露出

福島第一１号機、核燃料の７割破損…東電試算(読売新聞) - goo ニュース
した燃料棒を冷却しなければ放射性物質を含んだ大量の燃料が高温で溶融して漏れ出す恐れが有る、とか読むと一部を伏字にすれば卑猥な文章に為ってしまうな、等と不謹慎な事も考えつつ、東京電力の現場職員の健康被害を顧みぬ必死の注水作業が続いている様を想像すると胸が痛むが、止まらぬ放射能流出は原発周辺の住民に眼に見えぬ恐怖を植え付けている。
「冷静な対応」を会見で国民に訴えた菅首相が東京・内幸町の東電本店二階の統合本部を訪れて、部屋の外にまで聞こえる怒声を上げたとされるが、「自分を冷却しろ」との陰口も有る（とか無い）とか。

傲慢

「津波は天罰」＝石原都知事「我欲を洗い落とす必要」(時事通信) - goo ニュース
である事が個性として許されるオヤジとしては、数少ない権力者の一人でも在る石原慎太郎東京都知事（７８）の言動と振る舞いは、来る四月の都知事選の不出馬を仄めかしつつ、後継者として松沢成文神奈川県知事（５２）を支持するとも言われたが、「やはり自分が」と為ったのは、出馬表明した外食チェーン大手ワタミ創業者の渡辺美樹氏（５１）、出馬すると見られる前宮崎県知事の東国原英夫氏（５３）と、野心を持ち知名度も在る彼等に松沢氏が「勝てない」と見たからなのか、どうか。
立候補表明しながらもソレを撤回した松沢氏と記者会見で同席する辺りも見方によっては厚顔と思えるが、内容は尤もであっても今の時期に使うべき言葉ではない発言をしてしまうのも石原氏ならではだ。

被害

宮城の死者１万人以上、岩手・大槌で１万人不明(読売新聞) - goo ニュース
の広範囲に亘る東日本大震災は地震に始まり、津波、火災、原子力発電所の爆発に及び混乱の極みを見せているが、情報を伝える報道の切り替えに頭が付いて行けず、津波によって木の葉の様に転がる自家用車や町を流される漁船や家屋の映像と、炎上するコンビナートの鎮火に向かえない道路の混乱を遠景として眺めるカメラが、其の儘、被害の及ばぬ地域に住む者達の立場であり、全容の見えない被災者達の慟哭を景色の底から聞くしか無いのである。

良識

ＮＨＫなど地震関連番組を続行…「江」も休止(読売新聞) - goo ニュース
を示す機会でも有るかの様に、各テレビ局はＣＭを廃して地震特番の放映を続けているが、同様の内容であるにも拘らず数字に差が出る視聴率が後に話題に為ったりもして、嘗て湾岸戦争（１９９１）一色だった放送の合間に「ムーミン」を流して異彩を放ったテレビ東京系は「やはり」真っ先に定時番組を復活させているのを今回はドウ捉えられる物か気に為る。（嘘、実はドウでも良い）
救援だの支援だのを五十カ国以上の申し出と表明が有ったそうで、日本が意外と世界から愛されて居るかの様にも思えるが、一般市民の感情とは異なる政治レベルの駆け引きである事は芸能人の義援金集めも同じだ。
阪神・淡路大震災（１９９５）と同様に、同じ国で起きたと思えぬ惨状を延々とテレビで見続ける感覚はパニック映画を見る様でも在り、「明日は我が身」とは、どうしても思えぬ部外者の無責任と為す術の無い無気力感に幽かに恐怖する。

被災

東北、関東で巨大地震＝Ｍ８．８、仙台沿岸に遺体２００～３００人―宮城北部震度７(時事通信) - goo ニュース
状況の映像を繰り返し流しつつ、定時番組を中止して全テレビ局は夜通しで金太郎飴みたいな報道特番を組んでいたが、明け方には「長野県」「新潟県」「茨城県」と、新たな地震情報が交差し、ライブ感は増し、観測史上最大とされる宮城県地震はソレ自体の被害をさて置いて、終末感が全国に波及するかのような錯覚を覚えたのだった。
前日の地震発生時には岐阜県の職場に居て、「普通ではない」揺れを感じた時には「東海大地震」を予感したのだが、震源地を後に知り、相当の被害が出るとは思ったが、同時に国政のゴタゴタや東京都知事選に石原現知事が四選に向けて出馬する、とかの話題が吹き飛んだ事にホッとしたりもしたのだった。（どうせ一時の事だが）