2月から3月にかけて全8回で教育テレビで放映された
趣味どきっ! 茶の湯裏千家 心を通わすお茶
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/31952d0c80d2adb672945ea4d9561f5f
ビデオに撮っておいて都度拝見しましたが、時間があったので改めて見直してみました。
今回は副題が”心を通わすお茶”とされていて、お点前だけでなく、お道具にまつわる話や季節のこと、洋間中心の生活に合わせた楽しみ方、外国人への伝え方など、興味深い内容でした。
初心に返り、書き留めておきたいと思った回についてご紹介します。
今日は、第四回「季節を楽しむ」
①床の間について
②道具について
③炉について
④釜について
①床の間について
床の間は初座で掛軸、後座で花が飾られますが、掛軸と花が一緒に飾られているのを「諸飾り(もろかざり)」といいます。
今回の掛軸は”春在一枝中” (はるは一枝のうちにあり)
花は”白玉椿と桃”(桃の節句にちなんで)
この二つの組み合わせ、軸の一枝は梅を指し、花の桃と組み合わせることで冬から春への移り変わりを表している。
②道具(棗、茶杓)について
紹介された棗は、朱塗りの上に金色で春草が描かれたもの。華やかで春がくる嬉しさがあふれているかのようでした。
茶杓は、銘が「鶴亀」。
青陽の春能初の寿尓(せいようのはるのはじめのことぶきや)
春の訪れと共に鶴亀の舞を見るというハレの日を祝うおめでたい内容の歌と共に。
③炉について
ちょうど2月だったので大炉のお話。
通常の炉は1尺4寸だが、大炉は1尺8寸。
画面から画像をお借りしました。普段の炉と大炉での大きさの違いがわかるかと思います。
釜はヘリに寄せて掛けるので、客側から炭が見え、炉自体が大きいことから部屋も温まりやすい。
約170年前に11代玄々斎により、北国の囲炉裏の温かさが表現されたもの。
大炉の部屋は6畳で、炉壇は鼠色、炉縁は木地と決まっている。
大炉の中に仕組まれた”雪輪瓦”は仕切りの役目も果たし、効率よく火を釜に伝えている。
大炉では亭主と客の位置が逆
(左足から席に入る、棗と茶碗の位置が逆、水指の蓋は三手(右左右)、柄杓は左側にひく、袱紗を右側につけ右手で取る、点てた茶は左手で出す)
筒茶碗を使って、お茶が冷めない工夫をしている。
大炉の釜に使われる広口釜は、蓋を開けると湯気が大きくあがり、部屋を暖める効果と温かい湯がたっぷりと客に見えておもてなしとなる。
④釜について
裏千家茶道資料館より 伊住禮次朗さんのナビで
釜の大元は、
【1】芦屋浜松図真形釜 (福岡)東京国立博物館所蔵
【2】天明極楽律寺尾垂釜(栃木)大阪市立美術館所蔵
千利休の時代に京釜(茶人の趣味を取り入れたオーダーメイドの釜)がはやる。
それ以降、釜に趣向をこらすようになる。
利休 小丸釜 まるみをおびた釜
少庵 雲龍釜 釜に龍の文様あり。筒釜。利休も好む。
宗旦 四方口釜 口が四角 尾垂は元々は修理のために作られたが、それが景色になった。
釜の鐶付に注目!面白味、遊び心あり。
小丸釜には鬼面鐶付、魔よけの意味あり。
雲龍釜にはうさぎ耳の鐶付。目が赤い、赤=魔よけではないか?
