天皇杯 ハリマは初戦敗退 若手奮闘も最終盤に失点 PK戦負け

2020年令和2年9月17日木曜日
神戸新聞朝刊、スポーツ面、文字起こし

サッカー天皇杯　第100回大会開幕

サッカーの第100回天皇杯全日本選手権は
16日に開幕して兵庫県三木市の
三木総合防災公園陸上競技場などで
1回戦16試合が行われ、兵庫県代表の
チェント・クオーレ・ハリマは滋賀県代表の
ＭＩＯびわこ滋賀と延長1-1で決着がつかず、
ＰＫ戦の末に2-4で敗れた。

　52チームが出場し、Ｊ1の上位2クラブは
準決勝から加わる。決勝は来年1月1日、
東京・国立競技場で行われる。

1回戦
チェント・クオーレ・ハリマ(兵庫)
1-1(0-0,0-0,1-0,0-1,PK2-4)
MIOびわこ滋賀(滋賀)
得点　[チ]上村、[M]吉葉

[評]チェント・クオーレ・ハリマは1-1からの
PK戦を2-4で落とした。両チーム無得点のまま
延長戦へ。ハリマは前半に上村が先制点を
挙げたが、後半終了間際にMIOびわこ滋賀
吉葉に同点弾を許して逃げ切れなかった。

ハリマは初戦敗退
若手奮闘も最終盤に失点　PK戦負け

試合を終え、元磐田のMF上村は唇を結んだ。
「ほんとうにサッカーって面白いもので・・・。
最終的にはこれが自分たちの力」。
チェント・クオーレ・ハリマはリードしながら
最終盤に失点、そしてPK戦に敗れた。

新加入した元湘南の38歳佐野が太ももを痛めるなど
先発4人を欠く中、若手が奮闘。運動量が豊富な相手の
堅守に対し、堅守で応じた。延長では途中出場の
伏木らで左サイドから崩しにかかり、左からの
クロスに上村が頭で合わせて先制した。

だが、勝利が目前に迫ったところで
守備がほころび、中央から被弾した。
「最後、持たなかった。イージーなミスで
しんどくなった」と大塚監督。JFLチーム
との地力の差が勝敗を分けた。

社会人クラブのバンディオンセ加古川から
体制が変わり、チーム名も改称。選手は介護施設や
サッカースクールなどで働きながら練習する。

今後は関西リーグでの戦いが続く。「全員で
まとまってこの先、全部の試合に勝ち、上位に
プレッシャーをかけたい」と上村。
JFL昇格という目標はぶれない。(藤村有希子)



9月18日（金）閲覧数:738PV 訪問者数:415人