凡庸な私

時々思う事 個人的な趣味 印象に残った物の記憶

2006-02-07 06:17:25 | Weblog
特急つがる24号、扉2枚開け走行…国交省が厳重注意 (読売新聞) - goo ニュース 初めての就職で、東京のアパートで一人暮らしをしていた二十九年前に、週末が連休になり、フトした思い付きで札幌の「雪祭り」に出かけた。仕事帰りに会社の先輩と酒を飲み、上野発の最終夜行列車に間に合うように別れ、JRがまだ国鉄だった頃の常磐線に初めて乗ったのだった。利用客は少なく、特急とは名ばかりの(急行だったかも知れない)くたびれた車両は空調の設備が無かったような記憶があるが、座席のお尻の下の温度が高く、ずっと座っていたら低温火傷になりそうだった。少ない乗客達の顔を見ると、この電車が北海道に繋がっているとは思えない。(実際、青森で連絡船に乗り換える事になるのだが) 真夜中の停車駅に止まる度に缶ビールを買いにホームに出た。(車内販売は無い) 車内が妙に臭い。(トイレ車両からは離れているのに) ウトウトしていたら何かバタバタ音がする。車両の継ぎ目にある乗降口に行くと扉のフックが外れて、折畳みのドアが風に揺れている。手動扉を閉め忘れたようだ。流れて行く夜景とも呼べぬ闇を少しの間眺めた後、おずおずとドアを閉めて客席に戻った。
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