四方口釜にはナタ豆の鐶付。
最後に山本業躰先生は
「茶は待っていても楽しむことは難しい。目の前にあるものをよく見て、自分でかみ砕いて感じ取ることが大切です。」
心に残りました。
様々な知識を入れ、経験しつつ、探求心を忘れずに茶に向き合いたいと思いました。
趣味どきっ! 茶の湯裏千家 心を通わすお茶
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/31952d0c80d2adb672945ea4d9561f5f
ビデオに撮っておいて都度拝見しましたが、時間があったので改めて見直してみました。
今回は副題が”心を通わすお茶”とされていて、お点前だけでなく、お道具にまつわる話や季節のこと、洋間中心の生活に合わせた楽しみ方、外国人への伝え方など、興味深い内容でした。
初心に返り、書き留めておきたいと思った回についてご紹介します。
今日は、第四回「季節を楽しむ」
①床の間について
②道具について
③炉について
④釜について
①床の間について
床の間は初座で掛軸、後座で花が飾られますが、掛軸と花が一緒に飾られているのを「諸飾り(もろかざり)」といいます。
今回の掛軸は”春在一枝中” (はるは一枝のうちにあり)
花は”白玉椿と桃”(桃の節句にちなんで)
この二つの組み合わせ、軸の一枝は梅を指し、花の桃と組み合わせることで冬から春への移り変わりを表している。
②道具(棗、茶杓)について
紹介された棗は、朱塗りの上に金色で春草が描かれたもの。華やかで春がくる嬉しさがあふれているかのようでした。
茶杓は、銘が「鶴亀」。
青陽の春能初の寿尓(せいようのはるのはじめのことぶきや)
春の訪れと共に鶴亀の舞を見るというハレの日を祝うおめでたい内容の歌と共に。
③炉について
ちょうど2月だったので大炉のお話。
通常の炉は1尺4寸だが、大炉は1尺8寸。
画面から画像をお借りしました。普段の炉と大炉での大きさの違いがわかるかと思います。
釜はヘリに寄せて掛けるので、客側から炭が見え、炉自体が大きいことから部屋も温まりやすい。
約170年前に11代玄々斎により、北国の囲炉裏の温かさが表現されたもの。
大炉の部屋は6畳で、炉壇は鼠色、炉縁は木地と決まっている。
大炉の中に仕組まれた”雪輪瓦”は仕切りの役目も果たし、効率よく火を釜に伝えている。
大炉では亭主と客の位置が逆
(左足から席に入る、棗と茶碗の位置が逆、水指の蓋は三手(右左右)、柄杓は左側にひく、袱紗を右側につけ右手で取る、点てた茶は左手で出す)
筒茶碗を使って、お茶が冷めない工夫をしている。
大炉の釜に使われる広口釜は、蓋を開けると湯気が大きくあがり、部屋を暖める効果と温かい湯がたっぷりと客に見えておもてなしとなる。
④釜について
裏千家茶道資料館より 伊住禮次朗さんのナビで
釜の大元は、
【1】芦屋浜松図真形釜 (福岡)東京国立博物館所蔵
【2】天明極楽律寺尾垂釜(栃木)大阪市立美術館所蔵
千利休の時代に京釜(茶人の趣味を取り入れたオーダーメイドの釜)がはやる。
それ以降、釜に趣向をこらすようになる。
利休 小丸釜 まるみをおびた釜
少庵 雲龍釜 釜に龍の文様あり。筒釜。利休も好む。
宗旦 四方口釜 口が四角 尾垂は元々は修理のために作られたが、それが景色になった。
釜の鐶付に注目!面白味、遊び心あり。
小丸釜には鬼面鐶付、魔よけの意味あり。
雲龍釜にはうさぎ耳の鐶付。目が赤い、赤=魔よけではないか?
四方口釜にはナタ豆の鐶付。
最後に山本業躰先生は
「茶は待っていても楽しむことは難しい。目の前にあるものをよく見て、自分でかみ砕いて感じ取ることが大切です。」
心に残りました。
様々な知識を入れ、経験しつつ、探求心を忘れずに茶に向き合いたいと思いました。
茶の湯 裏千家 心を通わすお茶/千宗室/日本放送協会/NHK出版【1000円以上送料無料】 価格:1,210円(2020/4/25 22:26時点) |
またコピ~を取らせていただきました・・・笑
何度も読み返して「自分でかみ砕いて感じ取る」これが難しそう~?
でも私も日本人・・・じぇったいに理解できそうな気がします!
ヘソ曲がりな性格・・・根性がねじ曲がっていますので、茶の道は「難しい」や「奥深い」という言葉で片づけるのはきらいなタイプ!
まず勘違いでも見つけて、手に入れたい!
頭の中に「頂上はない」と「、傲慢になるな」と言い聞かせながら自分でかみ砕いてみます!
「自分でかみ砕いて感じ取る」
難しいけど、意識すればきっとできますよね。
茶道は一生お勉強。
意識していると、茶道に関わる色々なことが近づいてきてくれる気がします。
普段の生活の中での気づき、少しずつ自分なりにかみ砕いて感じ取っていきたいです。