっとした病気をかこっておられる方には、気のもめる10日間だったでしょうね。

まだ歯医者さんなんかでは、治療の内容に制限ありのところもあるようです。


自分の近辺の事しか分からないので、
もしかしたらまだ不安な状態で待っておられる方もいらっしゃるかも。
フツーに病院にかかれる環境って、実は贅沢だったのね、と思った10日間でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「震災」って… | トップ | 色々、リセット »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

熊本の話」カテゴリの最新記事